インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

現代風時代小説と、英字紙のラッパー特集

2015-10-04 19:01:51 | ラッパー子息・音楽ほか芸能
十月も初旬に入って、雨季が上がった後の暑気のぶり返し、冷房が必要なくらい蒸し暑く、三階のタンクから蛇口におろした水はお湯になり、ホットシャワー不要、今月はまたサイクロンの季節でもあり、戦々恐々。

今日は日曜で、書きものはお休み、初めて時代物にトライしたが、さすがに骨が折れる。地の文を書いていても、この表現、時代用語ではなんと言ったっけと時代劇ドラマを反芻しても思い浮かばず、結局当面は現代語で書いておいてあとで直すつもりでよたよた進めている。

ちなみに、江戸時代の一人称だが、俺というのも使われてたんだと知ってびっくり。まあ、若い男性なら、おいら、あたりだろうか。拙者とか、それがしは武士など、位の高い人だろう。女性なら、わらわだ。くるわ言葉はあちき、語尾はありんす、このくらいは私も知っている。

最近、現代風時代小説というのがはやってるそうで、言葉遣いも堅苦しくなく、限りなく現代語に近い時代用語の気軽に読めるエンタテイメントが受けているとか。歴史音痴だし、時代用語の知識もないので、アイディアはあるんだけど江戸を舞台にした小説はちと無理かと思っていたら、元我が宿の常連さんに、最近は平易な現代語に近い時代用語の江戸小説が受けているとのことで、大丈夫といわれたのだ。

それにしても、筋書きがどんどん荒唐無稽になってきて、自分でもあれあれである。
結局、インドが登場することになってしまった。
ペンネームからも、インドのエピソードはなるたけあったほうがいいのだが、いろいろ筋を練ってたら、自然にそうなった。
自分にリレートできないといまいちだよなあと思ってたら、終盤からちょうど今悩んでいることがテーマにぐっと押し出されてきた。

詳しくは洩らせないが、生まれて死んでいく人間なら、誰しも疑問に思うこと、そして例外なく望むことが、テーマの骨子である。
初老の域に到達しないと、こうしたテーマには深さが出てこないと思う。
でも、限りなく軽いタッチでエンタテイメントのつもりで書いているのだが、インドのヒマラヤあたりが出てくると、少し深遠になろうか。

新境地の時代物だけに、てこずってペンがはかどらない長編である。

ところで話変わって、本日の英字紙の日曜版小冊子の巻頭ページが、ラッパー特集だった。南インドバンガロールベースのラッパー息子サミールの芸名(BIG DEAL)も含まれ、にんまり。今ボリウッド(ボンベイベースのヒンディ映画界をハリウッドをもじってこう言う)映画のテーマ曲としてラップが超人気とのことで、ラッパーの需要が全国的に出てきているらしい。
息子にとっては福音だ。

この春に封切られた探偵映画の主題曲をラッパー同志、SMOKEYと組んで受け持ったのである。
以下、動画をどうぞ。
Bach Ke Bakshy - Song - Detective Byomkesh Bakshy
次は、ビッグディールがスモーキーと組んでこれから発表する新作ラップの予告編。
Smoke to Deal with Panic Trailer | Smokey Big Deal Official

ボリウッドとの結託で、一躍有名になるチャンスもなきにしもあらずで、英語一本やりだった息子も今後ヒンディラップにもトライするつもりでいるようだ。
ボリウッドに採用されるのはなんといってもヒンディラップ、英語は少し混じる程度なのである。
そのうち私が邦訳担当した、日本語混じりの歌詞も発表することになると思う。

いずれにしろ、来る7曲入りのEPの発売がひとしお待たれる。
初のEPが成功しますように!
コメント (2)
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