もう一度あの感動のレッスンを受けたい――「歌う女将さん」ことNさんのたってのご希望により、御年83歳のW先生が久し振りに熊本にお越し下さり、Nさんの旅館に滞在して、3泊4日の日程で何と延べ22人ものレッスンを敢行して下さいました。
当初は10月のNさんのコンサートの前においで下さる予定だったのですが、風邪をひかれ、ご自宅でのレッスンもずっとお休みされたそうで、1ヶ月遅れで来て下さることになりました。ところが1週間前に「また風邪をひいちゃったのよ。今度は絶対行きたいと思っていたけど無理かも...」とお電話がありました。ご高齢なので何かあっては大変ですし、やっぱり無理かなあと残念に思ったのですが、先生のご来訪を心待ちにしているNさんたちのことを思うと諦めきれず、「声を聴いて頂いてポイントをアドヴァイスして頂くだけで充分ですから、どうぞご無理のない範囲でレッスンしてあげて下さい」とお願いすると、「それでよければ、何とか1週間でなおして行かせて頂くわ」と仰って下さいました。
Nさんのところで私が月1回レッスンさせて頂いている生徒さんたちの殆どは、まだW先生にお会いしたことがありません。それで、ご来訪の日程を私が毎月行かせて頂いている最終水曜日に合わせ、今月のレッスンをそのままW先生のレッスンに振り替える形にしました。熊本市内の生徒さんの中でまだW先生にお会いしたことのない方たちもこの機会に是非ということになり、何と4日間のご滞在中に延べ22人もの方のレッスンをして下さったのです。到着された日の夕方に1人、2日目は朝10時から夜9時半まで11名、3日目は9名、最終日に1人。いやはや、病み上がりのお体には殺人的な日程でした(-_-;)
実はNさんのお宅でも、今月に入ってから同居のお義母様が入院されたり退院されたり、初孫さんが生まれたり、地域の大きなお祭りのお振る舞いがあったりで随分バタバタされたようです。しかしW先生がおいでになった3日間は天の配剤のようにお客様も少なく、レッスンに集中しやすい状況が整っていました。W先生にしても、Nさんの旅館に連泊して旅館のホールでレッスンするというのは楽だったようです。
私は今回はお世話係に徹し、航空券の手配や会計、そしてレッスンの付添いをさせて頂きました。お蔭様で、皆さんの声が魔法にかかったようにあっという間に変わっていくさまをつぶさに観察することができました。これがどれほどためになったことか!日頃「ひょっとしてこのやり方は間違っているんじゃないか」、「もっと的確なやり方があるんじゃないか」、「これでは生徒さんの本当の声を引き出せていないんじゃないか」と迷ったり悩んだりしていたことに、たくさんの有益なヒントを頂くことができました。生徒さんたちも感激の面持ちで、「スゴイ!の一言でした」、「本当に有難うございました」、「レッスン受けられてよかったです」と喜びいっぱいで帰っていかれました。受講された生徒さんのコーラス仲間の方たちなど何人かの方が聴講にみえましたが、その方たちも「すごく勉強になりました」と感激していらっしゃいました。
W先生はW先生で、「アマチュアでこんなに良い声の方がたくさんいるなんて、熊本はちょっと特殊なところみたいね、皆さん素直で癖がなくて素晴らしいわ。うちに来てる音大出の生徒さんたちより良いぐらいよ」と驚いておられます。確かに熊本は昔から声楽や合唱が盛んだし、声の良い人が多いという印象は私も持っていますが、そういう人は持ち声の良さに頼ってしまって発声の大切さになかなか気付けないという一面もあり、良し悪しだなあと思うこともしばしばです。しかしうちの生徒さんたちは、声を持っている方も(良い意味で)あまりそのことに自覚がなく、発声第一という私の方針に素直についてきて下さる方ばかりなので、下ごしらえがある程度できているという意味ではW先生もわりと教えやすかったかもしれません。
ともかく、Nさんはじめ皆さんにとって貴重な経験となった素晴らしい時間でした。この成果を12月23日のクリスマス会で披露して頂けるのが今から楽しみです。
付記 2日目にレッスンをうけられた薬剤師の方の紹介で、最終日に熊本市内のとある病院で診察を受けられたW先生、レントゲンを撮ったら肺に白濁があったとのこと。肺炎だったのだそうです(-_-;)もうなおっているそうですが、「道理で、しつこい風邪だと思ったわ」と仰りながら、咳の原因がわかって少し安心されたようでした。
