上海は「豫園」(ヨエン)に行きました。
明の時代に造られた庭園で、いくつもの楼閣が並び、池などもあってとてもキレイな所です。
今はお土産物を売るお店が所狭しと並ぶショッピングモールとして開放されています。
とても広くてゴチャゴチャしているので、迷子になりそうになりました☆
「骨董品」の看板を見つけて地下に降りていくと怪しげな雰囲気♪
多種多様な置物や、書や画の描かれた掛け軸、アンティークの時計やどこかの遺跡から持ってきたような彫刻などを売る小さな店が迷路のように並んでいて、どこからかただよってくるのはお香の匂い!
こちらが日本人だとわかるらしく、店員さんも日本語で話しかけてきます。
同僚は40元と言われた小物を、2つで60元まで値切って買っていました。
私はあまりお土産などは欲しいとは思わないのですが(見てるだけで楽しいし♪)、同僚は中国では安い釣具が買えるとどこからか聞いてきて、そのお店を探していました。
結局、事前に聞いていた情報が不確かで、その釣具店は「豫園」(ヨエン)ではなく、違う場所だったことが後でわかったんですが、その時は知らずに、ブランド品(たぶんニセモノ)をしつこく売りつけてくるお兄さん(ちょっとガラが悪い)に、同僚は釣具店を探していると身振り手振りで伝えたそうなんです。
すると、「わかった」というジェスチャーをして、仲間を呼ぶお兄ちゃん。
こっちこっちという風に、どこかに連れて行こうとする…
同僚はついては行かなかったそうですが、ついて行ったらどこに連れていかれていたのかな(笑)
もちろん親切な人もいて、お茶を売るお店のお姉さんはていねいに道を教えてくれました☆
もしかしたらあのお兄ちゃんも地元の釣具店を教えてくれようとしたのかも♪
あと気になったのは、子供としか思えない見た目の売り子さんが大勢いたこと。
「泰山」(たいざん)では男の子が鳥の声に似せた笛を売っていました。
いろいろ珍しいもの、驚くことに出会えた今回の中国。
世話係を引き受けてくれた現地工場のシンさん、メガネ美人の通訳のチョウさん、泰山(たいざん)を案内してくれたゆうたろう似のシュウさん、お世話になりました。
歓迎してくれた現地工場の従業員の皆様もありがとう。
忙しく厳しい仕事の合間に、わざわざ歓迎の支度をしてくれたこと、嬉しかったです♪
でもやっぱり、日本の空港に着いて日本語のアナウンスを聞くとホッと安心しました。
いろいろ問題もあるけれど、日本って恵まれているなぁ~と実感。
さっそくコンビニのおでんを買って食べました☆
美味しかった~
さて、岱廟(たいびょう)でゆうたろう似の現地ガイド、シュウさん(仮名)と別れ、再び飛行機に乗って上海へ。
泰山のある泰安市と違い、上海の街の上空には薄いモヤのようなものがずっと立ち込めています。
運よく窓側の席に座れたので気が付いたのですが、その白いモヤの中に、何やら黒々とした煙のような雲が見えました。
その雲が生き物のように移動していくのです。
開発の進む中国。
環境汚染の一端を垣間見た思いがしました。
気温は日本とそんなに違わなかったのですが、全体にホコリっぽくて、乾燥している中国。
おもわず咳き込むこともしばしば。
