珍しく早寝をしたら。
夜中に目が覚めて、ふと思った。
「あれ?ちびくんが隣で寝てない」
少し身を起こして足元を見れば、ちゃあこがすやすやと寝息をたてているというのに、
ちびくんは布団の上にも、隣に置いた枕の上にもいない.....。
私は焦ってちびくんを呼ぶ。
「ちびく~ん。ちびくん。どこにいるの?ソファなの?こっちにおいで~」
けれどちびくんの足音は聞こえず、私は再びちびくんを呼び続ける。
「ちびくん~。一緒に寝んねしよ~。ちびくん~」
それがどれくらいの時間であったか。
私にはわからないが。
私はその時、すっかり忘れていた。
ちびくんがもういないのだということを。
その事に関する記憶が、その時はすっかり抜け落ちていたのだ。
本当に、すっかり。
そうだ。
ちびくんが生きていたなら、私が寝ているのに、隣に来ないわけがない。
いつも、いつの時でも、彼は私のそばにいたのだから。
隣に置いた枕には、ちびくんがつけた窪みはもうない。
ぽっかりと開いた心の穴は、深夜の空気に触れて、ますます大きくなってゆく。
足元ではちゃあこが、私の声に起きることもなく、寝息をたて続けていた。
夜中に目が覚めて、ふと思った。
「あれ?ちびくんが隣で寝てない」
少し身を起こして足元を見れば、ちゃあこがすやすやと寝息をたてているというのに、
ちびくんは布団の上にも、隣に置いた枕の上にもいない.....。
私は焦ってちびくんを呼ぶ。
「ちびく~ん。ちびくん。どこにいるの?ソファなの?こっちにおいで~」
けれどちびくんの足音は聞こえず、私は再びちびくんを呼び続ける。
「ちびくん~。一緒に寝んねしよ~。ちびくん~」
それがどれくらいの時間であったか。
私にはわからないが。
私はその時、すっかり忘れていた。
ちびくんがもういないのだということを。
その事に関する記憶が、その時はすっかり抜け落ちていたのだ。
本当に、すっかり。
そうだ。
ちびくんが生きていたなら、私が寝ているのに、隣に来ないわけがない。
いつも、いつの時でも、彼は私のそばにいたのだから。
隣に置いた枕には、ちびくんがつけた窪みはもうない。
ぽっかりと開いた心の穴は、深夜の空気に触れて、ますます大きくなってゆく。
足元ではちゃあこが、私の声に起きることもなく、寝息をたて続けていた。