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のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

魔王

2008年09月25日 22時08分12秒 | テレビ鑑賞
■魔王
■のりぞう的2008年度夏クール1位
■金曜22時TBS放送
■出演:大野智、生田斗真、小林涼子、田中圭、劇団ひとり
    忍成修吾、上原美佐、三宅裕司、石坂浩二
■ストーリ
 成瀬弁護士事務所所長で、弁護士である成瀬領(大野智)は、
 11年前に、弟・英雄を殺害され、加害者の少年は正当防衛による
 無罪となったという過去を持つ。彼は、今でも犯人に対して
 深い憎悪を抱いていた。一方、警視庁渋谷東署の刑事で、検挙率
 ナンバー1である芹沢直人(生田斗真)は、世の中の悪を憎む
 正義感の強い青年。だが、実は11年前、領の弟である英雄を刺殺した
 張本人であった。そんな直人のもとに「雨野真実」という名の
 謎の差出人から、一枚のタロットカードが送られてくる。
 「魔王」成瀬領による緻密に計算された復讐劇が、幕を開ける。

■感想
 コンサートを見に行って以来、大ファンとなってしまった
 (なんとなく、“あぁ、ファンになっちゃったよ・・・”という
 想いがぬぐえないのです。なんとなくね。)大野さんの初主演
 ドラマです。そして、韓国で大ヒットしたドラマのリメイクです。

 もう毎週毎週、続きが気になって気になってたまらないドラマでした。
 見終わった瞬間から「続きはどーなるの?!」「これ、どんな
 決着をつけるつもりなの?!」とラストまで待ちきれない感じ。

 出演陣がみんな演技上手だったことも、物語にひきこまれた要因かも。
 納得の演技で実にふてぶてしい悪役を演じきった石坂さん。
 最後まで悪役のままかと思いきや、最後の最後で、子供たちへの
 愛情をしっかりと表し、物語をより一層物悲しく終わらせていました。
 最初から最後まで、芹沢直人を暖かく優しく見守り続けた三宅さん。
 懐の大きな上司っぷりが素敵でした。
 変な役、狂った役をやらせたら、若手の中ではピカイチなのでは
 ないかと、ワタクシが勝手に思っている 清水優さんは、今回も
 その怪演振りをあますことなく披露していました。

 そして、小林涼子ちゃん。
 涙をぽろぽろと流して、領と直人を見守り続けた心の清らかな
 ヒロインは、この重苦しいドラマの中で唯一、心温まる場面でした。
 領のことが好きで、領も彼女のことが好きなのに、思いを
 伝えることもできないふたりがもどかしくて、もどかしくて。
 もう本当に、ここしばらく見たことがないぐらい可憐で清純な
 ヒロインさんでした。

 でもって、主役二人。
 とにかくかっこよかった。迫力の演技でした。
 正直、ここまでドラマの世界に惹き付けられるとは。
 ますますふたりのファンになりました。

 でも、ラストは辛く重苦しいものでした。
 ドラマを見ながら、このドラマでハッピーエンドはありえない
 と覚悟してはいたものの、予想以上に悲惨な結末で、
 見終わった後に、かなりブルーになってしまいました。
 すっごく好きだったドラマだけれど、たぶん再放送があっても
 見ないと思うのです。それぐらい辛い結末でした。

ロングバケーション

2008年09月15日 10時24分15秒 | テレビ鑑賞
以前のワタクシと比べると、
テレビに費やす時間が飛躍的に減った今日この頃。
先週末の夜中、ふと思い立って、数年前に撮り溜めていたビデオを
集中的に見返し始めました。

まずは、懐かしのロングバケーション。
1996年4月放映のドラマです。
あれからもう12年経つのかー、としみじみしながら見始め
気がつくと、何度も見たドラマなのに、
またもや夢中になって、ドラマの世界にのめりこんでいました。

まず何よりも、木村さんのかっこよさにびっくり!
ワタクシ、「あすなろ白書」のときの取手君は大好きだったのですが
それ以降の木村さんはどうにもこうにも苦手だったのです。
嫌いじゃないけれど、人気がありすぎて苦手。
と思っていたのですが。

