猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

ちびくんの指定席。

2009年03月13日 20時52分35秒 | 今日のちびくん

 

 

今日は、ちびくんの命日。

 

あの、小雪ちらつく、寒い、旅立ちの日から......。
もう3年が経ちました。

 

ちびくんお気に入りのソファはボロボロになってきて......
そこにある、『彼』のカバーも、年中撫でまわされるせいで、
汚れてきちゃったけど.....

 

彼の姿が見えないさみしさは。
......彼に対する愛しさは。
何年経とうと変わらない。

 

ちびくんは、家族で......
私たちの分身だから。

 

ちびくん、そっちはどうかなぁ。
美味しいハムは、お空にあるかな?
......いや。
今日もまた、ゴンザがとびきりの、
ハムの塊を買ってきたから......
「ボクはやっぱり、ずっとお空なんかに行かないよ」って、
そう言ってるかも。

 

ゴンザのそばを、片時も離れなかったちびくんだから。
今も、いつだって、ゴンザのそばにいるんだね。
......私や、ちゃあこのそばにも。
そういえば......ちびくん、ゴンザね。
今週ちびくんの夢をいっぱい見たってさ。
「ちびくんが元気に駆け回ってた」って。
相変わらず、ちびくんの夢を見ると、泣いちゃうんだけどね。

 

ちびくん。
私たち家族は、いつだってちびくんが大好きだからね。
いつも、いつまでも、ちびくんのそばにいるからね。


思いは同じ

2008年03月14日 02時52分03秒 | 今日のちびくん

 

 

3月13日は、ちびくんの二度目の命日だった。

彼が旅立った、あの小雪のちらつく日から、もう二年。

ちびくんは相変わらず、ソファの定位置にいるが、
彼の小さな骨壷のカバーは、私たちに毎日撫で回されるせいで、
すっかり汚れてきてしまった。

 

 

今朝はあの日と正反対のいいお天気で.....

東の空には、ちびくんのまあるい頭とそっくりな、
まあるいまあるい朝陽が昇っていた。

『その時間』が過ぎたら、私たちは家を出て、
ちびくんの供養のために新しく建ててもらった卒塔婆と、
彼を見守って下さる延命地蔵尊にお参りしようと、
霊園へと向かうことが決まっていた。

 

 

車に乗り込めば、その窓には、
まるで春本番を思わせるような、強い陽射しがふりそそぎ、
霊園に着けば、以前と変わらず、敷地内で暮らす猫たちが、
のんびり、フレンドリーに迎えてくれる。

立派な供養塔の周囲には、ちびくんと同じように旅立っていった、
誰かの愛する大切な家族の卒塔婆が無数にならび、
そのどれにも、心からの愛情をこめてつけたのであろう、名前が記されている。

 

 

名前の上には、動物の種類も記されており.....
『愛犬』『愛猫』『愛ハムスター』『愛山羊』『愛アヒル』.....『愛うなぎ』まで。

動物の種類や大きさは違えど、そこにはみな、同じ思いがこめられている。

「どうか安らかでありますように」

「そしてまた、いつか一緒に暮らせますように」

 

それはきっと、旅立ちから、どれほど時間が経とうと変わらない。

私たちは、たくさんある中からちびくんのための卒塔婆を探し出すと、
そのすぐ側にある卒塔婆に『23年忌』の文字があるのを見つけ、思いを強くした。

「このワンちゃん。23年。毎年ご供養してもらってるんだね」

「そうだね。どれだけ経っても気持ちは変わらないもんね」

ゴンザは祈ったのち、遠くに目をやり.....

そこへ今日も、誰かの家族が旅立つために抱かれてやってきたのを見つけ、
堪えきれずに泣き出した。

 


あれから一年

2007年03月13日 08時35分52秒 | 今日のちびくん
今日はちびくんの命日です。


       


あれから一年。

ちびくんが旅立ってから.....

