のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

お疲れモードです。

2007年02月20日 21時35分41秒 | 日常生活
最近、どうもお疲れモードの職場の先輩。
本日もため息をつきながら近づいてきておっしゃいました。

「はぁ。もう嫌んなっちゃうよね。
 もう全てを投げ出したいよ・・・・。

 ・・・なんか面白い話、して。」




・・・・ハードル高くないですか?
ていうか、急にそんな振られ方しても何も出てきませんってば。
こういうとき、とっさに面白い話ができる
かっこいい人にのりぞうは憧れるのです。

八首目:住みの江の・・・

2007年02月20日 21時16分23秒 | 百人一首

住ノ江の 岸による波 寄るさへや
  夢の通ひ路 人目よくらむ


■のりぞう的解釈
 岸に寄せては返す波のように
 あなたのもとを訪れたい。
 なのに、あなたときたら
 夢の中でさえ、人目を気にするんだね。
 僕の夢に、ちっとも出てくれないんだね。

  注:文法書などまったく調べてません。
    のりぞうはこういう意味だと思ってます。
    という解釈ですので、十中八九間違ってる
    ところや浅いところがあると思います。
    信じ過ぎませんように。

■ひとことふたことみこと
 「夢の通い路」という言葉が美しくて好きな歌です。
 言葉の響きがパステルカラーだな、と詠む度に思うのです。

 ちなみに百人一首の札は
 読み札は絵入りで歌が書かれていますが
 取り札は下の句のみ、ひらがなで書かれています。

 つまりこの歌だと、取り札に書かれている文字は
 「ゆめのかよ
  ひじひとめ
  よくらむ」

 私たち姉妹は、この歌を「ゆめの かよちゃん」と
 呼んでいました。ますますオトメな印象です。

 こういう意味も良く分からないまま好きになった歌は
 他にもあります。
 例えば「紅葉の錦 神のまにまに」

 要するに言葉の響きが面白ければそれでおっけいという
 薄っぺらい理由です。
 でも「声に出して読む日本語」が大いに売れたことを考えると、
 この感覚もあなどれないわけです。

消えた女~彫師伊之助捕物覚え~/藤沢周平

2007年02月20日 21時07分10秒 | 読書歴
■あらすじ
 版木彫り職人の伊之助は、元凄腕の岡っ引。逃げた女房が
 男と心中して以来、浮かない日々を送っていたが、弥八親分から
 娘のおようが失踪したと告げられて、重い腰を上げた。
 おようの行方を追う先々で起こる怪事件。その裏に、材木商
 高麗屋と作事奉行の黒いつながりが浮かび上がってきた。

■感想 ☆☆☆☆
 人情物のイメージが強い作者だが、この作品は江戸時代の
 長屋を舞台としたハードボイルドミステリーだ。
 ディティールまでよく調べた江戸時代の風習の説明があり
 どこからどう読んでも「時代小説」。
 けれども、読んでいる間、イメージとして湧いたのは
 少し枯れたブルースの歌声、色あせたセピア色の映像だった。

 伊之助は喜怒哀楽を表に出さず、辛い事実も自分の中で
 すべて受け止める。
 心の拠り所にしている女はいるものの、彼女に甘えきって
 しまうことができない。彼女の幸せを願っているため
 彼女に近づきすぎることはできないのに、他の男の影が
 見えると、嫉妬を覚える。勿論、彼女に仕事の話や
 自分が抱え込んでる厄介ごとの話はしない。
 それは男の世界の話なのだ。

 イメージとして浮かぶのは伊之助の背中。
 広くて大きくて優しい。けれどもあさっての方向を
 向いている背中なのだ。顔や表情は分からない。
 無条件で受け止めてくれる分かりやすい優しさは彼にはない。
 見せるのは背中。厳しい背中。

 そんな彼がお世話になった親分の娘を探す。
 生きているのかも定かではない彼女を探すためには
 一度捨てた岡引に戻ったほうが早いと分かっていても
 一度捨てたものにはすんなりと戻れない。
 その不器用さがかっこいいし、ハードボイルドを
 思い起こさせるのだろう。