改めて見て、この頃の木村さんはかっこよかったんだなー、
とほれぼれと見とれてしまいました。

でもって、山口智子さんの美しさにもびっくり。
知ってたけど!知ってたけど!!
でもでも、やっぱり綺麗っ。美しいっ。
年を重ねるごとに美しく若々しくなっていく山口智子さん。
でも、この頃の「美しさ」はやはり「テクニックではない若さ」
みたいなものがにじみ出ていて、なんだかキラキラしていました。
かっこいいなー。

主役ふたりどころか脇役もものすごーく豪華で
今も変わらず活躍している人たちばかり。
それどころか、今はより一層、活躍の幅を広げている人ばかりで
そういった出演陣を眺めているだけでも、楽しいこのドラマ。

でも、そうは言っても、根底にあるのは
ストーリとキャラクターの魅力。
これに尽きるんだな、と強く強く思いました。
今、見ても面白いのです。
12年も前なのに、あまり「時代」を感じさせないのです。
「時代」を感じさせないどころか、
今のほうが、更に共感できる気がするのです。

それは、勿論、ワタクシがヒロイン南の年齢に
近づいたということが大きな要因なのですが。
今更ながらに「結婚式をすっぽかされた」痛手の大きさとか
31歳になった南が24歳の瀬名に思いをぶつけるときの勇気の大きさとか、
オトナと言われる年代の女性たちの逡巡の多さとかに
驚嘆したり共感したりキュンとしたり。
何度見ても名作だなー。

ちなみにワタクシの最も好きな場面は
ピアノコンクールの予選当日、お守りを持ってきた南に対して
「別にあんたは俺のお姉さんでもお母さんでもないんだから。
 俺はオトコで、あんたもオンナなんだから。」
とぶっきらぼうに言いながら、お守りをつき返した瀬名と
そんな瀬名に
「知らない。あんたなんか1ミクロも知らない。」
とお守りをぶつけて去っていく南。
こんなふうにかっこよくさっぱりきっぱりと怒ったり
自分の気持ちを相手に伝えられる人になりたいなー。

このドラマ、音楽も好きでした。
サントラは今も定期的に聴いています。
いいドラマは音楽も素敵。

絶対彼氏

2008年07月09日 23時22分54秒 | テレビ鑑賞
■絶対彼氏
■のりぞう的2008年度春クール2位
■火曜21時フジテレビ放送
■出演:速水もこみち、相武紗季、水嶋ヒロ、
    中村俊介、真矢みき、佐々木蔵之介
■ストーリ
 恋愛下手な派遣OL、井沢梨衣子は、ある日、怪しげな営業マン
 並切岳に声をかけられ、理想の恋人像をかくアンケートに協力した。
 数日後、梨衣子の家に恋人型ロボットが到着する。
 勝手に彼氏のように振舞うナイトに嫌気がさす梨衣子だったが、
 徐々に気持ちに変化が生じて・・・。

■感想
 原作者、渡瀬さんの漫画も主演のもこみちさんも苦手で、
 当初、見る気が全くなかったのですが、何気なく見てしまった
 第4話が予想以上に面白く、ついつい継続視聴。

 漫画原作だし、荒唐無稽なテーマだし、コメディかな?
 と思っていたのですが、回を追うごとにどんどん展開は切なく
 シリアスに。特にラスト2回は、乙女心を盛大に刺激される
 ストーリ展開でした。
 このドラマのおかげで、苦手なもこみちさんのことを
 危うく好きになってしまいそうでした。あぶないー。

 ロボットなのに、人間以上に人間らしく、人間には到底
 真似できない無償の愛を体現していた姿に心を動かされたのかも。
 この最終回以外、落としどころはありえないと思うのですが
 そう思っていても、胸を掴まれる最終回でした。
 ある意味、少女漫画的王道のお話です。