念のためマスクも持っていって正解でした。
その日の夜は上海で久しぶりの日本料理☆
日本から出張している上海工場の人たちとも合流して、おにぎりやヒラメの刺身に舌鼓を打ちました☆
ホテル近くの「吉兆」という日本料理店に入ったのですが、「いらっしゃいませ」の日本語が嬉しい♪
青島(チンタオ)にもジャスコがあって日本のものも買えましたが、やっぱり制服もメニューも日本風というのが落ち着きます。
ここでは日本酒もいただきました♪
サンマの塩焼きが美味しかったな☆
中国人ウエイトレスのマユミちゃん(もちろん仮名)が日本人風の「すみません、もう少しお待ち下さい」という笑顔を習得していて、日本人受けがとても良かったです(笑)
その夜は外灘(バンド)、ワイタンと呼ばれる上海の夜景の綺麗な場所に行きました。
立ち並ぶ高層ビルのきらめく緑や赤のイルミネーションが、船の行き交う水面に映ってとっても中国らしい夜景でした。
建物は西洋式の石造りのものから、最新の高層ホテルまで。
ソ連(当時)と仲の良かった時は「中ソ友好大厦」と呼ばれていた建物が、仲が悪くなってからは「上海展覧中心」と名前を変えたとも聞きました。
中国人で今回ずっと同行してくれているシンさん(仮名)の口から直接聞くと新鮮な感動がありました。
あぁ、仲悪いんだなぁ~って(苦笑)
名古屋の中部国際空港から上海浦東国際空港→上海紅橋国際空港→青島(チンタオ)流亭国際空港→青島(チンタオ)見学→(バス移動)泰安→泰山登山、岱廟見学→(バス移動)済南国際空港→上海紅橋国際空港→上海見学→上海浦東国際空港→中部国際空港。
と飛行機とバスを乗り継いでの中国旅行。
上海と青島(チンタオ)の工場に立ち寄ったり(本来の目的です)、青島(チンタオ)に行く前にどうしても上海に一度寄らなくちゃいけなかったり(会社の重役と合流)と、ずぶん遠回りで効率の悪い旅になってしまいましたが、窓から景色をながめているのも好きなので、長い移動もそんなに気になりませんでした。
あとは上海の「豫園」(ヨエン)で買い物をして帰るだけ。
地下の骨董屋で交渉したり、どこかに連れて行かれそうになったり…
最後まで気が抜けない国。
それが中国です。
中国の人が一度は登ってみたいと思う山、それが「泰山」(たいざん)なんだそうです。
その麓に、「岱廟」(たいびょう)というでっかいお寺(?)が建っています。
何でも歴代の中国皇帝も、まずこのお寺で一休みし、身を清めてから泰山に向ったんだとか。
さて、ゆうたろう似の観光ガイド、シュウさん(仮名)に連れられ、暴走するバス、8人乗りのロープウェイなどを乗り継ぎ、韓国人の観光ツアーや、「私たち新婚です☆」という雰囲気の男女もろもろをかきわけ、何とか泰山の山頂までたどり着いた時はもう午後の5時を回っていました。(中国の時間は日本の一時間遅れです)
泰山に登ったという感動さめやらぬまま、その日は麓の泰安にあるホテルで、ガラス張りのシャワールームのついている部屋に一泊。
夜はビル丸ごと一つレストランというお店に入り、しゃぶしゃぶを食べました☆
このあたりは紹興酒は置いていないというので、青島(チンタオ)ビールと地ビールで乾杯!