私たち家族は、それぞれ胸の中の穴をどうすればいいかわからぬままに、ちびくんを思い暮らしてきました。


       


ちびくんは今もいつもの場所におり。

けれどちゃあこは目に見えないお兄ちゃんを探し続け、
ゴンザは静かに泣き続ける。


     

     


あの朝から、流れた時間。
止まった時間。

私たちはときに迷い、戸惑いながら歩んでいます。


       

     


ちびくん。
たくさんの愛をありがとう。

ちびくんが生きてくれた大切な大切な17歳と9ヶ月7日。
私は.....
私たちは幸せでした。


       


そしてこれからも。
私たちはちびくんと家族で、ちびくんと共に生きてゆこうと思います。


       

     

     


あの寒い日.....。
ちびくんがのぼってゆく空には小雪が舞っていました。


ちびくんがくれた出会い

2006年03月15日 09時08分51秒 | 今日のちびくん
月曜の朝、ちびくんが旅立ち、私も、ゴンザも、ちゃあこもまだ現実を生きていないような気がします。
私には、なぜちびくんの姿が家の中にないのかがわからず、手は自然と、彼がいつも陣取っていたそこここに伸びてゆく。
ゴンザはちびくんがおさめられた骨壷を呆然と抱き、眠って目が覚めるたび、
「胸に穴が開いてしまった」
と言っては泣くばかりです。
ちびくんがとても悪くなってから、一日のほとんどを、私の背中ばかり見つめ続けたちゃあこは、今もとても静かで、眠ってばかり。
時折思い出したようにおにいちゃんの姿を探し求めて、狭い家の中を歩いて回っています。

「思い出をありがとう」とか
「精一杯愛したから」とか、
ちびくんのためにも美しく言いたいけれど、
彼を失った心はどこへ進んでいいかわからず、私たちの目はどこを見つめればいいのか、部屋の中をさまようばかり。
人間は本当に悲しいと、泣くのではなく、咆えるのだということを、ぶっちゃんの死、父の死以来、またあらためて知りました。

私の腕の中で、旅立っていったちびくん。
ゴンザの手に撫でられ、旅立っていったちびくん。
どれだけ苦しかったか。
「闘病」と称して、毎日針で刺され、輸液で3倍もの太さにパンパンに膨れ上がった腕。
毎日薬を飲み込まされ、度重なる治療で薬の匂いしかしなくなった体臭。
全盛期には6.5キロあった体重も、最後には2キロまでに落ちていました。

あんなに嫌がったのに、強制的に食べものを口に押し込み、一番安心できる家すらも奪ってしまった私。
「生きていて欲しいから」
「ちびくんが一生懸命生きているのだから」
と、し続けたことの意味を、私はこれから一生かけて、考え、後悔するでしょう。

けれど。
もし、今までしてきたことをしていなかったならば、私はまた違う後悔をしていた。
「あの時輸液を受けさせていれば」
「あの時、無理矢理にでも食べさせていれば」

愛する者を失って、後悔がないことなど、きっとないのですね。

思えば、この部屋に住むことを決めたのも、ちびくんやちゃあこが体調を崩した時にすぐに対処出来る、「階下が犬猫病院だから」ということからでした。
ぶっちゃんの時にしてあげられなかったことを、ちびくんやちゃあこにはしてあげたくて、そう決めたのでした。

狭くて、とても古い部屋だけど、ここには幸せが満ち溢れていた。
私がちびくんと過ごした17年と9ヶ月7日。
特に、冗談ながらも、
「ちびくんと、ちゃあこと4人で暮らせるなら、別にホームレスになってもいいね」
と、ゴンザと言い合い、過ごしてきたこの6年は、私の人生において、間違いなく一番幸せなときでした。

ちびくんとちゃあこがくれた幸せ。
ちびくんがくれたたくさんのもの。

皆さん。
感傷に過ぎたこんなログを、どうか許してください。
皆さんにこれだけ応援して頂いたのだから、こんなことをいまさら言っては申し訳ないとわかってはいるのです。

