ドイツ映画を観るのは学生時代以来ではないだろうか。
「アイガー北壁」は1930年代、ナチの戦機高揚に利用された北壁登攀に挑んだクライマーたちの実話に基づいて描かれている。クライマーたちを襲う落石、スノーシャワー、寒さなど息が詰まる場面が続くが、それを登山電車の終着駅のテラスから正装した男女が望遠鏡で観ている違和感。あの時代すでに観光用の登山鉄道が敷かれ、その駅のホテルが社交の場になっているのである。挑むクライマーのファッション、装備も興味深い。
それにしても、岩登りなど、命懸けの行為に挑む者が、時代を超えて存在することに、人間の「性(さが)」のようなものと「いとおしさ」を感じてしまうのであった。
「アイガー北壁」は1930年代、ナチの戦機高揚に利用された北壁登攀に挑んだクライマーたちの実話に基づいて描かれている。クライマーたちを襲う落石、スノーシャワー、寒さなど息が詰まる場面が続くが、それを登山電車の終着駅のテラスから正装した男女が望遠鏡で観ている違和感。あの時代すでに観光用の登山鉄道が敷かれ、その駅のホテルが社交の場になっているのである。挑むクライマーのファッション、装備も興味深い。
それにしても、岩登りなど、命懸けの行為に挑む者が、時代を超えて存在することに、人間の「性(さが)」のようなものと「いとおしさ」を感じてしまうのであった。