猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

それはとても自然なこと。

2008年03月31日 21時37分42秒 | 猫たち

我が家のちゃあこは『チュウ』が愛情表現だと知っている。

 

「ぐ~すかぴ~....え?ワタシのハナシ?」

 

それは、ことあるごとに、私たちが彼女の頭や、
時には口や、鼻にまで、ところ構わずチュウをするからなのだが、
ゴンザにいたっては、ときおり、うやうやしくちゃあこの手をとり、
まるでお姫様にするように、その甲にチュウをすることまであって(笑)
彼女がそれを愛情表現と理解するのも、自然といえば自然な流れではある。

 

昨日と今日は花冷え。
今年は、例年なら一週間かかって満開になる桜が、
二日で満開になってしまったそうだけど.....
この寒さで、もう少し、持ってくれるかな。

 

しかし、同時に私は、フツーは『前脚』と呼ばれるところのちゃあこのそれを、
『手』と、擬人化して呼ぶような行為や、極端に溺愛することに、
眉をひそめる人々がいることも承知していて、

「動物と人間は別」

「だって、猫でしょう?」

と、そう言う人のことも、もちろん、否定するつもりはない。

 

横浜、大岡川沿いでは艶やかに満開の桜が立ち並び。

 

だが、一方で毎日をちゃあこと暮らしていると、
どうしても彼女を擬人化せずにはいられないような出来事が起る。

それは、甘えん坊の彼女が私やゴンザの口にチュウをすることから始まり、
遊びながら文句を言うこと、具合の悪さを訴えること.....
家中追いかけてきて抱っこをせがむこと。

数え上げればキリがないのだ。

 

その見事な枝ぶりは川面に迫る。

 

と。

なぜ私が今日、ことことについて書くかといえば、
昨夜のこと。

いつものように、ちゃあこが、眠っている私の布団の中に入ってきて.....
普段なら彼女は私のおなかの上で眠るのだが、
昨日に限っては、今までもときおり、
気が向くとそうしていたように真横にくっついてきて、
ふと、私の手のひらに、自分の小さな手をすべり込ませてきたからだ。

 

淡き影は川面に映り.....。

 

そして、私が半分眠りながらもそのことに気づき、その小さな手を軽く握ってやると、
ちゃあこは安心したように小さな体の力を抜き、ぐっすりと眠り込んでしまった。

そのときの気持ちといえば、どう言葉で表現していいのか.....

私には、あまりに語彙が少なすぎて、わからないのだが、
かの『赤毛のアン』で、マリラが感じた気持ち。
アンがマリラの手に自分の小さな手をすべり込ませてきたときの
気持ちの表現を借りるなら、

『身内があたたまるような快いものがわきあがり』
『心をとろかすようなその甘さに心をかきみだされた』

と、そう言えるだろう。

 

桜見つめて、もの思う男が一人(笑)

 

そして、ちゃあこと暮らし始めてからの17年は、
そんな事柄と気持ちが毎日数え切れないほど重なり合った、
何物にも代えがたいものであることに間違いないのだ。

もちろん、17年、ちゃあこが猫であることには変わりがないけれど.....

それでも私には、彼女がいつか二足歩行を始めるのではないかと、
そんな風に思えて仕方がないのだ(笑)

 

あの時『もの思う男』が考えていたのは「腹減った...」だったのか!?(爆)
その後、近所の桜の木の下に場所を移し、シウマイ弁当をパクつくゴンザ。
(なにかといえばシウマイ弁当の我が家・笑)

こちらの桜の足元には、菜の花がたくさん~♪


erima、24時間クッキング  - やってみてわかること -

2008年03月28日 23時57分12秒 | 美味しいもの

畑への往復に使うサイクリングコース脇に、
あまりにたくさんのつくしが生えているので....
摘んで持ち帰ってみた。

 

つくしは頭の開いていない緑のものほど苦く、
好きな人にはそれがたまらないらしい。
節の間が狭いのが美味しいという説もアリ。

 

