猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

何かに似ている。

2011年07月14日 07時23分05秒 | チリメンモンスター

 

今回で二回目となる、チリモン購入。
ラッキーなことに、いきなりお目当てのひとつであるコイツを見つけることが出来て、
もうオバサンおおはしゃぎ♪
あとは、タツノオトシゴとコバンザメが欲しい...

 

自然が生み出す形というのは、
およそ人間になど、考えもつかない奇想天外さだと思う。

それらすべては、おそらく必要に応じ、
進化したものなのだろうが.....

見れば見るほど、「何がどうしてこうなった!?」と。

 

そう、先日もちょっと写真を載せましたが、
コイツは、ウチワエビやセミエビの属するイセエビ族のフィロゾーマ幼生(だと思ふ)。
おそらく、こちら側が腹に当たる方だと思われ。
しかし、見れば見るほど不思議で、しかも何かに似ているような気が。
(初回購入時にいっぱい入ってた、シャコの幼生はまるでカマキリだったし)
脚が多い生き物が苦手な人には、ちとキツイ!?

 

グロいのやら、美しいのやら、
一見無駄に見える造形やら、
究極にシンプルに見えるものやら.....

(って、それらすべては人間の勝手な価値観から、だけど)

しかし、それらはきっとどれも、
すべて過不足なく、完璧に出来ているのだろうと、
自然の偉大さにはあらためて驚かざるをえない。

 

で、こっちが背中側でいいのだろうか?ちょっと中身が透けているのがまた...(笑)
地上にいたらカサコソ歩きだしそうでビビるけど、
実際、海の中では海流に乗って浮遊生活をしているらしい。
ちなみに、大きさは全体で3cmぐらいかな。
『フィロゾーマ』とは、ギリシャ語で「葉っぱのような身体」という意味で、
卵から孵化して一年ぐらいはこの、フィロゾーマ幼生として過ごすのだとか。
で、これが脱皮を繰り返してプエルルス幼生となり、また脱皮して.....と。
しかし、いくら脱皮を繰り返したとして、それでもどうやってこれがあの、
エビの形にまでたどり着くのか...不思議で仕方ないよね。

 

.....しかも、モノによっては変態するとか。

どんだけの「進化の過程」を経れば、そこまで行きつくのだろうと。

まったく、虫も海の生き物もすごいなぁ。

っつーか、海の生き物と虫って、見るたび、
「コイツら、海に残ったか陸に上がったかの違いだけで元は同じじゃね?」って思うんだけど.....

やっぱそうなんだろうか?

 

【 こちらのページなるほどシアターで、フィロゾーマ幼生の脱皮が見られます 】

 


わかってきたこと。

2008年12月21日 04時05分48秒 | チリメンモンスター

.......って、タイトルだけ見たら、色々わかったような言い方だが。

知れば知るほど、わからない、チリモンの世界。

 

わかったのは、たとえばそう。
この前にも登場したヘイケガニ類のゾエアのトゲが、
『プランクトンとして生活する上で、浮きやすいように』
生えていることとか。

『ウミノミ』なんて生き物が存在すること。
ほんと!ノミそっくり!!

 

ネットで画像や情報をあさり、
『チリモン図鑑』を睨みつけては、
手元にある生き物の名を、どうにか知ろうと思いはするが.......

何せ、相手は、ジャコ級の細かさ。

モノによってはそれ以下とあって、
なかなか判別は進まない。

 

どんくらいちっちゃいかというと、これくらい。
これも前に登場している『カニダマシ』だが、
漁業関係者はコイツをバンザイガニと呼ぶとか。
ほんと、バンザイしてるの、どれを見ても(笑)

たぶんこいつも大きくなったら頭のトゲはなくなるのだろう。
形はゴツくてもまだ赤ちゃん。
支えている楊枝の先と比べれば、どれほど小さいか、
おわかりいただけると思う。

ちっちゃいけどサメみたいな顔してる正体不明の稚魚。

 

まあ、そんな中でも、

『稚魚というのは成魚とはまったく形が異なる』
(中には形だけでなく、稚魚時代だけ頭にトゲが生えてたりするヤツも)

とか、

『エビとアミは違うもの』
(セミエビとかコシオリエビとかアキアミとか、も~、わけわからん!)

であるとか、
それぐらいのことはわかったのだけども.......

「それにしても、どうしたものか」的な、私のとまどいは止まらない。

 

だってほら、こんなにいろいろ.....(泣)
色も形もみ~~~~んな違う!

ちなみにコイツが『キシメユメエビ』だということはわかった(笑)

 

だいいち、私は、
『非常に興味深い細かい生き物を漁るのは好き』でも、
『細かい学術的記述などを読むのは大の苦手』だし、
『好奇心は人一倍でも、勉強は大嫌い』だから、
よりいっそう、作業は前に進まない。

 

すんごい形してるよねぇ。

しかも小さいのにいっちょ前の形っぽい。
こいつはアミじゃなくてエビ、かなぁ。

 

調べる中で、ちょっとは判別の手間が省けそうな、
稚魚図鑑なるものの存在を知り、
「あら、欲しいかも」などと思いもしたが、値段を知ってびびったし.......(笑)

 

それにしても思うのは、甲殻類と地上にいる虫って、
姿形があまりに似ているよねぇ......蜘蛛と蟹も似てるし。
この、シャコのアリマ幼生(?)も、漁業関係者から、
『カマキリ』って呼ばれているとかだけど.....ほんと、カマキリそのもの。
遠い遠い古代に、海に残ったか、地上に進んだか、
彼らの違いはただそれだけ、なのかなぁ?

