インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

小説執筆三昧

2015-10-15 23:31:36 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
すっかり秋の気配で、海が日増しにきれいになる時季だが、風邪気味なことと、小説の推敲に夢中で、散歩は中断と怠慢を決め込んでいる。

ほぼ一回目の推敲は終わったが、あと46枚も延ばさないといけない。
加賀時代をもう少し調べて、加筆要。

この後、金沢を舞台にした恋愛小説を控えているんだけど。

インドが絡む新創作案は、本格的に着手するのは来年からになりそうだ。

来年はもうひとつ、懸案の恋愛小説がある。

これは延ばし延ばしになってるもので、これ以上延ばせない。
なんとしてでも、手をつけたいところ。
つまり、生きているうちに書いておきたい小説、それも体験ベースの四角関係をテーマにしたものなんである。
登場する魔性の女性がすごい。
これは、体験した私でないと、書けない人物である。

ちなみに、往時この相関関係の渦中にあった男性、私とは中盤から共犯関係のようになったが、彼も四角関係が解消したとき、俺は絶対、このことを書くと豪語していたのだが、小説家にはなっていないみたいで、きっと早期結婚して今頃無難なお父さん(おじいさん?)になっている彼は、当時波乱の関係に投げ込まれたことなど、忘れているんだろうな。

それとも、今でも、あいつはほんとにいい女だったとたまには思い起こしているだろうか。

恋敵としてはあっぱれだった彼女を書かないといけない。

ほかにも、移住物など、書いておかねばならないことが一杯。

しかし、来年早々には金沢に帰って執筆中断でインプット、また再開するのは春ごろからになりそうである。

金沢市美川町(現在の白山市)出身の島田清次郎の「地上」が青空文庫にアップされていたので、近日中に読む予定。
以下、ウイキから一部引用。
早くに父・常吉(回漕業)を海難事故で亡くし、母・みつの実家で育つ。母の実家は金沢市内の茶屋街(西廓)で貸座敷も営み、この環境が島田の文学と性格に影響を与えた。幼いころから芸妓街で嫌々客をとらされる芸者たちや貧乏ゆえに恋愛も許されない若者を身近に見ながら育ち、他方、政治家・官僚などがまともな政治を行わずに貧民が日本に多くいることへの憤りを募らせたことが、代表作となる『地上』の執筆動機となる。

徳田秋声も青空文庫で読んで、うまさにうなったが、通称島清はどうだろう。大正時代のベストセラー作家(こちらでハンサムなお顔を拝めます、うーむ、これなら芸妓にももてただろうなと納得)で、二十歳で上梓した「地上」は五十万部売れたというのだから大したもの。ただし、凋落して肺結核で31歳で夭折した経緯をもつ。
彼の名を冠した島清恋愛文学賞という、プロの作家に与えられる文学賞がある。
コメント (5)
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