翌日の朝食はホテルのバイキングでお粥にサラダ。ジュースなど。
この日はその日のうちに上海に戻ればいいだけだったので、当初は済南に行く計画を立てていたのですが、ちょっと諸事情がありまして、急きょ例の「岱廟」(たいびょう)見学に変更。
シュウさんの案内でその歴史ある建物の中に入って来ました。
通訳のメガネ美人、チョウさん(仮名)の話しによると、何でもその昔、皇帝の命を救った人がいて、そのご褒美にどんな願いでもかなえてもらえることになり(うらやましい~)、その人が願ったことが、「皇帝と同じような立派な家に住みたい」というものだったらしいです。
皇帝の住まいといえば北京にある紫禁城。
しかし、いくらなんでも皇帝と同じというわけにはいかない。
そしてもう一つ、皇帝の師ともいうべき、孔子様の生まれた曲阜の孔子廟、やはりこれと同じというわけにもいかない。
そこで皇帝、この男に、孔子廟より瓦一枚低い建物で手を打たないかと提案。
そして建てられたのが、この「岱廟」だというお話。
ちなみにここに出てきた「紫禁城」、「孔子廟」、そしてこの「岱廟」は、中国三大建築物と言われています。
このお話の根底には建物の高さに対する中国独特の考え方があります。
中国では、その身分によって、住む建物の高さというものがあって、当時は出世するたびに、高い建物に引越しをしていたらしいんです。
だから、皇帝は瓦一枚という建物の高さにこだわったんです。
チョウさんは歴史の専門家ではありません。
だから、このお話しは、いわゆる、「お話」です。
他にも、一般の人々の語り伝えるこうした「お話」を聞くことができました。
どれもちょっと頼りない皇帝が出てきて可笑しかったです♪
チョウさん、素敵な女性です☆
さて、「岱廟」(たいびょう)ですが、中は広くて、大きな木や、これまた大きな石に彫られた碑文がところどころに置かれ、とても静かで聖なる庭という感じ。
秦の始皇帝の家来で李斯(りし)という人の書いたものだという碑文もありました。
またここは博物館のようにもなっていて、昔の「泰山」の写真なども見ることが出来ます。
この「岱廟」や「泰山」と関わり合いの深い皇帝として、しきりにゆうたろうのシュウさんが(ホント似てるんです!)、「キンリュウテイ、キンリュウテイ」というので、誰かと思ったら、絵を見てわかりました。
「乾隆帝」
確か学校では「けんりゅうてい」と習ったような。
シュウさんの日本語があやしいのか?(ゆうたろうだし…)
日本語の読みが違うのか。
ま、学生じゃないのでどっちでもいいんですけどね☆
急きょ予定を変更して立ち寄った「岱廟」(たいびょう)でしたが、いいところでした。
参拝客が願をかけていったのか中国風の絵馬がたくさんつるしてあって、ハート型の絵馬に名前が書いてあったのも面白かったです☆
どこの国でも恋愛は似たようなものか♪
果たして、中国の神頼みはうまくいくのかな?
中国第一日目の夜は、青島(チンタオ)で海鮮料理☆
アワビ、イカ、フカヒレスープ♪♪
普段食べられない料理が並び、費用が会社持ちなのをいいことに、お腹いっぱいいただきました!
今回、通訳兼ガイドとして同行してくれたメガネ美人のチョウさん(仮名)の話によると、青島(チンタオ)周辺の海には、もともとアワビなどを養殖する筏がたくさん浮かんでいたそうなんですが、今度の北京オリンピックのボートレース会場に青島(チンタオ)が選ばれると、ほとんどの養殖筏が禁止されてしまって姿を消したんだそうです。
このチョウさん、まだ20代の美しい女性なのですが、ハッキリ物を言う面白い人で、
「中国人は何よりメンツを大切にします」とか、
「青島の大学が上海に持っていかれてしまって、ちょっとの間、青島と上海の市役所は仲が悪かった」
なんて話までして、地元青島出身の運転手さんと、今回世話役として上海から付いてきてくれている取引会社のシンさん(仮名)に同時に何やら中国語でツッコまれていました☆
そのチョウさんも友達と登ったという「泰山」。
さすが中国第一の名山というだけあり、観光客の多いこと。
私たちはその頂上にある「神憇ホテル」というところに泊まって、世界で最も綺麗な日の出というのを見る予定でいたのですが、直前になってホテル側からキャンセルに。
なんでも中国の政府高官が当日泊まることになり、警備の問題で泊まれなくなったとか。
うわぁ、日本で新幹線を止めちゃった政治家はいたけれど、さすが中国。
そう思うとなぜだか腹が立ちません。
だいたい海外で日本との違いをいちいち気にしていたらきりがないです。
たとえ料理の皿の中から同行した中国人の女性が何かつまみ出し、床にポイと投げ捨てても。
空港の女性スタッフが、スタッフルームの廊下で「蹴羽」に夢中になってても。
ホテルの従業員が、マスターキーで部屋のドアを開け、知らない男を連れて来ても(苦笑)
これにはさすがに驚きました。
泰安(泰山の麓の街)のホテルに泊まっていた時のこと、どうしても自分の持っているキーでドアが開かないからと、従業員に言って、”私の”部屋のドアをマスターキーで開けさせた男がいたんです!!