おせん

2008年07月09日 22時57分28秒 | テレビ鑑賞
■おせん
■のりぞう的2008年度春クール2位
■水曜22時日本テレビ放送
■出演:蒼井優、内博貴、杉本哲太、余貴美子、向井理、渡辺いっけい

■ストーリ
 下町の老舗料亭「一升庵」の女将「おせん」こと半田仙は
 若くして、一升庵の看板を背負っている彼女は、美味しいものが
 大好きで、大酒のみの天然さん。しかし、生まれ持った才能である
 「ホンモノを見る目」と「真心」で、「ほんもの」を忘れかけて
 いる人々が巻き起こす騒動を解決していく。

■感想
 ほんわかしたドラマなのに、現代で忘れられかけていること
 そして、最近、また私たちが見直していることを真正面から
 問いかけてくれる素敵なドラマでした。
 ドラマを見ながら改めて、「食事の大切さ」と「食事のもたらす
 ものの大きさ」を実感。そして、大切なものであれば、
 効率ばかりを求めてはいけないし、効率や金額の安さ、手軽さを
 求めすぎた結果の延長線上に、今、ニュースで取り上げられている
 事件の数々があるのだな、と考えさせられました。
 そういったことを肩のこらないスタイルで、分かりやすく
 教えてくれるドラマでした。

 おせん演じた蒼井さんがとにかくキュート。酔っ払いのふにゃふにゃ
 した笑顔をこれだけかわいらしく演じられるのは、蒼井さん
 だからじゃないかなー、と毎回、見とれていました。
 かと思えが、視線や目の力、そして、佇まいだけで、怒りや哀しみ
 戸惑いも演じていて、その演技力にも見とれることのできる
 ドラマでした。

 ・・・なのに。
 なのに、最終回が今ひとつでこれまたがっかり。
 個人的には、食品偽装について考えさせられた回が最も背筋の
 正されるエピソードで好きでした。
 オープニングの毅然とした佇まいの蒼井さんがかっこよかったなー。

ラスト・フレンズ

2008年07月09日 22時33分41秒 | テレビ鑑賞
■ラスト・フレンズ
■のりぞう的2008年度春クール2位
■木曜22時フジテレビ放送
■出演:長沢まさみ、上野樹里、瑛太、水川あさみ、錦戸亮
    山崎樹範、倍賞美津子
■ストーリ
 恋人からのDVに苦しむ美知留、性別違和という悩みを抱える瑠可、
 セックス恐怖症に悩むタケル。そんな、傷ついた若者たちがシェア
 ハウスに住むことによって、友情や人と人との関わりの大切さを
 学んでゆく。

■感想
 もたもたしているうちに、夏ドラマが始まってしまいました。
 年末と違って、夏ドラマはふと気がつくと、始まっていて
 長時間のバラエティが苦手なワタクシにとっては嬉しい限りです。
 でも、ふと始まりすぎていて、1回目を見逃していることが
 多々あるのですが。

 春クールで、最も固唾を呑んで見守っていたのが、このドラマでした。
 それぞれが抱えている状況が深刻で、なおかつ、救いの道が
 はっきりとは見えなくて、見えたと思った救いの道も行き止まりで
 人と関わるってことは、ものすごく難しいんだとしみじみ実感
 しながら、見ていました。

 見ていて辛くなるドラマでしたが、それでも見るのを
 やめよとは思えず、見事、物語の中にひきこまれていました。
 それだけ惹かれた理由は、テーマがいかにも私好みだったこと、
 脚本が面白かったこと、そして、何より役者さんたちの演技が
 すばらしかったことかなぁ、と。
 どの登場人物も、心に棲んでいる闇をリアルに描き出していて
 そのキャラクターが本性なのでは?と疑いたくなるような
 演技でした。特に、上野樹里さんは、のだめとは180度
 方向転換し、強くてまっすぐで、本当の自分を隠して生きている
 瑠可という人物を優しく繊細な演技で演じていて、ワタクシは
 毎回毎回、彼女の演技に釘付けでした。

