インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

奴隷労働をテーマにした人気ドラマ

2015-02-28 21:57:34 | ラッパー子息・音楽ほか芸能
インドの衛星放送カラー(Colors)で今人気なのが日曜を除くメインタイム、午後八時から三十分放映されている「ウダーン」(Udaan、飛翔)
チャコールという鳥の名を冠した幼女が主人公(演じるのは6歳のSpandan Chaturvedi) だが、子役の名演技で人気の的。妹のイムリ役のTasheen Shahも可愛いし、地主の弟の溺愛する息子役のRajiv Kumarは、チャコールをサポートするブヴァン役で、キュートなコンビ(以下の動画でクリシュナ神のお祭りのとき、クリシュナと牛飼いの娘ラーダに扮した幼い男女コンビ、とくにチャコールの可愛い婚礼衣装が見れます)、長じてから、この二人が恋人になるだろうとの予測は今からつく。

チャコール役の子役がキュートで大人気


ウッタルプラデシュ州の村が舞台。チャコールの父母は極貧の百姓で地主(ザミンダール)からの借金のかたに長女が生まれたとき、いずれ奴隷として地主の豪邸で仕えるという約束で、手首にその印の丸い焼印をされる。
鎖につながれて下働きに明け暮れるチャコールはけなげにも苛酷な運命に耐えて、飛翔するという社会的なドラマだ。

今現在、地主のオーナーが地方選挙に出馬したときのマニフェストとして、学校を建設して村の子供たちを全員通わせるとの約束を反故にしたことで、チャコールはじめの子供たち、父母らの村人たちが、マハトマ・ガンジーの反英闘争の断食にならって、ハンガーストライキを行っているところ。

しかし、その渦中でチャコールのよき理解者だった地主の母(敬虔なガンジー主義者)が、悪党の地主の弟がチャコールを付けねらった銃弾に倒れてしまう。弟は誤って自分の母を打ってしまったわけで、狼狽して大号泣する。
チャコールの必死の祈りの甲斐あって、息絶えたかと見えた彼女は息を吹き返すのだが、今後どういう展開になっていくのか楽しみだ。

昔は大家族制度の嫁姑や一族のいさかいをテーマにしたいわゆるソウプオペラ(メロドラマ)がドラマの定番だったが、近年風潮が変わりつつある。

子役のスパンダン・チャトゥルヴェディがキュートで、今インドで大人気の社会派ドラマである。

*Bonded laboursはインドでは今でも社会問題になっており、当オディッシャ州だと、貧困者が児童も含め、富裕な州に出稼ぎに出て、煉瓦焼き工場で重労働、食事も給与も満足にもらえず、つながれた牛馬のように働かされている実態が争議をかもしている。救済して連れ帰ったとのベタ記事もよく載る。

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