猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

まあるい男

2005年11月30日 14時17分49秒 | 猫たち
ゴンザと話していて、ふいに、先日私が読んだ、とあるブログの話になった。

それは、見ただけでキューンとなってしまいそうな愛らしい仔猫の写真と共に、とある大学の事情が綴られたブログ。
おおまかにいえば、その大学では、構内に多くの捨て猫がいて、捨てられた張本人(張本猫)は、大学の猫として認められていないのだが、二代目は大学の猫として認められている、という話。
それでも、学生達は一代目、二代目を分け隔てなく面倒を見ているようで、猫達は平和に暮らしている、とも書いてあったように思う。
ただし、それはあくまで学生や一部の猫好き教授の話で、大学側としては、捨てられていった一代目の猫をおおっぴらに認めるわけにもいかず、時折猫狩り業者のようなものを呼ぶとかで...。

が、学生たちもただ手をこまねいているわけではない。
その日、学校内ではいたるところで猫達が隠され、加えて猫好きの教授の部屋にも多くの猫が匿われるという。

と、ここまで話したところで、私はゴンザの顔が歪んでいくのに気づいた。

erima 「.....どうしたの?」
ゴンザ「.................」
erima 「なに!?.....泣いてるの!?」
ゴンザ「ん.....良かったな、と思って.....」

どうやら、私の話を聞いていて、その大学にいる猫たちがどうなってしまうのか、心配でたまらなかったらしい。
もともと涙もろい男ではあったが、猫達と暮らす時間が長くなるほど、優しく、泣き虫になってゆくゴンザ。
そして、そんなゴンザの泣き顔を見て、ついついいつもつられて泣いてしまう私。
まったく二人してなにやってんだか(笑)

人は歳をとると涙もろくなるという。
守る者が出来、人生を愛すれば愛するほど、色んなところがまあるくなって、様々な感情にそれがフィットし、互いに重なり合うのだろう。

泣いたことなんて書いて、ゴンザには怒られそうだけど、まあるい心を持てることは恥ずかしいことじゃないもんね。
なんて。
「もう、どうしてあんなこと書くの~!?」
って、帰ってきたらプンプンなんだろうなー、ゴンザ(笑)

ごめんね~ゴンザ、書いちゃった!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浦島は携帯いらず

2005年11月29日 00時56分31秒 | 日記
片方の仕事を休業し、ここ数ヶ月はほとんど専業主婦状態の私。
眉間にしわ寄せピリピリする時間がなくなったせいか、す~っかりボーっとしたおばさんと化している(笑)
話す相手も二匹の猫とゴンザがほとんど。
こんな状態を「引きこもり」と人は言うのかもしれないと、少々危惧を抱きつつも、老いた猫と共に過ごす時間を大切に、日々を送る。

で、仕事を休んで驚いたのが携帯電話の使用頻度。
家にいるとほとんど鳴る事がなく、
「私ってこんなに友達少なかった?」
と思うくらい、活躍することがなくなって(笑)

でも.....。
それって逆にいえば、今までどれだけ自分の生活が仕事上の電話で侵食されていたのかってことだよね。
今や浮世を離れて(?)浦島太郎となった私は、今までの携帯料金プランを見直す必要性を感じ、ついでにすでにガラクタとなりかけていた今までの携帯を、新しいものに買い換えることにした。

まずはインターネットを利用しての新機種比較。
しかし、なかなかに写真や動画、データだけでは決め手に欠ける。
「やっぱ実際に見ないとわかんないよね~」
というわけで出かけてゆけば、ほぼ即決、で、写真の機種に決まり。
当初の目的だった料金プランも手頃なものに変えられたし、なんとな~く気分もすっきり。
やっぱ、新しいものって気持ちいいわー♪
しかし、その一方、日々進化を続ける携帯の機能についていけなくなってきている自分もいて.....。