 長澤まさみさんも「いつもの演技」なんだけれども、その
 「いつもの長澤さん」がいかにも「DVが引き起こす共依存」に
 陥りそうな女性っぷりで、美知留という役にぴったりはまって
 いました。いろんなレビューサイトで「見ていて、苛々する」
 という声を見かけましたが、それでこそこの役!という気がします。

 でもって、なんといっても、錦戸さん。
 本気で怖かった!ジャニーズだということを忘れさせてくれる
 すごい演技でした。しばらくは素敵男子を演じても、
 「でも、本性は違うんでしょ?」と思ってしまうこと間違いなし。

 とにかくどの登場人物も見事。
 視聴率も後半になるほど上がっていたようでしたが、その現象も
 納得できるドラマでした。ただ、それだけに最終回ががっかりな
 デキだったのが、とても残念。不必要なエピソードがいくつも
 あったような気がしてなりません。不必要なエピソードを
 いくつも入れるぐらいだったら、錦戸さん演じた宗助の心の闇や
 その背景をもっと丁寧に描いてほしかったな。もしくは、そんな
 宗助になぜ、美知留が惹かれていったのか、出逢った頃のエピを
 もっと多く見せてくれると、ストーリがもっと説得力を持った
 と思うのに!と思うのです。

 でも、ずっと「ハッピーエンドはありえない」と思いながら
 見ていたこのドラマの最終回がハッピーエンドだったのは
 ワタクシにとって嬉しい驚きでした。
 宇多田さんの主題歌もドラマの雰囲気にものすごく合っていて
 緊迫感を盛り上げてましたしね。第3回目ぐらいまでしか
 放送されなかったオープニング映像も大好きでした。
 あのオープニングを最終回でもう一度、見たかったかなー。

キミ、犯人じゃないよね?

2008年07月06日 09時47分08秒 | テレビ鑑賞
■キミ、犯人じゃないよね?
■のりぞう的2008年度春クール5位
■木曜深夜テレビ朝日放送
■出演:貫地谷しほり、要潤 、金剛地武史、渡辺いっけい、升毅
■ストーリ
 推理小説家志望の森田さくら(貫地谷しほり)は、抜群の記憶力と
 「刑事コロンボ」のような推理力を持つ一風変わった女の子。
 お坊ちゃま新米刑事の宇田川教生(要潤)と出会い、アルバイトの
 推理屋としてコンビを組むことになる。
 さくらは持ち前の推理力で事件を捜査し、宇田川を事件の真相へと
 導くが、肝心の宇田川が極度の恋愛体質で、毎回容疑者の女性に
 恋心を抱いてしまう。

■感想
 さすが深夜!!
 肩に力を入れることなく、思う存分楽しめました。
 深夜のこういうくだらない雰囲気のドラマが大好きです。
 くだらなさを追求するところに力を入れているようなドラマ。
 出演者の方々も、きっとこのドラマのスタンスを面白がって
 演じているんだろうなー、と感じることができるドラマでした。

 なんてったって「ちりとてちん」のしほりさん。
 コメディを演じさせたら、ピカイチ。「ちりとて」では
 かわいらしくボケ役、突っ込まれ役に徹していたのに、
 このドラマでは的確、かつスピーディな突っ込みを披露
 していました。芸達者だなー。
 毎回のコスプレもかわいくて、大好きでした。

 要さんは、今まで多かった二枚目役とは全く違う
 テンション高く救いようがない天然さん。当初は見慣れて
 いなかったせいか「無理しているっぽいなー」と思って
 見ていましたが、回を重ねるごとにそのイメージも払拭。
 のびのび楽しそうに演じられていました。
 本当におばかさんなんだけど、憎めなくてかわいらしい。
 でもやっぱり救いようがない、というスレスレ加減が
 面白い役でした。

 でも、なんていっても、升さん。そして金剛地さん。
 話の本筋には全く関係ないのに、出演者の誰よりも
 インパクトのあった升さんと、話の筋にきちんと関わっては
 いるけれど、そこまでくどく自己主張する必要はないよね?
 という金剛地さんがこのドラマを見事に「深夜ドラマ」に
 仕立て上げていました。
 この二人、くどい演技をさせたら天下一品だなー。大好きです。

