インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

絶好シーズン到来

2011-11-02 20:33:31 | 季節・自然
待ち焦がれた十一月に突入した。
朝晩だいぶ涼しくなったが、日中はまだ冷房が必要なこともある。
中旬に近づけば、暑くも寒くもない絶好の日和が続くはずだ。

それと、外人観光客向けのお祭りが多くなる時季でもある。
今月10日から旧州都カタックで恒例のバリ・ジャトラ(海運祭り)が催され、まだ一度も見学したことない私は車で三時間の同市まで、夫同伴で遠出しようかと考えている。出店が大規模で、何百と軒を連ねる露店めぐりや、今年は文化的な催しも日本はじめのインドネシアからの参加があるというので、楽しそうだ。
日本への土産探しにも、掘り出し物が見つかってよいかもしれない。

下旬には当地プリーのビーチ祭りも開催されるはず。
こちらは毎年見に行っているが、目新しいものはなく、今ひとつ。
来月早々にはプリーから35キロ離れたコナルークでのダンス祭りもある。インド古来の伝統舞踏の催し、とくに当オリッサ州の優雅な古典舞踏オディッシーが有名で、寺院に奉納される優美な舞いが楽しめる。リズミカルな独特のステップで、銀の鈴環を巻きつけた足首がしゃんしゃんと涼やかな響きを立てて、軽やかに舞う様を見るのは一興。
オディッシーの催しは、ビーチ祭りでも鑑賞できるので、外人観光客には超お薦めだ。

今月一編投稿があるけど、お祭りも合間を見て楽しみたいと思っている私。

さて、今宵の月は上弦に近い太い三日月、濃紺の波打ち際の真上に高く白く、きらめていた。冬季らしい清涼な月である。
中潮のさざなみに足を浸しながら、夜空を仰いでいると、暗い海原に見え隠れする白光、ちかちか点滅して闇に瞬く。
大型の舟のようだ。
波間に隠れて闇に沈み、またちかちか白く閃く。
ほの暗いいさり火と違って、ひときわ明るく、目を惹いた。

海風は肌寒いほどで、大判のショールをかき寄せて、閑散と人出の少ない浜に立ち尽くしていると、足元をするすると横手に這うものがあった。砂色の小蟹たちは瞬時に、点々と穿たれた巣穴に甲羅を埋もれさせた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする