猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

私にとっての「書く」ということ

2006年01月26日 04時44分26秒 | ルーツ
blogを始めた頃。
私はたぶん、自分で焼いたケーキとか、綺麗に咲いてくれた薔薇とか、そんな風な日常の些細な喜びを、ただ誰かに見て欲しくて、毎日PCに向かっていた。

もともと、なにがしかの文章を書くことは好きだったものの、それはどう考えても人様にお見せできるようなものではなくて.....。
ただ密かにノートに好き勝手書いては、押入れの奥にしまっておく。
そんな陰湿な趣味を持っていた(笑)

その頃のノートには、先日書いた「雪の日の思い出」が、ちょっと違った形で「菓子パンエレジー」として。
他にも「ミッキーロークと長渕剛」とか、「胸の奥の定義」とか、好き勝手な目線から様々なことを書いては、溜め込むことを繰り返し、けれどそれを人の目に触れさせる勇気もなく、ただ書くことに喜びを感じていたように思う。

それが.....
blogを続けるうちに、だんだんその頃の癖が出て、ここでまた好き勝手なことを書いて。
手前ミソであることをどうか許して頂きたい。
また、いつも読んで下さっている皆様。
本当にありがとう。
私の心の中は、このblogを始めたことで大きく変わった。

カテゴリ「ルーツ」を作るにあたり、私の中ではたくさんのものが大きく揺れた。
重いことを書いて、読んで下さる方が「引く」のではないか?
私自身、過去に向き合う勇気があるのか?
嘘偽りなく、自分を飾ることなく、真実が書けるのか?
実は同情して欲しいだけではないのか?

けれど、書きたかった。
それがなぜなのか、自分でもわからなかったけれど、書く必要があるように思った。
そして.....
書き続け、苦い思いと向き合うたび、
小さな子供のまま大人になろうとしない、自分の中の自分と向き合うたび、
忘れたい過去と向き合うたびに.....
本当は、忘れたいと思っていたものが忘れたくないもので、苦い思い出が同時に甘く切ないものなのかもしれないと知った。

私が決別したいと思っていたものは、本当は決別する必要のないものだったのかもと。

それでも.....
いまだ向き合う事の出来ない苦い思いもたくさんあるけど。
やはり忘れるしかないと思える辛い記憶もあるけど。
そして、なぜ書くのかはわからないけれど。

皆さん。
いつもお付き合いくださって本当にありがとう。
温かいコメントを、本当にありがとう。

これからも、バランスよく楽しく、末永く、時にはおちゃらけて書いていきますので、どうぞよろしく!
コメント (8)
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