【恩をあだで返す】
「ふくらはぎが痛い」という男の足をマッサージしてやっていると、
突如、鼻先で『プウ~』と、
一発放たれたりすることがある、という意。
似たような意味の別の諺で、
【イベリコに手を咬まれる】
という言い方もある。
【恩をあだで返す】
「ふくらはぎが痛い」という男の足をマッサージしてやっていると、
突如、鼻先で『プウ~』と、
一発放たれたりすることがある、という意。
似たような意味の別の諺で、
【イベリコに手を咬まれる】
という言い方もある。
エスパー弟、結婚しました。
二人の名前が入ったこの可愛いのは、
新妻手作りだって!
順番からいえば、私が先に死ぬから。
弟の結婚は、とても気がかりなことだった。
何より誰より寂しがりやで、
けれど家族に縁の薄かった彼の。
心に寄り添ってくれる人が、いつか現れればいいと。
昨年5月。
父の七回忌の日に、ぼそっと「たぶん、結婚する」と。
姉弟、三人とも、とてもよくしゃべるけど、
肝心なことはあまり言わない、エスパー一族の、
いきなりの告白。
相手が何をしている子だとか、どういう子かとか、
そんなことは重要ではなくて。
ただただ、互いが好き合っていて幸せなら、
それだけでよかった。
.....生涯の伴侶となって、一緒に歩んでくれるなら。
本人たちが幸せなら、
あとはもう、細かいことなんてどうでもいいのだ。
夫婦のことは、夫婦にしかわからない。
一番長い時間を、共にする相手。
たとえば、もしも、料理が出来なくても、
たとえば、もしも、家事が好きじゃなくても、
夫婦に重要なのは、そんなことじゃなくて。
互いが互いを必要とするかどうか、
それのみが重要なのだ。
幸い、彼が見つけた人は、
家庭的で、面倒見の良い可愛い子だから、
もうこれ以上、望むこともないが。
.....エスパー弟は、彼女と暮らして、
10キロも太ったそうだ。
私が彼に言ってあげられることなんて何もないし、
だけど、エスパー弟や妹には、「ありがとう」と。
この人生を歩めて幸せなのは、
彼らがいたから。
彼らは私にとって、戦友である。
家族と、親しい友人だけの式で、
膝まづいて、彼は彼女に求婚した。
「結婚して下さい!」
私や妹はといえば、教会の、ドアが開いた瞬間こそ、
その「まじめな顔」に吹き出したものの、
その後は涙でどうしようもなく。
ただただ、この日を迎えられたことへの感謝でいっぱいであった。
逆境続きの人生であっても、
素直に、公正に、
働き者の、優しい男へ成長してくれた、
弟への感謝と、
彼を選んでくれた、新妻への感謝と。
私の弟を、選んでくれてありがとう。
わがままなヤツだけど、どうぞよろしくお願いします。
誰より優しい男だからね。
初めて彼女に会ったとき。
彼女はこう言った。
「T君がいてくれたから、今の私がいるんです」
これ以上ない、愛のことば。
嬉しいことば。
私が弟に、何かしてあげられたことなど一度もないけれど、
それでも、それを聞いたとき、
「ああ、自分の人生にも、大きな意味があった」と、
何か勝手にそう思えたのだ。
小さい、けれど、すごくいい式だったんだよー。
甘えん坊でわがままで、
幼い頃には、雪が冷たいと言って泣き、
何かといえば「そんなこと言ったってもさ!」と口をとがらせ、
「ヘリコプター」を、何度教えても「ヘリポクター」と言っていた、
私の弟は、新たな、本当の家族を得て、
ついに一家の主となったのだ。
ちょっと先の駄菓子屋へ行っては迷子になり、
迎えに行けば、わんわん泣いて、動けずにいた子が。
今は迷わず自分の道を歩いている。
誰より彼の結婚を喜んでいるのは、この人物じゃないかな?
勝手な私と違って、本当に面倒見がよく、
常にエスパー弟を優しく見守り続けてきた、エスパー妹。
彼から貰ったメッセージを読むこの顔に、すべてが表れてる。
彼を勝手に置いていった母と、
彼を勝手に置いて逝った父が、
今、何を思っているかはわからないが。
私もエスパー妹も、弟も。
ただこうして、自分の人生を生きようとしている。
どうせ同じ生きるなら、
楽しく、前向きに、力強く生きようと。
エスパー一族に『弟嫁』が増えました。
Wちゃんといいます。
皆さん、よろしくね!
『人はどんな環境にあっても、
その気さえあれば、幸せになれる』
それを生涯かけて、証明出来るように。
三人.....いや。
それぞれの伴侶を合わせて、六人揃って。
しかし....いつまでも子供かと思ってたら、
もうおっさんやん(笑)