今は遠い記憶の中では、子供の頃、
つくしが食べられると聞いて持ち帰ったものの、
自分で適当に料理してみたそれは、
あまりに苦くて少しも食べられなかったものだった、
が.....。

今やもう、大人を通り越しておばさんとなった私(笑)
味覚もすっかり渋好みとなり、つくしに再チャレンジするには、
ちょうどいい頃合いに違いない。

私はネットで詳しい調理法をいくつか検索してみると、
さっそく下ごしらえにかかった。

 

つくしのハカマはカサカサしていて、なのに意外にしっかりついてて、
なかなかに取り除くのが大変。
でもハマるとこれが結構楽しい(笑)

 

まずは、つくしが新鮮なうちに、ハカマを全部取り除く作業。

しかしこれがまた、かなり根気のいる作業で、アクで手は真っ黒になるし、
胞子が飛んで、周囲は緑の粉だらけになるし、なかなかに手ごわい。

かといって、慌てて力を入れれば、ハカマと一緒に茎も「ブチッ」っと折れてしまうし、
もうここは腰を据えて、長期戦覚悟でコトに当たるしかない。

 

なんだかおどろおどろしいこの緑の粉。
これがつくしの胞子。
ちなみにハカマを除く作業をした右手はアクで真っ黒。

 

注意深く、小さなつくしのハカマをちまちまちまちま。

その作業が終わる頃には、なにやら脳内から変な電波も出て、
逆に快感になってくる(笑)

そして、ハカマを取り除いたつくしは、丁寧に水洗いをしたあと、
今度はアクを抜くために一晩水に浸ける。

数度水を取り替え、じっくりゆっくりと.....。

 

すっかりスリムに、すっきりした姿になったつくしちゃん。
この後、数度水を換えながら、一晩水に浸けます。
調理する直前に、一旦茹でこぼして。
茹で汁がアクで真緑になったのにはびっくり!

 

で。

今回はきんぴらを作ると決めたため、
一晩アク抜きしたつくしを、一旦茹でてから水にさらし、
ギュッと絞って、ゴマ油をひいたフライパンで炒める。

と、
あとは砂糖、醤油、みりんで味をつけて、
ハイ出来上がり!

ん~~~~♪
美味いっ!

 

ちょっぴり濃い目の味付けで仕上げたきんぴらは美味!
手間はかかるけど、春の香りが素敵~♪

 

丁寧に下ごしらえしたものは、やはり何でも一味違う。

子供の頃に調理したつくしが苦くてたまらなかったのは、
私がそれを知らなかったから、なんだな。

しかしそれにしても。
今回こうしてみてわかったのは、
昔のお母さんは偉かったなぁ、すごいなぁ、ということだ。

家族に美味しくて身体にいい旬のものを食べさせようと、
あの細かくて根気のいる作業を、忙しいさなかにしていたのだから。

 

畑ではじゃがいもの芽が出てきました。
しかしさて、ここに植えたのはどの種類だったか.....
(↑もう忘れてるヤツ・笑)

 

ちなみに最近では、つくしが花粉症に効くといわれているそうだが。

我が家でもこの春。
もう一度くらい、つくしを食べてみようかな。

なんでもつくしは、桜の散る頃に生えたのが一番美味しいんだって!

 

最近畑への途上でもトンビを見かけるようになりました。
今日はカラス二羽が、自分達の縄張りを守ろうと、
果敢に追い払いに行ってましたが、トンビは余裕しゃくしゃく。
どちらも生き抜くためだもんね。頑張れ!


桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿。

2008年03月27日 23時56分17秒 | ぶ~すか言ってやる!

昨日のことだった。

あまりにいいお天気だったので、お弁当を買って河原で食べようと、
ゴンザと共に、昼前。
自転車で出かけた。

 

こちら横浜の桜は、今日はもう満開近く。

 

遊歩道脇に並ぶベンチには、春の陽気に誘われて、
お昼休みにオフィスを出て、ランチを取るサラリーマンや、
一息入れる、建設現場の作業員たち。
子連れのお母さんや、外国人ビジネスマンまで、多くの人が腰かけ、
五分咲きほどの桜を見上げ、思い思いに過ごしている。

 

某ホテルが売り出している売り切れ必至のステーキ弁当は、
これだけのボリュームで、さらにサービスのお茶がついて700円!

