丹田と命門

2012年11月17日 | 日記
気功や太極拳をやっている方にはおなじみの概念だと思いますが、この2つは「気」のプールのようなところだとか。命門は背中側の丹田とでも言いましょうか、丹田の奥のもうひとつの丹田とでも言いましょうか、モノの本には腎臓の間あたりだと書いてありますが、要するに大事なツボの一つですね。私も聞きかじりなので間違って取っているかもしれませんが、ともかく、一昨日のブログに書いた「洟をかむ」ことと、重心を少し後ろにかけ、命門から垂直に息の道が通っているイメージを持つことで発声がとても楽になり、且つ大変よい響きが得られることがこの数日のレッスンでわかってきました。
先日上京した折、W先生が「太極拳は発声と全く同じなのよ」とおっしゃりながら命門の話をされたのですが、その時は「ふーん、そんなものか」と思っていただけでした。ところが、W先生がおっしゃったことを受け売りで生徒さん達にそのまま伝え、命門のあたりのイメージをもって声を出して頂くと歴然と声が変わるのです。生徒さん達も一様に「ラクです!」とおっしゃいます。不思議。
気やツボなど、目に見えない、実体のないものに基づいて治療や運動のメソッドが構築されているというのは不思議に思えますが、息も声も目には見えませんから、私たちがやっていることも、一般の人から見れば気功や太極拳やツボ治療などと似たようなものかもしれません。先日来、人体のことをもっと知りたい気持ちが強くなっています。夏に腰を痛めて以来ヨガができなくなってしまったので、代わりに何かやりたいと思っています。よく響く声がラクに出る時、身体のどこがどうなっているのか、もっと知りたいです。リサイタルが終わったら本気で考えるとしましょう。

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