 全編通して、話の筋は見えきっていてサプライズはないし
 ドキドキハラハラもないんだけれど、ゆるーい感じ。
 それが深夜ならでは。

【韓ドラ】コーヒープリンス1号店

2008年06月12日 22時49分56秒 | テレビ鑑賞
■コーヒープリンス1号店/韓国ドラマ
■ストーリ
 幼い頃に父親を失い、一家の大黒柱として家計を支える女の子
 ウンチャン(ユン・ウネ)。なりふり構わず働き、外に出れば
 男性と間違われることもしょっちゅう。訳あってまとまったお金が
 必要となったウンチャンは、イケメン男性しか雇わないカフェ
 「コーヒープリンス1号店」で男性店員として働くことになる。
 一方、ハンギョル(コン・ユ)は頭がよく気も回るが、他人に対して
 関心がなく、浮き草のように漂う個人主義者。留学先から帰って
 きたところ、大会社を経営する祖母からつぶれそうなカフェ
 「コーヒープリンス1号店」の社長をするよう命じられる。
 男として働くウンチャンに惹かれ、ゲイかもしれないと悩む
 ハンギョル。ふたりの恋の行方は?

■感想 ☆☆☆☆
 昨年、はまった「宮~クン~」のヒロイン、ユン・ウネちゃんの
 新作がまたもや好視聴率で人気が高いという噂は聞いていたので
 放送を楽しみに待っていました。
 前評判に違わない面白さ。明るいコメディタッチで、肩が凝らずに
 気軽に楽しめました。アイロンがけのお供にぴったり。

 なんということのないストーリなので、ハラハラすることもなく
 ドキドキすることもなく、でも面白い。その面白さを支えるのは
 なんといっても、天真爛漫なヒロイン。
 本当にオトコノコなのかも!?と思わせてくれるようなボーイッシュ
 かつワイルドなヒロインなのに、とてもキュート。
 ガニマタだし、すぐに手を出すし、化粧っ気がまったくないのに、
 それでもかわいらしいオンナノコに見えてしまうのは、よく笑って、
 よく泣いて、いつだって一生懸命で、まっすぐな人柄のなせる業で
 「内面の美しさ」を見事に体現したヒロインでした。
 ヒロインから目が離せなくなってしまう主人公の気持ちが
 よーく分かりましたもの。

 でもって、そんな天真爛漫なヒロインを知らず知らずのうちに
 好きになってしまい、いつのまにか感化されてすっかり人間くさく
 なってしまう主人公をコン・ユさんが魅力たっぷりに演じていました。
 今まで苦手だった殿方だったのですが(というか、未だに顔は
 好みではありませんが)演じている役の魅力で、どんどんどんどん
 素敵な殿方に見えてきました。ドラママジック。

 韓国ドラマには珍しく、ドラマ中盤で早々と思いが通じたふたりは
 ずっと仲良しで、その仲良しの様子が微笑ましくて、
 見ているこちらまで幸せ気分。こういう後味のよいドラマが大好きです。

ハゲタカ

2008年04月27日 23時01分55秒 | テレビ鑑賞
■ハゲタカ/NHK
■出演
 大森南朋、松田龍平、栗山千明、柴田恭兵、田中泯
■ストーリ
 「その男、悪魔か救世主か」
 バブル崩壊後、「失われた10年」と呼ばれる長いトンネルの闇に
 包まれていた日本に、風穴を開けに来た男がいた。日本経済界で、
 外資系のファンドマネージャーとして暴れ回る男の名は、鷲津政彦。
 ビジネスとして外資的な合理主義を盾に、次々と日本企業に切り込み
 買収していく彼は、「ハゲタカ」と呼ばれていた。
 一方、襲い来る「ハゲタカ」に敢然と立ち向かう男がいた。
 旧態依然とした日本の体制にもがきつつ、懸命に日本企業を支え続け
 ようとするエリート・バンカー、芝野健夫。日本初の企業再生家として
 企業再生の道を模索して行く。