当初は10月のNさんのコンサートの前においで下さる予定だったのですが、風邪をひかれ、ご自宅でのレッスンもずっとお休みされたそうで、1ヶ月遅れで来て下さることになりました。ところが1週間前に「また風邪をひいちゃったのよ。今度は絶対行きたいと思っていたけど無理かも...」とお電話がありました。ご高齢なので何かあっては大変ですし、やっぱり無理かなあと残念に思ったのですが、先生のご来訪を心待ちにしているNさんたちのことを思うと諦めきれず、「声を聴いて頂いてポイントをアドヴァイスして頂くだけで充分ですから、どうぞご無理のない範囲でレッスンしてあげて下さい」とお願いすると、「それでよければ、何とか1週間でなおして行かせて頂くわ」と仰って下さいました。
Nさんのところで私が月1回レッスンさせて頂いている生徒さんたちの殆どは、まだW先生にお会いしたことがありません。それで、ご来訪の日程を私が毎月行かせて頂いている最終水曜日に合わせ、今月のレッスンをそのままW先生のレッスンに振り替える形にしました。熊本市内の生徒さんの中でまだW先生にお会いしたことのない方たちもこの機会に是非ということになり、何と4日間のご滞在中に延べ22人もの方のレッスンをして下さったのです。到着された日の夕方に1人、2日目は朝10時から夜9時半まで11名、3日目は9名、最終日に1人。いやはや、病み上がりのお体には殺人的な日程でした(-_-;)
実はNさんのお宅でも、今月に入ってから同居のお義母様が入院されたり退院されたり、初孫さんが生まれたり、地域の大きなお祭りのお振る舞いがあったりで随分バタバタされたようです。しかしW先生がおいでになった3日間は天の配剤のようにお客様も少なく、レッスンに集中しやすい状況が整っていました。W先生にしても、Nさんの旅館に連泊して旅館のホールでレッスンするというのは楽だったようです。
私は今回はお世話係に徹し、航空券の手配や会計、そしてレッスンの付添いをさせて頂きました。お蔭様で、皆さんの声が魔法にかかったようにあっという間に変わっていくさまをつぶさに観察することができました。これがどれほどためになったことか!日頃「ひょっとしてこのやり方は間違っているんじゃないか」、「もっと的確なやり方があるんじゃないか」、「これでは生徒さんの本当の声を引き出せていないんじゃないか」と迷ったり悩んだりしていたことに、たくさんの有益なヒントを頂くことができました。生徒さんたちも感激の面持ちで、「スゴイ!の一言でした」、「本当に有難うございました」、「レッスン受けられてよかったです」と喜びいっぱいで帰っていかれました。受講された生徒さんのコーラス仲間の方たちなど何人かの方が聴講にみえましたが、その方たちも「すごく勉強になりました」と感激していらっしゃいました。
W先生はW先生で、「アマチュアでこんなに良い声の方がたくさんいるなんて、熊本はちょっと特殊なところみたいね、皆さん素直で癖がなくて素晴らしいわ。うちに来てる音大出の生徒さんたちより良いぐらいよ」と驚いておられます。確かに熊本は昔から声楽や合唱が盛んだし、声の良い人が多いという印象は私も持っていますが、そういう人は持ち声の良さに頼ってしまって発声の大切さになかなか気付けないという一面もあり、良し悪しだなあと思うこともしばしばです。しかしうちの生徒さんたちは、声を持っている方も(良い意味で)あまりそのことに自覚がなく、発声第一という私の方針に素直についてきて下さる方ばかりなので、下ごしらえがある程度できているという意味ではW先生もわりと教えやすかったかもしれません。
ともかく、Nさんはじめ皆さんにとって貴重な経験となった素晴らしい時間でした。この成果を12月23日のクリスマス会で披露して頂けるのが今から楽しみです。
付記 2日目にレッスンをうけられた薬剤師の方の紹介で、最終日に熊本市内のとある病院で診察を受けられたW先生、レントゲンを撮ったら肺に白濁があったとのこと。肺炎だったのだそうです(-_-;)もうなおっているそうですが、「道理で、しつこい風邪だと思ったわ」と仰りながら、咳の原因がわかって少し安心されたようでした。
Ⅿ君と先生に感謝・感謝です。
W先生のレッスンは本当に素晴らしく・有意義なものでした。
皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。