猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

うぬぬ......おぬし、出来るな!

2005年07月31日 22時20分53秒 | 育てちゃったよ....
え~とですね。
昨日、ほぼ24時間態勢でサナギとのにらめっこを行っていたワタクシ。
まんまとしてやられました。

目の前に設置した飼育箱。手に握ったままのカメラ。万全の態勢でソファに陣取っていましたら、ついに午前4時過ぎ、気を失うようにして睡魔に飲み込まれてしまったわけです。
電話のベルが鳴って、いつもより早いゴンザの帰るコールがあったのが4時30分頃。と、いうことは、私が眠っていたのはほんの15分ぐらいのはずですが.....。
受話器を手に、「はっ!」と思いながら飼育箱を見ると、見事に太(ふとる)が羽化しておりました。

「やられた~っ!」
受話器越しに叫ぶ私にゴンザは爆笑です。
笑い事じゃないよ、24時間寝ないで見てたんだよ.....おめでとうって、そりゃ無事に羽化して良かったけどさ、見たかったよ。だから起きてたんだよ.....。
太(ふとる)、そりゃないぜ.....。
色々言ってもゴンザは、良かった良かった、それだけです。

実は私、太(ふとる)がサナギになってから、つるつる滑る飼育箱のフタ裏に足場を設置してやったんですけれども、その過程でせっかく太(ふとる)が上手に張った糸を切っちゃいまして、新たに裁縫用の糸で支え直していたんですね。ついでなので羽化したときにつかまりやすいように割り箸にくくりつけておきまして。
で、1番最後にサナギになった、まだ羽化まで間があると思われた黒ミソちゃんがひっついているフタは、中(あたる)の時と同じくカーテンレールに設置しておいたんです。

ああ、黒ミソちゃんねぇ.....。
ちょっと色が変わっていたけど、どうしたかしらねぇ?
太(ふとる)の羽化は見逃しちゃったから、黒ミソちゃんのは絶対見なきゃならないわねぇ........え?
「え?え?え????????????」

「どえぇっ!!!!」

黒ミソちゃんまで羽化してる~っ(泣、いや、めでたいんだから笑?)

なんで?
なんで~?な・ん・で~っ!?

どうして彼らが私が寝入ったことに気付くのか、どうやって隙を狙っているのか、あまりに驚愕の潜在能力に私はただただ言葉を失うばかり。
昆虫の持つ不思議。その奥の深さに新たな興味を掻きたてられつつ、諦めのため息を漏らしたのでした。
何はともあれ幼虫3人組は全員無事羽化したのだし、これで良しとするか!
(って良くね~よ~!)

折りしも、今日はゴンザが楽しみにしている早朝野球の日。いつもなら同行する私も太(ふとる)と黒ミソちゃんの羽が無事に乾くのを見届けるためにお留守番です。しかしゴンザ自身も野球には行きたいものの、あまりにも彼らと別れ難い様子だったので、野球を終えて帰ってくるまで、太(ふとる)と黒ミソちゃんには待ってていただくことにして、ゆっくりと羽を乾かしてもらいました。
「ごめんね。飛べるようになったらすぐに自由にするって約束したのに」
そう話しかけながら。

そして.....。
7月31日、午前8時57分。
強くなり始めた陽ざしの中、私の持った飼育箱から、太(ふとる)、黒ミソちゃんは飛び立って行きました。

頑張れ。みんなバラバラになっても命は繋がっている。
先に行った中(あたる)も同じ空を飛んでいる。

明日からは8月。
夏の盛りがやってきますね。
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待つわ

2005年07月30日 23時08分38秒 | 日記
みなさんこんばんは。
昨日旅立った中(あたる)に続き、昨夜から色の変化を見せたサナギの太(ふとる)くん。
今度こそは羽化を見てやろうと、今日は1歩も家を出ていないしつこい女、erimaです。昨夜は深夜過ぎに寝てしまったので、今朝は早起き。それからずっと、太(ふとる)とにらめっこという状況です。
しかし太(ふとる)ヤツ、ピクリともせずですね、私もう、サナギとにらめっこしながら3食も食べちゃいましたよ。
途中30分ほどうたた寝してしまったので、目覚めた時は「またしても不覚をとったか!?」なんて身構えてしまいましたけど、生憎というかラッキーというか、太(ふとる)は羽化していませんで、いまだにらめっこは続いております。
何の面白みもないログでスミマセン。