 ひたすらセピア色のシーンが続く中、
 けれどもラストシーンは色鮮やかな春の場面だった。
 お日様の光がさんさんと輝く明るい世界だ。
 その日差しの中で初めて、私は伊之助の顔を
 正面から見ることができたように感じた。
 喜怒哀楽は表に出さないのに、穏やかな優しい表情を
 している男の顔。そんなラストシーンだった。

NHKにようこそ!/滝本竜彦

2007年02月18日 21時48分56秒 | 読書歴
■ストーリ
 俺は気付いてしまった。俺が大学を中退したのも無職なのも
 ひきこもりなのもすべて悪の組織NHKの仕業だと!
 そんな俺の前に現れた清楚な美少女岬ちゃんが言った。
 「あなたは私のプロジェクトに大抜擢されました。」

■感想 ☆
 妄想力の豊かさにかけては、かなりの自信があるのりぞうですが、
 人間には限界があるのだと思い知りました。
 この世界は無理です。何をどうあがいても想像の範囲外です。
 登場人物に共感できない、なんてものではなく
 この世界観に入り込むことすらできませんでした。

 世の中にはいろんな人、いろんな世界があるのだと
 しみじみ実感いたしました。
 この世界の先には入っていけそうにありません。
 足がこの先に進むのを嫌がってます。
 そんなかんじの世界です。

 ただ、この作品(ニ作品目)を最後にまだ新作が
 書けないでいるという作者さんにはとても興味があります。
 彼が次にいつ新作を出すのか(エッセイは昨年出された模様)
 その作品がどんな世界なのか、見てみたい気はします。
 でも、図書館での偶然の出会いを待ちます。

 おなかいっぱいどころか、胃もたれ気味です。

人間の神秘

2007年02月18日 21時36分31秒 | 日常生活
金曜夜から今朝まで実家に帰り、今朝早く
礼拝に出席するため、福岡に帰ってきました。
のりぞうファミリーものりぞうを送りがてら
福岡まで遊びに来てくれました。

車の中で昨晩の神秘的な出来事について
妹を問いただしてみました。
「ねえ。かおりん。
 昨日の夜の出来事について何か覚えてる?」

まだまだ寝ぼけ眼の妹、かおりんは
自信がなさそうに答えてくれました。
「あのね。うっすらしか覚えてないんやけど。。
 お姉ちゃんが私のベッドに入ってきて
 湯たんぽちょうだい、湯たんぽちょうだいって
 何回も何回も私に言ったやろ?
 で、しょうがなくお姉ちゃんに湯たんぽ渡した記憶が
 なんとなく残ってる。・・・違った?」



起こった出来事はあってます。そのとおり。
・・・・でも、すごいなー。人間の記憶って。

以下、昨日の夜に起こった出来事。

のりぞうは帰省してもベッドがないため
いつも妹かおりんと狭いシングルベッドを
分け合って眠っています。
小さい頃から一緒に眠っていたため
狭い布団への違和感も
近すぎるお互いの存在への反発も感じることなく
快適に眠ることができます。

特に寒い冬は、冷え性のりぞうにとって、
あたたかい妹は貴重な存在。
人間湯たんぽがわりに眠っている妹に
ぴとっと冷え切った足をくっつけるのは冬の極上の幸せです。
昨日も眠りこけている妹の布団に入って行き
あったかい妹の足を捜しました。

が。しかし。
あまりに冷たいのりぞうの足にびっくりしたのか
妹の体がのりぞうの足を避けて逃げる、逃げる。
負けてなるもんか!とのりぞうの足も
あったかい妹の体を追いかける、追いかける。
狭い布団の中で、のりぞうの足と妹の体の
必死のおいかけっこが繰り広げられました。

数分後。
ぐっすり眠っている妹は、ぐっすり眠ったまま
ごそごそと布団の中で、何かを探し
のりぞうと妹の体の間に探し当てたものを置き
やはりぐっすり眠ったまま、おっしゃいました。

