インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

現地日誌/今シーズンは外人客激減?

2008-11-07 23:09:02 | 私・家族・我が安宿
<11月7日>
一瞬どうしようか迷ったが、浜に出る決意をする。
いまだ病身で、そろそろと小幅でゆっくりとしか進めない。
西の下空に沈みゆく茜色の大円を横目に小またでちょこちょこ。やっと
海辺までたどり着いたが、壮麗な入日は途中で沈んでしまった。五時前
に家を出ないと、間に合わぬほど、サンセット時刻が早くなってしまっ
たこのごろ。
海はさわやかな透明感のあるひすい色で、沖に幾そうもの船が出てい
た。

       

戻って疲れがどっと出てソファにへたり込んでしまう。やはり現状では
毎日出るのはとても無理そう。これからベンガル湾の夕日がいっそうき
れいになる季節でもあるので、海好きの私としては惜しまれる。

                                 

閑話休題。新聞記事によると、この世界的不況でインド各地で欧米人観
光客のキャンセルが相次いでいるとか。ラジャスタン州はとりわけ欧米
人に人気だが、今年のキャメル(らくだ)市の予約は例年の半分に減っ
てしまったそうだ。
当地プリーも例年なら今月から外人旅行者シーズンとなるが、まだ欧米
人は数えるほどしか姿を見せない。わが安宿・ラブ&ライフとしても、
憂慮されるところ。日本人旅行者が長年激減して近年、このシーズンは
もっぱら欧米人や韓国人に頼っているのである。

                

最近インド各地でテロが相次いでいることも、ひとつの要因らしい。
西のマハラシュトラ州でも近頃、アンチ北インド、ウッタルプラデシュ
・ビハール州からの移民迫害事件が頻発しているし、民族・言語・宗教
が多彩なモザイク国家ならではの弊害で、観光業への悪影響、はなはだ
しい。

観光省はタージ、リーラなどの五つ星ホテルに部屋代を10-15%値下げ
するよう要請したそうな。インド物価は格安だが、高級クラスのホテル
代は、ほかの東南アジア諸国より高値で、最低でも一晩日本円にすると
三万!以上なのである。ホテル側は今のところ、占拠室率が高いことを
理由に強気に出ているようだが。

                     

オバマ快勝に、マンモハン・シン首相も早速温かい祝福のメッセージを
送ったそうだが、インド政府側としては、先にブッシュ政権との間で調
印した核通商協定の思惑もあって、内心は共和党政権存続を望んでいた
のが本音。オバマ新政権で憂慮されるのは、反アウトソーシング政策
や、カシミール問題への内政干渉、核実験停止条約への調印強制などと
いわれる。

暑くも寒くもないちょうどいい季節で、気持ちのいい快晴日が続くこの
ごろ、私も早く元気を回復して、この時期多くなるカルチャー関連の催
しに飛び回れるようになりたい。

                              


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2 コメント

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体調 (oki)
2008-11-09 17:50:38
こんにちは、Second B.C.です。

お体、大丈夫ですか?
10月頃から体調の悪さが続いているようなので、
とても心配です。

テロは恐ろしいですが、久しぶりにインドを旅したい気持ちが夏頃から続き、ウズウズしています。
お気遣いありがとうございます (ミチ)
2008-11-11 23:37:48
いろいろご心配おかけして申し訳ありません。
お気遣いいただいて、ありがたくうれしかったです。
篤く御礼申し上げます。

いつになるか、当地で再会できたら、楽しいですね。
わが安宿は現在、おかげさまで盛況、にぎわっており
ます。

最後に重ねて、ありがとうございました!

今後とも拙ブログご愛読のほど、くれぐれもよろしく
お願い申し上げます。



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