そしてステーキ丼は600円でこの内容。
お得感たっぷり~♪

 

そして、私とゴンザはといえば、しっかりとお目当てのお弁当を手に入れて、
やはりひとつのベンチに腰かけ、即席の花見を決め込む。

......と。
ちょうどお弁当を食べ終わった頃。

私たちは10歳に満たないくらいの子供二人が、桜の枝を折っているのを見つけた。

 

畑脇ではチューリップ第一号が咲きました♪
さすが花が咲き出すと、ポイ捨ても圧倒的に少なくなります。

 

きっと彼らは子供らしい心で、「きれいだから」と、その枝を折っていたのだろうが、
ふと見れば、遠くのベンチに腰かけているらしい母親たちは、
我が子のしていることにまったく無関心で、通りがかる人も注意する様子はない。

私が子供の頃は、やはり桜が欲しいと思っても、
「『桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿』と言ってな....」と父に厳しく注意されたものだが、
そのときはうなだれながらも、子供心に「なるほどなぁ」と納得したのを、
今もはっきりと覚えている。

しかし今は.....。

 

ソラマメの花は素晴らしくいい香り。
皆さん知ってました?
私は初めて知りました(笑)

 

『桜を折ってはいけない』と。
『公園の花を持ち帰ってはいけない』と。

それを知らないのは子供のせいではない。

何も教えない周囲のせいだ。

子供たちが再び桜を折りにきたのをきっかけに、ゴンザは立ち上がり、
「桜を折ってはダメだよ」と、そっと注意をした。

 

こちらもある意味いい香り。
ニラもニョキニョキ伸びてきました。

 

と、子供たちはバツが悪そうに、遠くにいた親の元へと立ち去り、
なにやら今起ったことを報告したようだったが.....

その親は、子供が手にした桜の枝を見ても、さらに無関心のようで、
それについて叱る様子も諭す様子もなく、
何人かいる母親同士で再び談笑を始めた。

 

ところで最近河原でよく見かけるキミたち。
キミたちはどこの子け?(笑)

 

人がなにか間違いをおかしたとき。
『親の顔が見たい』とは、よく使われる言葉だが、
私が見たいのは桜を折った子供の親の顔ではなく。

そんな親を育てた親の顔だった。

桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿。
そんな馬鹿を作るのは.....。

 

「そんなこと言うけどerimaだって馬鹿じゃん~」
がっちり私の手を掴んで離さないちゃあこはなんでもお見通し(笑)


Diamonds Are a Girls Best Friend!

2008年03月26日 23時10分40秒 | 日記

 

映画、『紳士は金髪がお好き』の中で、
『Diamonds Are a Girls Best Friend』(ダイヤは女の最良の友)
と歌ったのは、女神・マリリン・モンローだが。

体調の悪い時や、気分が塞ぎこんで仕方のないとき。

確かにダイヤや、それに優るとも劣らない美しいアクセサリーが、
女の味方となってくれる。

 

ミリアム・ハスケルが造り上げたバロックビーズは美の極致。
細部に至るまで美しい。

 

それらは、別に身につけずとも、眺めているだけで不思議なパワーを放ち、
小さくともそのきらめきが、わけもわからず、気分を高めてくれる。

そういえば世の中には『パワーストーン』なんてものもあふれているし、
まあ、だからといって、石自体に何かの力があるのかどうかはわからないけれど、
それがどういった形であれ、人に力を与えてくれるには違いない。

 

おそらくこの部分は、プラチナ&イエローダイヤ&ダイヤという、
最高に互いを引き立てあう組み合わせを模して造ったに違いない。
もちろんこれはガラス玉だが、それにしたって美しい。

 

