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インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

三社祭の夜神輿

2012-05-18 21:03:31 | 
今日は午前中、船便で本の小包(20数冊で4500円)を出したあと、遅ればせながら、拙著「車の荒木鬼」の印税の一部を、日本赤十字社主宰の東日本大震災義捐金に寄付させていただいた。

午後はスーツケースの宅配サービスに電話するのに、予想以上に手間取った。いつも利用しているABCがいっこうにつながらず(電話代だけで200円以上、延々音楽が流れて待たせられた)、やっとつながったと思ったら、三社祭で引き上げにいけないようなことを言われ、結局、歩いて十数分のところにあったヤマト運輸を利用することになった。
超重いトランクを自分で持ち運びしなければならないのかと、パニくった私だった。
しかし、クロネコヤマトのお兄ちゃんも要領を得ず、なんとか明日の午前中引き上げてくれるよう御願いしたが、少し心配。
スーツケース宅配では初めてヤマトを利用するし、空港内の引き取り場所も無論違う。
名の通ったクロネコヤマトだから間違いはないと思うが。

そんなこんなで、浅草三社祭を見に行こうと思っていたのに、宅配サービス手配でどっと疲れ、祭りには行けず、荷造り、六時半ごろにはどうにかトランクに納まってひと息、ティーを入れて一休み。
漫然とテレビを見流した後、八時前、外出。
威勢のいい掛け声が聞こえてくるので、もしかしてと通りを見ると、やったあ! 神輿が出ていた。
頂点に金龍の乗った浅草寺をかたどった、四面丹と黄金(こがね)の鳥居を祀った金ぴかのみこしを三十名近い男女が、江戸っ子の威勢のいい掛け声を上げながら、担いでいく。
周囲にも、背に浅草町の漢字のあるはっぴをきた若衆が群がり、手拍子、熱気が伝わってきた。

表道から路地に折れると、住民たちも家から顔を覗かせ、手拍子の声援を送りはじめる。外人旅行者も、ものめずらしそうにカメラを向けていた。
みこしは、浅草町二丁目会のちょうちんの垂れた事務所で泊まり、休憩した後、帰社、今来た道を戻り始めた。
三十分ほど、ついていったが、面白かった。

ひとときでも、三社祭の雰囲気を味わえてよかった。

夜のみこしはまた昼とは違った風情がある。
先般浅草寺を参拝したとき、蔵に納められていた神輿を見たが、あれが担がれて出ているわけである。
担ぎ手たちもみな一杯入っており、赤ら顔、酔いに任せて威勢のいい江戸っ子の掛け声を張り上げ、酒臭い匂いが混じった熱気を撒き散らしながら、進んでいく。

宅配サービス手配には泡を食ったけど、終わりよければ、すべてよし、今回の帰国旅行はタイミングもぴったし合って、ラッキーなことが多かった。
奇跡に近い邂逅もあったことを記しておこう。

ひと月間お世話になった外人宿(山谷のアイズヤイン)をあとにして、いよいよあさって、スリランカに向けて発つ。コロンボ一泊で、インドの首都デリーには、21日夕刻到着予定だ。

あわただしい旅程だったが、今回は特に想い出深い帰国旅行になった。
雨にたたられ、少し体調を崩したけれど、たくさんの人に会えたし、下町探検も堪能した。
締めくくりが三社祭。
楽しませてもらった。




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