『ワレカラ』?それとも海草のきれっぱし?
あまりに小さすぎてわからんが、なんかわくわくする(笑)
ちなみにワレカラとは甲殻類(!)の一種で、海草を食べていれば、
知らずに皆ワレカラを食べているぐらいポピュラーな生き物なのだとか。
種によっては、外的から守りながら、子育てするのもいるんだって~。
「へええ~!」

 

ああ、どうなるチリモン。

続くのか!?


勝手にどんどん発表してみる。  - チリモン魚編1 -

2008年12月14日 02時48分22秒 | チリメンモンスター

 

私はもともと釣りをするので、
少しは魚の種類も知っているはずである。

 

チリメンモンスター魚編・どんどん出てきます。
「あら~、なんか可愛い♪」
っちゅーか、今気づいたけど、赤い方が腹側だよねぇ、これ。
写真がさかさまだった.......。

 

スーパーに並ぶものから、そうでないものまで。

何しろ、夜釣りをしていて、イセエビが引っかかった経験すら持つのだから、
『ごく普通の主婦』にしては、海の生き物に馴染みがあるはずなのである。

 

ひらめとか、かれいの仲間?

コイツは......!?
カメラの限界で、ヒレなのかトゲなのかようわからん。
もちろん肉眼ではもっと見えないし。

 

昔、エスパー弟が小さなサメを釣り上げたときは、
「うわあああっ」とびびる彼を横目に、
「こんな小さいの!」と魚体をむんずと掴み、針をはずしてやったものだし、
釣りエサであるイソメだって、素手で思いのままに扱う。

日常から言えば、鯵のたたきを作るのだって得意だし......
イカの塩辛だって、自慢料理のひとつ。

 

形もいろいろ、もようもいろいろ。

せめて2センチぐらいあってくれればいいんだろうけど。

 

........だが。

その私の自信は今。

音をたてて、ガラガラと、脆くも崩れ去っている真っ最中。

チリモンが手元に届いてからここにいたるまで、
私の頭の中は、新しい魚を見つけるたびに『???』マークで占領され、
自分の無知に、ただうなだれるばかりなのである。

 

なんか、めっちゃ髪型(ヒレ?)がビッとしてませんか?(爆)
これ、どっちが腹でどっちが背なんだろ......
それにしても、面白い形をした魚がいるもんだねぇ。

これまたおもしろい色と形。
顔も愛敬があって、なんかタツノオトシゴのようにも見える。

 

「なんじゃこりゃ?」

「アンタは何者!?」

知識のなさと、対象の小ささで、それが生き物であるのかどうか、
判断するための要素は、ただ『目があるかどうか』。

 

まさしく「アンタは何者!?」な形の魚。
いや~、ホント、海ってすごいわぁ。

あっ、こちらは大きくて、図鑑にも載ってるので目安がつく。
エソの仲間ね!

 

今回挙げたのは、比較的はっきり『魚である』ことを、
その形で教えてくれる面々ではあるが.......

それだって、どいつの名前もはっきりはわからないのだから、
もどかしいやら、逆におもしろいやら、である。

 

おっ、キミはまたずいぶんとシャクレてるねぇ。
でもって尻尾が長い......
ちょっと見、ウツボみたいな顔だけど。

イシダイみたいな縞縞さん。
でもちょっと形が違うか。

 

っちゅーことで。

好評悪評関わらず。

今後もどんどんチリメンモンスターを発表予定。

 

「あっ♪アンタはカワハギの仲間だね、きっと!」
見知らぬ人だらけの雑踏で、知り合いを見つけた気分(笑)

 

どなたか、「あっ!コイツ知ってる!」と言う方。

情報をよろしく。


チリモンその後。  - 新カテゴリ、設置しました -

2008年12月12日 01時50分00秒 | チリメンモンスター

本邦初公開(笑)
見よ!これがチリモンセットだ!