■感想 ☆☆☆☆☆
 経済についての詳しい知識はまったくない。
 新聞も経済面は真面目に読んでいない。見出しを斜め読みしている
 程度だ。それでも十分に楽しめる親切なつくりとなっている。
 役者の骨太な演技と、バブル崩壊後、もとい戦後の日本経済が
 得たもの、失ったものに真っ向から向き合った真摯なつくりが
 見終わった後に深い余韻を残す。
 さすがNHKと拍手をしたくなるドラマだった。

 印象に残った科白がふたつ。
 田中泯さん演じる熟練技術者が芝野に向けた問いかけ
 「俺達は伝統を守ろうとしてきた。
  けれど今は違うんだな。
  伝統は壊すものなんだ。
  いつから伝統の価値はそんなに低くなったのかな。」

 栗原千秋さん演じる東洋テレビ社員も芝野に向けて問いかける。
 「あなたたちは一体、何をやっているんですか?」

 日本経済は戦後、目覚しい発展を遂げた。
 今、その中で失われたものに目が向けられつつある。
 私たちは失ったものを取り戻すことができるのだろうか。
 日本経済は10年後、20年後どうなっているのだろう。
 そんなことを真剣に考えさせられたドラマだった。 

プロポーズ作戦SP

2008年03月28日 22時53分41秒 | テレビ鑑賞
■ストーリ
 健(山下智久)の告白を聞いて、礼(長澤まさみ)が
 多田(藤木直人)との結婚披露宴を途中で飛び出してから1年。
 お互いに思いは通じ合っているものの、新たな一歩は踏み出せずに
 いた。そんな中、エリ(榮倉奈々)とツル(濱田岳)の結婚式が
 ハワイで行われることになり、健、礼、そして幹雄(平岡祐太)らが
 海辺の教会を訪れた。ところが結婚式当日の朝、エリが
 「ツルの気持ちがわからない」という内容の置き手紙を残して日本に
 帰ってしまった。参列者に謝るエリの両親や落ち込むツルの姿を
 見て、1年前の自分たちのしたことを思わずにいられない健。
 エリ一筋だったツルにはなんとか幸せになってほしいと強く願ったとき
 久しぶりにあの妖精(三上博史)が現れた。相変わらず礼との関係に
 ついて煮え切らない健にあきれる妖精だったが、友情に免じて健を
 再びタイムスリップさせた。

■感想 ☆☆☆☆☆
 ひっさびさに大満足のスペシャルドラマを味わいました。
 ここ最近、人気ドラマの続編にがっかりしたり、スペシャルと聞いて
 わくわくしていたのに、単なる総集編で肩透かしをくらったり、と
 「本編でやめときゃよかったのに。」と思わずにはいられない状況が
 続いていたのですが、今回はもう大満足!見終わってすっきり!
 すっごく幸せな気持ちを味わえました。
 このすっきり感、このうっとり感は、むしろ本編より上かも。
 それぐらい面白いスペシャルでした。
 思わず録画していたドラマをもう一度、見返しましたもの。
 見終わった後に、「保存用」として編集しましたもの。

 ハッピーエンドのドラマが大好きです。
 でも、やはり結婚式当日に花嫁を奪ってしまった主人公の
 「ハッピーエンド」は素直に祝えない感情があるわけで。
 まして、このドラマで花嫁に逃げられた花婿さんは
 主人公よりはるかに大人で男らしく人間的に大きな人だったため
 余計に「こちらとも幸せになってほしかった。」という気持ちが
 ぬぐえず。スペシャルで「手放しでのハッピーエンドとは
 言えないハッピーエンドのその後」をきちんと描いたところから
 もうすっきり。

 主人公とヒロインがお互いに思いあいながら、そして、お互いの
 気持ちを知っておきながら、その後の一歩を踏み出せないでいる
 姿も心情的によく理解できましたし、そんなふたりだからこそ
 心から応援したくなりました。このふたり、意地っ張りで不器用で
 欠点もちゃんとあるんだけど、でも、だからこそ、愛すべき
 ふたりだったんですよね。今回もその魅力は健在。