「これで勘弁してください。」

かくして、昨晩、のりぞうの足元には
湯たんぽが横たわったのです。

人間ってすごいもんです。
ぐっすり眠ってても、ちゃんと正常な判断が行えるんです。
きちんと会話ができるんです。
のりぞうはしゃべってないのに、
のりぞうの科白を聞き取ることもできるわけです。

・・・すごいなー。
ぐっすり眠っているはずの妹から発せられた
「これで勘弁してください。」
は、しばらく忘れられそうにありません。

まだそこは無理かと・・・。

2007年02月16日 21時09分18秒 | 日常生活
隣の課の課長主催で行われた
健康コンサルタントさんの誕生日のお祝い飲み会に
行ってまいりました。

今年でゴジューウン歳になられるという健康コンサルタントさんは
いつもハツラツ笑顔で誰とでも明るくお話される
ポジティブかつ元気な方です。
本日の飲み会でも元気に生涯現役宣言をされていました。

「私ね、まだまだ女を捨てたくないわけですよ。
 だからね、子どもが全員巣立ったら
 あと2回は結婚を体験したいの!
 年下のかわいい子と恋したいわー!!」

かっこいいです。さすがです。
そのバイタリティは一体、どこから沸いてくるんですか?

「のりぞうちゃん!
 だって、世界の半分は男なのよー!
 相手は無尽蔵にいるじゃない!
 狭い日本だけを見てちゃダメ!」

・・・・はぁ。その視野の広さがパワーの源ですか。
のりぞうは福岡から外に目が向いてません。反省。

「ほら。見習うべきは秋吉久美子よ!
 26歳年下の彼氏よ!素敵よ!
 私たちも探すわよ!
 のりぞうちゃんなんて、新入社員研修で
 年下男性と触れ合いたい放題じゃない!
 26歳下なんてすぐ見つかるわよ!探すわよ!」


・・・無理ですっ!
力いっぱい否定させてくださいっ!
まだまだしばらくは、26歳下なんて見つかりませんっ。
26歳下どころか、10歳下も「まだ」見つかりません。
まして、26歳下に手を出したら、間違いなく「犯罪」です。

あやうく喜びかけました

2007年02月14日 20時51分42秒 | 日常生活
隣の部署の部長からのりぞうの近況について詰問され
そのついでに
「そういや、のりぞう君っていくつだっけ?」
と軽い調子で年齢を尋ねられました。

「こんなにうっかり者キャラで通ってますけど
 そろそろ許されない年齢なんです。
 今年8月で29歳なんです。」
と答えたところ、部長から驚かれてしまいました。

「え?!29?!全然っ!見えないよ!!」

え?そうですか?
たとえお世辞でもとっても嬉しいです☆
ありがとうございます☆

「うん。28歳ぐらいかと思ってた。」

・・・・だから、今は28歳ですってば。

豪快ですね

2007年02月13日 23時11分09秒 | 日常生活
本日の業務を終えて帰宅されている取締役をふと見ると
手に持っているのは紙袋でした。

「・・・・取締役。
 今日は紙袋で出勤されたんですか?」
と思わず尋ねたところ、
取締役は豪快に笑いながら答えてくださいました。

「いやー。かばん、持ってくるの忘れちゃったんだよ。
 来るときは手ぶらだったんだけどね
 明日、出張だから持って帰らなきゃいけない
 書類があってねー。」

・・・・そりゃまたカツオ君並にうっかり者ですね。
なんだか懐かしい気持ちにさせていただきました。

ピンクのバレリーナ/L・ヒル

2007年02月13日 23時00分54秒 | 読書歴
■ストーリ
 憧れのパリ・オペラ座のバレエ学校に入学したイレーヌ。
 サン・クルーの丘にあるクレパンさんの家に、オペラ座の
 先輩ステラ、画家のジョナサンと下宿をしている。ライバルたちが
 ひしめくなか、異例の早さでバレエ団の正団員となったイレーヌは・・・。
 バレリーナになるために生まれてきた少女の恋物語。
 「ピンクのバレエシューズ」の続編。