ちびくんは、とても手のかからない、寡黙な子でした。
私の人生の約半分を共に過ごしてくれた、かけがえのないパートナーでした。

ちびくんを送る儀式を終えて、彼の小さな骨壷を抱いて外へ出ると、そこには小雪がちらついていました。

「大事に、愛されていた猫ちゃんほど、綺麗に骨が残るんですよ」
儀式を取り仕切ってくれた男性はそう言いましたが、私にとっては、私がどれだけちびくんを愛したとか、一生懸命看病したとか、そんなことはどうでもいいことで、大切なのは、ちびくん自身が幸せだったかどうかなのだということを、痛いほど、思い知らされました。
体中に穴があくほど。

けれど、ちびくんの小さな亡骸は、とても美しいしっかりした骨となって、死してなお、私たちを悲しませまいと気遣ってくれているようでした。

今頃。
ちびくんの魂は、共に生まれ、先にいってしまったぶっちゃんと再び会えて喜んでいるでしょうか。
彼らが仲睦まじく共に暮らした11年間、そうであったように、ちびくんがぶっちゃんを3回舐めて100回舐め返してもらう、という、ちゃっかりした毛繕いをしてもらっている頃でしょうか。
ちびくんはとても、毛繕いの苦手な不器用な男でした。

皆さん。
本当に好き勝手書いてごめんなさい。
そして、あたたかな、心優しいメッセージをありがとう。
ちびくんが旅立ってから、いえ、ここまで、皆さんのメッセージにどれだけ慰めていただいたことでしょう。
私たちがまた、笑顔で暮らせる日までは、もう少し時間がかかるかもしれませんが.....。
必ず。
ちびくんが暮らした、明るく楽しいおちゃらけ一家に戻ります。
彼はきっと、いつもソファの定位置にいると思うから.....。

皆さん。
今までちびくんを応援し続けて下さって本当にありがとうございました。
どうか、すべての猫ちゃんやワンちゃんにあたたかな光が降り注ぎますよう。
そして、皆さんのご家族が、いつも幸せで満ち足りていますように。

10ヶ月前。
このblogを始めたきっかけも、ちびくんがくれたものでした。

ご飯を断念

2006年03月12日 11時07分04秒 | 今日のちびくん
金曜日のちびくんが強制給餌を受け入れ、少し力を取り戻したのに対し、昨日の夜のちびくんは、食べ物を飲み込む力がないらしく、口の中に溜めてしまうので、強制給餌を断念。
口の中に溜めた食物が腐敗を起こして、感染症でも引き起こしたら大ごとだからだ。
また、水もあまり飲みたがらないので、ただひたすらそばに寄り添い、身体を撫で続ける。
立ち上がることもままならなくなり、トイレは私が抱っこして連れていくのだが、その時もちびくんの足は力なく、だらんと垂れ下がったまま。
おしっこをする間も、身体を支えているのが辛そうで、力を振り絞って1Mほど歩いてはうずくまってしまう。
そこで私が、今までいたソファに戻してあげるが、そこからも降りたがり、テーブルの陰にしきりと行きたがる。
眠るわけでもなく、ただ目を見開いて虚空を見つめ続けるか、時おり私が話しかける声に反応するだけ。
せめて安眠させてあげたいと願いつつ、何も出来ない無力な私には、時おり寝床を整えたり、声をかけて撫でてあげるくらいのことしか出来ない。

これ以上ないほど頑張っているちびくんに、彼を失いたくないがゆえに、思わず
「頑張ろう」
と言ってしまい、後悔したり、強制給餌で汚れ、拭いてあげても綺麗にならない毛を見て、たまらない気持ちになったり。
せめて静かにそっと寝かせてあげようと、そばを離れてみるが、やはり目をそらせず、見つめ続けてしまう。

今はちびくん。
ゴンザと並んで、ようやく寝息をたて始めた様子.....。

皆さん。
ちびくんは今日も頑張っています。

どうか、どうかちびくんが再び、お水を普通に飲んだり、ご飯が食べたり出来るよう、祈ってやって下さい。

.....いつも見守って下さってありがとう。