ああ、やっぱり私って浦島太郎なのね!?
以前なら新しい携帯を買うたび
「さあ、着メロをダウンロードしなきゃ」
とか思っていたのに、そんな気も全然起きないし。
「別に元から電話に入っているもので間に合うじゃん」
とか。

.....はっ!
これは浦島化というよりオッサン化に近いのでは!?
説明書も放りっぱなしだし。

しっかし。
携帯と仕事に振り回される人生もどうかと思うけど、ここまで浦島化するのもどうなのか。
自分でも疑問に思いつつ、買い換えただけで満足してしまった、私の新携帯秘話であった。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

布団から出たくない VS お弁当を作らなきゃ

2005年11月28日 23時37分18秒 | 今日のお弁当
最近、めっきり寒くなってきて、布団から出るのが辛くなってきた。とは言っても、私が起きるのは陽も高く上った時刻だから、朝、一日の中で最も寒い時刻に起きておられる方には「なに言ってんの!」と、叱られてしまいそうだが.....。
昨日遊び過ぎたのか、今日もまた。一度起きて、銀行へ行ったり雑用は済ませたものの、食事を終えたところで猛烈なだるさに襲われ、ゴンザが寝ている布団へゴソゴソもぐりこむ...「あったか~い♪」。お弁当作りに間に合うよう、目覚ましはかけたものの、あと10分、あと5分と、ズルズルしているうちに「ああっ、あと30分しかなーい!」
ま、間に合うのか!?(笑)

で、今日のお弁当。

<ちくわと山芋の磯辺揚げ><セロリと干し海老の炒めもの><小松菜と塩昆布の浅漬け> です。

<ちくわと山芋の磯辺揚げ>
*ちくわは縦半分に切り、さらに適当な長さに切る。山芋は太さ1センチ×1センチのスティック状に切っておく。小麦粉を水で溶き、海苔粉末を加えて衣を作る。ちくわ、山芋、それぞれに衣をつけて、油で揚げる。
<セロリと干し海老の炒めもの>
*セロリは皮をむき、斜め切りに、にんにくは細切りにしておく。フライパンにゴマ油をひき、にんにくがキツネ色になるまでローストしたら、セロリ、干し海老を手早く炒め、粉末鶏がらスープ、塩、コショウで味を整える。
<小松菜と塩昆布の浅漬け>
*小松菜は5センチ長さに切り、塩で揉んでクタッとしたら、水で洗い流し絞っておく。小松菜と塩昆布を混ぜ合わせる。

磯辺揚げは手早く出来て香ばしい、お弁当にぴったりのメニュー。山芋をスティック状に切る事で、手間を最小限にして。
生で食べることが多いセロリも、炒めることで摂取量をUP!にんにくで香りをつけることで、セロリ特有の匂いをちょっぴり和らげて。強火で手早く仕上げるのがコツ。

ちなみに、今回、我が家では初めての生食となった小松菜。心地よい歯ざわりに病みつきになりそうだけど.....今まであんまり小松菜の生食に出会ってこなかったのはなんでだろ?
また、それとは逆に、生で食べられることの多いセロリ。今回使用したのは、ゴンザがたくさん頂いてきたものの一部なんだけど.....。さて、あとはどうやって料理しようかな。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北斎展に行ってきた、ケド。

2005年11月27日 21時15分20秒 | お出かけ
上野の国立博物館で「北斎展」が開催されていたことを思い出し、ゴンザと二人出かけてきた。
電車を乗り継ぎ約1時間。
上野駅の公園口改札を出ると、あまりの人の多さにちょっとビビる。
「これ、みんな北斎展にいく人かなぁ」

お天気の良い、まさに芸術の秋真っ盛りの昼下がり。
上野の森は、家族連れあり、カップルあり、犬、鳩、カラスの姿あり。
人ごみを抜けて国立博物館前に着けば、
「北斎展は現在1時間待ちで~す!!」
と、がなりたててるお兄さんの姿。
「げっ、1時間.....やっぱり」