もちろん、そのドアの本来のキーはちゃんとあります。
ドアの”内側”に。
私が持っているんですから!
どうやらこの男は、本当に部屋を間違えただけだったようですが、もし部屋に誰もいなかったらどうなっていたことやら。
たいしたトラブルにならなくてよかったです。
ちなみに空港の女性スタッフが遊んでいた「蹴羽」というのは、バトミントンのシャトルを大きくしたみたいなものを、足で蹴って遊ぶというもので、「蹴鞠」みたいなものです☆
羽子板の足バージョンかな?
泰安ではしゃぶしゃぶ料理を食べました♪
この地方では、ハウス栽培が盛んで、美味しいキャベツや果物が採れるんだそうです。
そういえば、泰山までの道程、ものすごい数のビニールハウスを見ました。
みんなハウスの上にござみたいなのをかぶせる作業をしていました。
そして、どこでも必ず出てくるのがスイカ。
中国で食事すると、ホントによくスイカが出て来ます。
もう11月なのに。
みんなスイカが好きなのかな?
次の日は、泰山の麓にある岱廟(たいびょう)を見学してきました。
ではその話はまた次回☆
日本語が通じるって素晴らしい…(感動)
中国研修の旅から無事に帰って来ました♪
今回は上海と青島(チンタオ)に行って来たのですが、どこもかしこも建設ラッシュ!!
ものすごい勢いで高層ビルやらマンションやら別荘が建てられていました。
走っている車も上海だと日本に劣らないくらい。
高級車も目立ちます。(ナビは付いていないようでしたが…)
交通ルールは相変わらずで、道を平気で人が横切るは、車は車線関係ないは、横の車との距離は果てしなくゼロに近いは、さすがに中国って感じです。
「ルールを守ろう。命を大切にしよう。」という看板が(たぶんそんな意味の言葉だと思う)いまさら大々的に掲げられているのが逆に怖かったりして★
トイレのドアは開けっ放しで、しゃがんでいる人が目に飛び込んでくると、これが中国なんだとわかっていてもビックリしてしまいます。
まぁ、扉があるだけマシな方なんですが(苦笑)
上海の日本料理店「吉兆」のマユミちゃん(仮名)はカワイかったな☆
れっきとした中国人なんですが、お店では日本名で呼ばれているんです♪
今回は青島(チンタオ)のある同じ山東省の、「泰山」(たいざん)という山にも足を伸ばして登って来ました☆
中国の歴代の皇帝が訪れたという聖なる山。
世界遺産にも登録されています。
標高は1,500メートルをこえ、きれいな水でも有名で、たくさんの人がポリバケツなどを担いで登っていました。
今回は時間がないということで、ロープウェイに乗りましたが、それでもけっこう歩きました。
案内してくれた観光ガイドのシュウさん(仮名)は、恰幅のいい中年のおじさんで、顔は石原裕次郎のモノマネをしている、ゆうたろうソックリ(笑)
ゆうたろうのシュウさんに連れられ、泰山の麓にある岱廟(たいびょう)も見学して来ました。
北京の紫禁城、曲阜の孔子廟に並ぶ、中国三大建築物の一つだそうです。
あと、上海の「ワイタン」の夜景を眺め、「豫園」(ヨエン)で買い物もして来ました☆
いろいろあって書き切れないので、何回かにわけて書きます。
もちろん仕事もしてきましたが、それはつまらないので割愛します。
フカヒレのスープ、美味しかったなぁ~☆