 

我が家に。

『チリモン』こと、チリメンモンスターがやってきてから、
約10日ほどが経過いたしましたが.......。

その間も、実は、ちまちま、ちまちまと、選別の作業は進んでおりました。

 

続々、出てきます。
『ゾエア類1』

『ゾエア類2』

 

「肉眼では限界がある」と、
なにやら、はりきって、閉店間近のハンズに駆け込み、
虫眼鏡とピンセットを購入したのが、この週末。

「いい大人が、しかも夫婦で、いったい何をしているのか!?」と、
自己に、また、互いに問いかけつつも(笑)

『あの反響の大きさは、やはり誰の胸にも、
 子どもの頃、じゃこの中に、小さな小さな生き物を見つけた喜びがあるからだ』
と、そう自信を深め。

このほど、新カテゴリ設置までしてみたりなんかして。

 

『ゾエア類3』

『ゾエア類4』
ちなみに、私も詳しくはわかりませんが、エビとかカニは、
この、ゾエアとかメガロパという幼生時代を経て育つらしく......
他にも、イセエビ、セミエビ、ヨロンエビなどは、
フィロゾーマからプエルルスなんてのへ、色々変化してゆくらしいです。
あ、でも、セミエビにはニスト生なんてステージもあって......ぶつぶつぶつ.......
う~、なんかわけわからんけど、そこがまた神秘(爆)

 

......しかし、一方でこの選別作業。

実は、なかなかに体力がいるもので、
と、いうのも、それがあまりに細かい作業のため、
ものすごい集中力を要するからで......

1時間も熱中すれば、もう、首と肩はコリコリ、
目はショボショボと、
そんな意味でも、
「やっぱりいい大人の趣味としてはどうなのか!?」
なんて感じる部分も、ないではないんですがね......

 

で、たぶんこれが、『ヤドカリ類のグラウコトエ幼生』
ん~、図鑑には、『腹部に付属肢があり、殻を背負っていない』
のが『グラウコトエ幼生』とあるけど.....わかるようなわからんような。
他にも、アリマ幼生とか、アンチゾエア幼生なんて言葉が出てくるし。

あっ、これは『ウキヅノガイ』で間違いないかも。

 

おまけに、発見以外は単調な作業の中で、
小さな生き物達の点々とした目を見つめ続けていると、
罪の意識やらなにやらを含め、
脳内から変な波長まで出てきまして。

 

これもきっと貝類だな。

で、これはカイアシ類!?
ん~、やっぱ小さすぎてよくわからん。
虫眼鏡ももう少し倍率がないとダメかも.....
っちゅ~か、マクロに強いカメラが欲しい~!
(↑本当に買っちゃいそうで危険)

 

ワタクシの頭の中では、この頃、
島倉千代子の『人生いろいろ』がリフレインして止まりません。

 ♪ さかなもいろいろ ♪

 ♪ アミにもいろいろ ♪

 ♪ メガロパ~も い~ろいろ 咲きみ・だ・れ~るっの~ ♪

 

カニのメガロパ、いろいろ。
ところで、カニの種類だけメガロパがいるというけど、
カニってものすごいたくさんの種類がいるんでしょ!?
しかも、『メガロパはゾエアにくらべて著しく情報が少なく、
種類を調べるのは難しい』ってどこかに書いてあったよ!?
.......しっかし、ホントにいろいろいるなぁ。

 

.........と、いうわけで、カテゴリ『チリメンモンスター』

これからもどうぞよろしくお願いいたします。


あのときの宝物  ~ チリメンモンスター ~

2008年12月05日 20時00分39秒 | チリメンモンスター

 

チリメンモンスター

それは、選別前のチリメンジャコから、
様々な生き物を見つける遊び。

 

イカの子ども

 

問屋や漁港で作られている、未選別のジャコを手に入れ、
海の神秘に出会う。

 

タコの子ども

 

きっと......
誰にもそんな記憶があるだろう。

子どもの頃、食べたジャコに、
小さな小さな、イカやタコの姿を見つけ......

何か、とてもわくわくし、
それらをそっと取り出し、見つめた思い出が。

 

カニダマシ類
カニに似るけど、脚が1対足りないので「カニダマシ」。

 

今では少なくなってしまった、そんな場面だけど、
しかしどこからか、それは、
遊び、及び実習として取り入れられ、広がり......

2004年には、きしわだ自然資料館により、
『チリメンモンスター』と、名づけられた。

 

いっぱい出てくる、シャコ類のアリマ幼生?

 

そして、いつしか、
『チリモン』はネット上からも入手出来るものとなり、
巷でひそかなブームを呼んでいるという。

 

おそらく、タチウオの子ども

 

だって......

もし、もし、自分の手で、ジャコの中から、
タツノオトシゴだの、コバンザメだの見つけることが出来たら。

それはどれだけ胸躍る体験だろう!

 

ヘイケガニ類のゾエア幼生
ヘリコプターとかプロペラとも呼ばれるんだって!

 

海にでも潜るか、水族館にでも行かない限り、
目にすることのないそれらを、
実際手にとり、コレクション出来るなんて。

 

おそらく、クチキレウキガイ

 

......子どもの頃のあの感じ。

何を見ても、小さなことでも、
ただの石ころでも、キラキラ光る魚の目ん玉でも、
そっと、宝物にした、あの感じ。

 

カニ類のメガロパ幼生
エイリアンの子どもそのまんま!(笑)

 

きっとみんな忘れてないんだ。

『見つける』ことは楽しいから。

神秘はどこにも隠れているから。

 

こっ.....このリュウグウノツカイみたいのはなんだろう?
どなたかご存知だったら教えて下さい。

そしてこれは!?