キラキラキラと輝いて、光を集め、再び放つ石。

人の手で徹底的に造り上げられ、光を映すガラス玉。

誰かに見られたいとか、見せたいとか、そんなんじゃない。

ダイヤは女の最良の友。

私はブランド物にも興味はないし、もうこれ以上何かを欲しいとは思わないけど。

ただ、手元にあるこれらのものが、ときどき少し、元気をくれるのは確かだ。

キラキラ、キラキラ。

 


開いて、閉じた。

2008年03月25日 21時42分58秒 | お出かけ

かつては新幹線の発着が地上からも見えたような、何もなかった新横浜駅に、
いよいよ駅ビルが出来たというので偵察してきた。

 

グランドオープンを前に、近隣に配られたらしいプレオープンの招待状。
が、どこもノーチェックだったので、実質誰でも入れたらしい(笑)
プレオープンから出かけた我々の目的はただ、
美味しいものがあるかどうか、および、blogネタのため(爆)

 

周辺の工事こそ、まだ終了してはいないものの、大きく真新しいそのビルは、
内部にホテルやフードコート、レストランも併設されているということで、
新幹線利用客、および通勤客にとっては、かなり興味深いものと思われる。

 

このビルがなかった頃の新横浜駅は、スコーンと見晴らしが良く、
新幹線の発着もよく見えた。

 

加えて、横浜アリーナや、某ホテル併設のショッピングモールがありながらも、
今ひとつ盛り上がらない地域であったこのあたりにとっては、
この駅ビルの存在が、何らかの変化をもたらすものとなるかもしれない。

しかし一方では、夜ともなれば、居酒屋やキャバクラの客引きが目立つこの街では、
その行く先がどこにあるのか、いったいどこへと行きたいのかが、
周辺住民としては、ますますわからなくなってきているというのも事実だ。

 

横から見てもこんなに立派。
しかし上のレストラン街のあの強気の値段設定はいかがなものか。
新幹線をよく利用するビジネスマンとか、困るよね。
(別棟には吉野家とかラーメン屋とかあるけどさ)
全体的な感想としては「目新しいものはあまりないな」というのと、
「ファッションフロアを減らしてフードコートを拡げればいいのに」(爆)

 

ここにあるのは。

新幹線と、大きな駅ビル、立ち並ぶオフィスビルに静かな公園、歓楽街。

スポーツ施設に、多くのラブホテル、乱立するマンションに.....
これから出来る場外馬券売り場。

いったいどこへ行くのだろう。

行く着くところはどこだろう。

 

オフィス街を抜けたところには、こんな綺麗な桜。
そして、場外馬券売り場が出来るのはこの目の前。

 

こうして街に新しいものが出来ることを、日本語では『開けていく』というけれど、
開けていけば開けていくほど、閉じてゆく何かがある。

モノがあふれればあふれるほど、『欲しいもの』などなくなってゆく現実。
(結局買ったのは草餅二個だけ・笑)

.....それは私が歳をとったからだろうか。

 

昼休みともなればビジネスマン達にお昼の残りを貰い、
散策する人たちからたくさんのご馳走を貰って太っている
この猫たちの平和な日々にも、何か変化は訪れるのだろうか。

 

しかし、とはいえ、新横浜周辺に買い物に出かける客にとっては、
『IKEA』や『ららぽーと』とあわせて、またひとつ至近にこういった場所が出来、
楽しく便利であるには違いない。

近隣住民である我々としては、この後起るであろう変化が楽しみでもあり、
それ以上にその変化が憂鬱でもある。
(マジで場外馬券売り場はカンベンして欲しい)

 

河原にはたくさんのつくしんぼ。

こちらは豆腐ハンバーグ。
材料は鶏ひき肉と玉葱と木綿豆腐に塩こしょうだけ。
卵を入れずにさらにヘルシーに仕上げ、ポン酢で「いただきます♪」
しかしこれがなぜかちゃあこの心を大きくくすぐったらしく、
「くれ~くれ~」と大騒ぎ。
まあ、ヘルシーだからいいんだけどさ。
みじん切りの玉葱を取り除いてあげるのが大変なんだよ~(笑)