のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

お得な季節

2005年12月22日 22時48分08秒 | 日常生活
同期と福岡の中心街にてお買い物☆
クリスマス前ということもあって、
街中が浮かれてます。

こんな雰囲気の中で自虐的な気持ちになる男女二人。
傍から見たら、お互いにクリスマスプレゼントを
贈り合っている仲良しカップルに見えないこともない。

しかし、実態はこんな雰囲気の街中を
この二人で歩いていることにかなりブルーの二人組です。
そのため、会話もついつい喧嘩腰。

「クリスマスイルミネーションがまぶしすぎる・・・。
 まさかひとりでこんなイルミネーションを見るとは。」

をいをい。のりぞうはカウントもされてないんかい。。。

「何おっしゃってんの?
 こんな別嬪さんが隣にいるじゃない!」

「うわぁ、本当だぁ。
 まぢ、みらくるぅ。ちょう幸せぇ。」

・・・・もう、いいよ。

クリスマス前の街中をひとりで歩くと
とっても寂しい気持ちになります。
オンナ二人で歩いていると
やさぐれ気分を味わえます。
カップルでもない殿方と歩いていると
自虐的な気分になれます。

いろんな気持ちを味わえてとってもお得なこの季節。

・・・・でも、この幸せそうな人ごみの中では
ロマンチックな気持ちだけ、どうにも味わえそうにありません。

兎の眼 / 灰谷健次郎 ※追記※

2005年12月22日 00時20分56秒 | 読書歴
■ストーリー
 大学を出たばかりの新任教師・小谷芙美先生が
 受け持ったのは、学校では一言も口をきこうとしない
 一年生・鉄三。決して心を開かない鉄三に打ちのめされる
 小谷先生だったが、鉄三の祖父・バクじいさんや
 同僚の「教員ヤクザ」足立先生、そして学校の
 子どもたちとのふれ合いの中で、苦しみながらも
 鉄三と向き合おうと決意する。そして小谷先生は次第に、
 鉄三の中に隠された可能性の豊かさに気付いていくのだった。

■感想 ☆☆☆☆☆
 私にはこの作品を読んで「感動した」などという
 資格はないと思う。無意識のうちに差別をしている
 人間のひとりだから。

 「心の障害者」という言葉が胸につきささる作品。

【追記】
 ※本の感想、というより、私の思いになってしまいました。
  難しいなぁ。。。

 灰谷さんの作品は、私にとってとても厳しい作品。
 私が決して「誰かのために」は心から動けないことを
 いつも突きつけられる。私にとって、常に一番根底にあるのは
 「私の幸福」で、その上での「誰かの幸福」なのだ。
 だから、自分に余裕があるときしか、周囲の人に対して
 気を配ることができない。

 自分より先に周囲の人の幸福を考えられる人は
 滅多に存在しない。しかし、まったく存在しないわけではない。
 だとしたら、やはり私は自分のエゴで周囲の人に対して
 気を配ったりせずに、いついかなるときも余裕を持って
 周囲の人に接したい。そういう人を目指したい。

 いや、おそらくこのような感想自体が「エゴ」であり
 「驕り」なのだろう。何かをして「あげる」のではなく
 その人を好きだから私が何かしたい、
 そう思って動ける人になりたい。

 理想と現実、驕りと偽善で揺れ動きながらも
 私は「できた人間」には到底なれない。
 おそらくこういった心の動きは「天性」のものだから。
 だから「偽善」と分かっていても、「驕り」と
 突きつけられても、私の信じる倫理を目指すしかない。
 「なれるわけがない」「しょせん、偽善だから」で
 あきらめてはいけない。そう思うのだ。