■感想 ☆☆☆☆*
 連休中に久々に手にとって読んだ物語です。
 小学校高学年向けの文庫本です。新書程度の大きさの本なので
 さくさくあっという間に読み終わります。

 のりぞうが小学校の頃、小学館が発行している雑誌には
 毎年のようにバレエを題材とした漫画「まりちゃん」シリーズ
 が連載されていたため、小さい頃からバレエは憧れの
 習い事でした。この物語の前作「ピンクのバレエシューズ」も
 バレエを題材とした物語だったから手を取ったぐらい。
 それぐらい大好きなのです。

 「ピンクのバレエシューズ」もとってもおもしろいのですが
 この続編はオトメの大好きな恋物語もからんで、更に面白く
 なります。
 主人公イレーヌの才能はパリの学校で、どんどん周囲に
 認められていきます。まさにとんとん拍子に成長していく
 イレーヌ。けれども、恋のほうは、やすやすとうまくは
 いかないのです。素直でひたむきにバレエを愛してきた
 イレーヌがバレエ以外のことにも心を乱されて、それでも
 踊り続けている様子を見ていると、彼女にとって
 踊ることは生きることなんだな、才能ってこんなふうに
 与えられるんだな、としみじみと思います。

 挿絵もかわいらしい絵柄なので、現役女の子にも
 元女の子にもお勧めの本です。
 ・・・・もう絶版なのかな。寂しいな。

根っこは似ている体質と言えないこともない。

2007年02月12日 20時18分36秒 | 日常生活
三連休は大変あたたかいお天気で
寒がりのりぞうは幸せな日々を過ごしました。
道を歩いているとき、日差しがあたたかいと
それだけで幸せ気分です。
昨日から友人宅に泊まっていたのりぞう
朝起きて友人と「何する?」と話し合った結果
海辺まで30分ほどお散歩することにしました。

歩いていると背中がぽかぽかあったかい。
友人と「お日様の力って偉大ねぇ。」と喜び合い
福岡の何気ない景色を
「福岡って観光地としてのお勧めスポットは
 まったくないけど、こういう日常風景として
 大好きな場所はたくさんある土地よね。
 やっぱり素敵だね!」と絶賛しあいながら
お散歩を楽しみました。
本日の海は「ここは沖縄!?」と目を疑うほど
まっさおで更に幸福を実感。

うっとりとしながら来た道を戻っていると
会社の後輩と遭遇いたしました。
友人から「どこにいても誰かと会うのね。」
と感心されながら
「あ。お久しぶりです。」
と、同じ会社とは思えないような挨拶を交わしました。
友人と別れて家に戻っていると
今度は会社の後輩のデート現場に遭遇。

自分の「出会い運」「出会い体質」のすごさを
ここ数日、久々に再実感してます。

ちらっと振り返るだけでも・・。
一昨日の土曜日は会社の先輩とカフェにて、
今年の新人さんとは街の中心にて遭遇しました。

先週木曜日はたまたま仕事で出向いた博多駅にて
高校時代の友人と遭遇いたしました。

先週土曜日は偶然入ったお店でバイトしていた子が
去年の夏、インターンシップ体験で
我が社に来ていた学生さんで動揺しながらお店を出たところ
ふたつ下の後輩と出会い頭にぶつかり
「なんたる奇遇!」と自分の出会い運に驚きながら
友人との待ち合わせ場所に向かい、
ふたりでショッピングを楽しんでいると
約束なんてまったくしてなかったふたり共通の友人と遭遇し
「すごい!すごいね!初めてだね!」と喜び合い
そして、その後、お約束のように
後輩ふたりのデート現場に続けざまに遭遇したのでした。

どこかに出るたびに誰かに会うってすごい体質だよ。
と、ちょっぴり幸せ気分を感じつつも
(基本、ひきこもり体質なんで、誰かに会えると
 ただそれだけで嬉しいんです。)
でも、もっとお得感あふれる特技を持ちたかったなー
とも思うわけです。

もしくは妹のようにあふれんばかりの恋愛体質を
持ち合わせてみたかったかも。
中途半端な出会い運だけ授かってもなー。