 そして、恋愛ドラマとしての切なさも健在でした。
 海辺のラストシーンは、今、思い返してもうっとりするほど
 素敵な場面。美男美女と夕日の沈む海辺なんて、
 無敵のセットとしか言いようがないっつーに。
 あー、本編を再放送してくれないかなー。

薔薇のない花屋

2008年03月26日 23時58分59秒 | テレビ鑑賞
■薔薇のない花屋
■のりぞう的2007年度冬クール1位
■月曜21時フジテレビ放送
■出演:香取慎吾、竹内結子、釈由美子 、寺島進、三浦友和
    松田翔太 、本仮屋ユイカ 、八木優希、尾藤イサオ、池内淳子
■ストーリ
 汐見英治(香取)は一人娘の雫(八木優希)を男手ひとつで
 育てつつ、必死でためたお金でやっと小さな花屋を開いた。
 ある雨の日、そんな英治の前に盲目の美しい女性、白戸美桜(竹内)が
 現れる。汐見親子の周囲には、正義感の強い雫の担任教師、
 小野優貴(釈)、親子の元に居候することになる工藤直哉(松田)、
 優貴に恋心を抱く喫茶店マスターの四条健吾(寺島進)、親娘のよき
 理解者、菱田桂子(池内淳子)らが取り巻き、さらに謎の大病院の院長、
 安西輝夫(三浦)も汐見の人生に影響を与えていく。

■感想
 久々に野島ワールドへ思う存分、ひきこまれた作品でした。
 ここ最近、野島作品の世界観に今ひとつ入り込めないでいたのですが
 (特にキムタクさん主演の「プライド」)今回はその詩的表現たっぷりの
 科白にも、思わせぶりな伏線たっぷりの展開にも、うんざりすることなく
 むしろ、「次はどうなるの?!」とわくわくしながら楽しむことが
 できました。

 野島作品に欠かせないポエミーな科白の数々は
 普段のワタクシであれば、むずがゆくて見ていられなくなりそうな
 ものばかりだったのですが、今回はこの作品の持つ世界観と
 見事に調和して、むしろそこが魅力となっていたように感じました。
 特に本仮屋さん演じる瑠璃のビデオレターは、大好きな場面でした。
 愛を知らないが故に、自分を捨てて旅立った恋人へ
 自分の知っている限りの言葉と表現を使って、愛について
 懸命に語り続ける瑠璃。彼女の慈愛に満ちた表情にも、
 心細そうな泣きそうな表情や声にも、そしてラストレターでの
 力強い眼差しと「私の勝ちよ。」と言い放つその言葉にも
 野島さんの「愛情」に対するこだわりが感じられました。

 「愛」は言葉で説明するのも、実感するのも、与えるのも
 与えられるのも難しい厄介なもの。でも、だからこそ
 「愛情」を感じることができた人は無情の喜びを味わえ
 そして、その愛によって力を与えられるんだろうな、と
 心から納得できるお話でした。

 愛情を知らずに育ち、「信じられるのは俺達だけ」
 「泣いたって、しょうがない。だから泣かなくなった。」
 と行っていた英治と舜が最終回で流した涙は、自分の傍で
 「愛」を見つけることができた証。

 野島作品らしからぬハッピーエンドと、野島作品らしい
 「涙」へのこだわりに心から安心した最終回でした。
 竹内さんの迫真の演技と三浦さんのさすがの存在感に
 圧倒されっ放しでした。それだけに、香取君の台詞回しが
 ついつい気になったけれど、でも、表情の作り方や
 天使の笑顔を持つ優希ちゃんへの優しい接し方は天下一品で
 このドラマ全体の雰囲気とよくあった、穏やかな優しい
 空間を作り上げていました。うん、大満足。
 あー。なんか久々に「未成年」なんぞ見返したい気分。
 野島作品にどっぷりと浸かりたい気分。