■のりぞう的2005年秋クール3位
■水曜夜22時放送
■出演:菅野美穂、玉置浩二、和久井映見
成宮寛貴、小日向文世、芳本美代子
■ストーリ
生まれてから27年不幸の連続、愛とは無縁の人生に
愛想を尽かし、「消えてなくなってしまいたい」と
川に身を投げるが、人生初の幸運で助かってしまった女。
元敏腕刑事で、心やさしいお人好しの男・片岡優二と出会い、
彼とその三人の子供たちとの奇妙な共同生活を
始めることになったわけだが…。
■感想
母親に愛してもらえなかった女性と余命幾ばくかしかない
男性が出逢って、それぞれに影響を与えて変わっていく。
とおおまかなストーリーを聞くと
どう考えてもお涙頂戴のストーリーに聞こえてしまうけれど
まったくそんなことはなく、心がほんわかあったかくなる
クリスマスシーズンにぴったりのドラマだった。
勿論、玉置さん演じる片岡さんの病状が
奇跡的に良くなることはなく、切ない想いはずっと
根底にあるのだけれど、それでも登場人物ひとりひとりが
未来を憂うことなく日々を大切に生きているため、
胸をぎゅっとつかまれるような哀しみを感じつつも
笑顔で見ることができる。そんなドラマ。
「愛なんて気持ち悪い。」
「幸せなものを見ると吐きそうになるし
基本的に愛なんていうものを信じない。」
と言い放ち、仏頂面だった主人公は勿論
とっても憎たらしいのだけれど、その背景を
丁寧に描いているため、ただただいとおしく。
憧れの「愛ちゃん」という名前をもらい、
笑顔で「愛ちゃん」と呼ばれ
無邪気に慕われるうちに、ぎこちないながらも
笑顔を取り戻し始める愛ちゃんを
微笑ましく見つめることができた。
なんだかうそ臭いぐらい優しさで包み込まれていて
見事なまでに「性善説」で貫かれたストーリーは
男女の愛だけでなく、家族の愛、友人同士の愛
いろんな愛を取り扱っていて、「愛」という
日常生活で使うと小っ恥かしい言葉を
光り輝かせていた。
最終回で愛ちゃんと片岡さんがクリスマスの夜に
訪れる教会は、とってもシンプルさで
ちょっぴり嬉しくなった。
そう、クリスマスシーズンはついつい浮かれがちだけれど
本来のクリスマスは小さく慎ましやかなものだったはず。
そして、「奇跡」や「感謝」を実感する日。
愛を信じることができなかった主人公のこの一言で
物語は締めくくられる。
「こうやって笑ってさえ生きていれば
もしかしたらありえない奇跡も起こるかもしれない。
だって一度は死のうとした私が、今ここで
こうしてるのだって奇跡のようなものだから。」
不幸な設定なのに幸せを分け与えてくれるドラマでした。
■水曜夜22時放送
■出演:菅野美穂、玉置浩二、和久井映見
成宮寛貴、小日向文世、芳本美代子
■ストーリ
生まれてから27年不幸の連続、愛とは無縁の人生に
愛想を尽かし、「消えてなくなってしまいたい」と
川に身を投げるが、人生初の幸運で助かってしまった女。
元敏腕刑事で、心やさしいお人好しの男・片岡優二と出会い、
彼とその三人の子供たちとの奇妙な共同生活を
始めることになったわけだが…。
■感想
母親に愛してもらえなかった女性と余命幾ばくかしかない
男性が出逢って、それぞれに影響を与えて変わっていく。
とおおまかなストーリーを聞くと
どう考えてもお涙頂戴のストーリーに聞こえてしまうけれど
まったくそんなことはなく、心がほんわかあったかくなる
クリスマスシーズンにぴったりのドラマだった。
勿論、玉置さん演じる片岡さんの病状が
奇跡的に良くなることはなく、切ない想いはずっと
根底にあるのだけれど、それでも登場人物ひとりひとりが
未来を憂うことなく日々を大切に生きているため、
胸をぎゅっとつかまれるような哀しみを感じつつも
笑顔で見ることができる。そんなドラマ。
「愛なんて気持ち悪い。」
「幸せなものを見ると吐きそうになるし
基本的に愛なんていうものを信じない。」
と言い放ち、仏頂面だった主人公は勿論
とっても憎たらしいのだけれど、その背景を
丁寧に描いているため、ただただいとおしく。
憧れの「愛ちゃん」という名前をもらい、
笑顔で「愛ちゃん」と呼ばれ
無邪気に慕われるうちに、ぎこちないながらも
笑顔を取り戻し始める愛ちゃんを
微笑ましく見つめることができた。
なんだかうそ臭いぐらい優しさで包み込まれていて
見事なまでに「性善説」で貫かれたストーリーは
男女の愛だけでなく、家族の愛、友人同士の愛
いろんな愛を取り扱っていて、「愛」という
日常生活で使うと小っ恥かしい言葉を
光り輝かせていた。
最終回で愛ちゃんと片岡さんがクリスマスの夜に
訪れる教会は、とってもシンプルさで
ちょっぴり嬉しくなった。
そう、クリスマスシーズンはついつい浮かれがちだけれど
本来のクリスマスは小さく慎ましやかなものだったはず。
そして、「奇跡」や「感謝」を実感する日。
愛を信じることができなかった主人公のこの一言で
物語は締めくくられる。
「こうやって笑ってさえ生きていれば
もしかしたらありえない奇跡も起こるかもしれない。
だって一度は死のうとした私が、今ここで
こうしてるのだって奇跡のようなものだから。」
不幸な設定なのに幸せを分け与えてくれるドラマでした。