なぜなら、実はこの北斎展は12月4日までの開催。
毎度のことながら、企画展の会期終了間際は大混雑すると知りながら、すっかり私はそのことを忘れていたのだ。
「どうする?」
1時間並んで、もみくちゃになって何をどう見てるんだかわからない状態で観覧するか、それとも違う道をとるか。
我々はほんの少し迷ったのち北斎展を諦め、国立博物館の常設展を見て帰ることにした。

と、なんのなんの。
北斎展も捨て難いが、常設展もかなりの見ごたえ。
実は前にも一度来たことがあるけれど、あまりの所蔵品の多さに埴輪エリアしか踏破出来なかったことを考えれば、その広さ、所蔵品の充実度は推して知るべし、といったところか。

で、今回。
中でも、ゴンザと私が
「これを見れただけでここに来た価値がある」
と思ったのが、江戸の火消し装束と根付。
「かっけ~!かっけぇ~!!」(かっこいいの意)
の連発で、しばらくその場に二人して張り付いていたほどである。
何で、庶民の文化はあんなに生き生きとして躍動感をもつのだろう。
ユーモアと遊び心に満ちているのだろう.....。

鼠色の、「粋」を絵に書いたような火消し装束は、それを着た者の生き方までまるで見せてくれるようだったし、生命力に溢れた、今にも動き出しそうな鼠の根付は、その細工といい、ユーモラスな感じといい、それを作った職人の、生きとし生ける全ての命に対する慈愛に溢れた目線を見せてくれるような気がしたし.....。
見ているこっちの表情まで生き生きしてくるのがとても不思議で。

プラス、本館・東洋館と巡り、日本の美と東洋の美の比較にいたり、日本の美への畏敬と誇りを新たにした二人。
「余白の美」を愛する日本人って、やっぱ凄いわ~。
何を作らせても、細工、仕事の繊細さでは他国を寄せ付けないしね。

北斎展は本当に惜しかったけど、その後はアメ横で美味しそうなお刺身が買えたし、美味しい(マジで美味い)ケバブも買い食い出来たし、素晴らしい国宝や、江戸の粋の素晴らしさが見れたから、上出来!
だよね~?
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イカ墨のリゾットと「干からびたチーズ」

2005年11月27日 20時28分22秒 | 美味しいもの
日曜の朝。
目を覚ますとキッチンからいい匂いがしていた。

「イカ墨リゾットが出来てるよ~」
と、ゴンザの元気な声。

昨夜、私が塩辛を作った際に余ったイカ墨とゲソを利用して、豪華な朝食を作ってくれたらしい。
出来上がりを見れば、ゲソがゴロゴロ入ったリゾットは、二種のチーズが添えられ、美味しそうな湯気をたてている。

胃の弱い人とか、繊細な人なら
「げっ、朝からこんなに重い食事!?」
と思うかもしれないが、私もゴンザもそーゆーことは全然気にしないたちなので、もうやる気満々で
「いっただっきま~す♪」
アッという間にすべてを平らげる。

芳しい香り、チーズのコク、唐辛子とにんにくのハーモニー.....
ああ、なんと表現したらいいのか。
すりおろされた二種のチーズ、パルミジャーノとミモレットの味わいも深く。
特に22ヶ月モノのミモレットは、まるでからすみのようなコクがあり、パスタに合わせても最高の味。
まっ、リゾット同様、パスタの場合、料理をするのはゴンザなんだけどね。

えっと、このミモレット。
「干からびたチーズ」と言ったのはどこの国の元首相だったか(笑)
しかも最初は
「こんな干からびたチーズ!」
と言っていたのを、後から
「これ、高いんだってな」
とか言ってなかった?
お前は値段で何でも判断するんか!?
っつーか、散々いいもの食べてきたろうに、何の味もわかってなかったなんて.....
ご馳走してくれた人たちが可哀想。

あれ?何の話だったか.....
まっ、とにかく。
私たちはすべて大変美味しく頂きました。
ゴンザ、ありがとう~♪

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする