ハレルヤ再び

2013年02月03日 | 日記
今日は節分、そして明日は立春ですね。「冬来たりなば春遠からじ」という名言が浮かんできますが、寒さの厳しかったこの冬もようやく終わりに近づいてきたようです。とはいえ2月はまだまだ気候不安定。このところ毎日のように、インフルエンザのためレッスンをお休みしますとか予定を変更して下さいという連絡が入ってきます。皆様もどうぞご注意を!
先日、中3の姪が「「ハレルヤ」を教えて!」と言って我が家に泊まりに来ました。高校入試を目前にして塾通いに忙しいので、金曜日の塾帰りにうちに来て泊まり、翌朝レッスンしてそのまままた塾へ行くと言います。姪の学校では卒業式に3年生全員でヘンデルの「ハレルヤ」を歌うのですが、卒業式に先だってレコーディングがあるのだそうです(!)。それまでに自分で納得のいくように歌えるようになっておきたい、と。楽譜を見せてもらうと、原調の二長調の楽譜でした。私たちの頃は(私も同じ中学校の出身で、卒業式のハレルヤは昔からの伝統なのです)二長調はソプラノの音域が高過ぎるから、という理由で(だと思います)ハ長調に移調して歌っていました。しかし本当は、ハレルヤをハ長調にしたのでは宗教曲としては意味がなくなってしまいます(二長調(D-dur)は神(ラテン語で「デウス」)の頭文字Dを主音とする調なので)。ですから、二長調で歌うことは楽理的には正しいのですが、この曲はヤマ場にソプラノの高音域のロングトーンが続くので、身体をしっかり使わないと金切り声になってしまいます。私は中学生の時はアルトを歌っていたのでソプラノの苦労があまりわかっていませんでしたが、昨年、ハレルヤ三昧の一年間を過ごす中でソプラノの大変さが身にしみました。
姪には、鼻をかむようにして息を眉間に集め、その時の身体の緊張をキープして高音を出すこと、そして伸ばす時に声を押し出さないで後ろへ引き続けること(身体を外側に開き続けること)、「イ」の発音を口角をなるべく内側へ寄せて、下あごに力が入らないようにすることを教えましたが、1回のレッスンで何もかも身に付けるのは無理な話です。姪は「難しい~」と連発しながら帰っていきました(笑)。さて、レコーディングではどんな歌になることでしょう。いずれDVDを聴かせてもらうのを楽しみにしたいと思います。

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2 コメント

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Unknown (くみ)
2013-02-08 05:33:47
ヘンデルの「ハレルヤ」、初めて歌ったのは合唱を始めて半年後、当時はまだルーマニアに住んでました。まったくの初心者で、とにかく何もわからないまま歌ってたましたが、あるとき指揮者に「イ」の発音を何度も注意されたことがありました。何回発音しても納得してもらえず、最後には「’Nein’は日本語で何て言うんだ?!」とまで言われてしまいました。。。。
今年12月、こちらの合唱団で「メサイア」を歌います。5月末の演奏会が終わったら練習が始まりますが、「ハレルヤ」がまた歌えると思うと今からとてもわくわくしています。山場を歌うときの開放感、ほんとに快感です!
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Unknown (吉田)
2013-02-08 14:28:38
アーエーイーオーウという発声練習で、「イ」で響きが変わらないように、と演劇の発声でよく言われますよね。あまり口角を横へ拡げず、舌を少し前に出すようにするとうまくいきます。久美さんもメサイアですか。楽しみですね!
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