今TVでは、スペースシャトルの野口さんがこれからどうなってしまうのか、議論が繰り広げられていますが、NASAの体制はこれだけ事故を重ねても改善されないんですね。強いアメリカ。宇宙を開拓するアメリカ。そのイメージをどうしても死守したいんでしょう。
人の命がかかっているのに「80パーセント大丈夫だから」って打ち上げはどうでしょう?日本のマスコミも打ち上げ中止になったときには「残念」ばかり言っていましたが、人の命がかかっているのに、安全性が80パーセントって恐ろしいことですよ。いつかあった、シャトル打ち上げ直後の空中爆発。あれだって技術者達は爆発をNASA上層部に予告してたんですしね。
「このまま打ち上げれば事故は必ず起きる」と。
その原因となったOリングの問題はその後改善されたようですが、その時事故を予告されたNASAがそれを無視し、宇宙を夢見た飛行士たちの尊い人命を奪ったことは事実として忘れてはいけないでしょう。たしかあのシャトルには民間人で、教師の女性も乗っていたはずです。彼女の無事を祈り、見守る生徒たちの目の前で、確かに爆発は起こったのですから。
ああ、すみません。またまたぶ~ぶ~いい始めてしまいましたね。

そんなわけで、今日は太(ふとる)とにらみ合っていたもので、何のネタもございません。外は相変わらず暑いようですし、以前撮った、ちびくんの海水浴姿(?)
でお楽しみ下さい。

どうです、少しは涼んでいただけましたか?
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空へ......

2005年07月29日 21時14分13秒 | 育てちゃったよ....
今朝、ついに中(あたる)が羽化しました!

深夜3時ごろ、サナギの色の変化に気づいた私。
事前に「色が変わったら一瞬も見逃せない」ということを聞いていたので、そこからは飼育箱の中(あたる)とにらめっこです。
仕事中のゴンザにも、電話で、おそらく朝には羽化するであろうと告げ、あとはひたすら中(あたる)が動きだす瞬間と、ゴンザの帰りを待つばかり。
しかし.....
外が明るくなっても中(あたる)は何の動きも見せないわけです。
ただし、サナギの色は不思議なほどに透明感を増し、上部では羽の色さえ透けて見えるんですが。色もなんかこう、鮮やかな黄緑みたいになってきまして.....。

で、早朝5時30頃。ゴンザの帰宅と共に、私は飼育箱のフタ裏についた中(あたる)によく陽が当たるよう、フタの部分だけをはずし窓辺にぶら下げてみたわけです。
すると!それに驚いたのか、1番最後にサナギとなった黒ミソちゃんが大きく体を震わせて、その拍子にサナギ中の空気が抜けたのか「ヒュン!ピュンッ!」と大きな音を立てて必死の抗議。それはあたかも「生きてるよ!邪魔すんなよ!」と言っているかのようで、「むぅ、生意気なヤツめ」などと思いながらも、その力強さに結構安心なんかもしたわけです。

しかしあとはもう、待ちの一手しかないわけですよね、人間としては。
ゴンザと2人、「何時ごろだろうね~、楽しみだね~」なんて言いながら、おしゃべりしたりTVを見たりなんかしながら、15秒置きぐらいには窓辺の中(あたる)をチラッ、チラッ。
しかしそんな我々の期待などどこ吹く風。中(あたる)は寡黙にフタ裏にぶら下がったままです。
で、ついに待ちきれなくなったゴンザが床に転がり寝息をたて始めました。
「どんなことをしても見届けてやる!」
そう決心していた私も実は結構な寝不足さん。睡魔と戦いながら中(あたる)を見つめ続けます。
「中(あたる)、頑張れ、早く出ておいで、中(あたる)、あ...た........ZZZZZ」

「erimaちゃ~ん!大変~!あ~た~る~が~っ!」
「!!!!!しまったっ!」
ゴンザの声に驚きガバッと体を起こしたときには、窓辺にぶら下げたフタ裏にはすでに、美しい蝶が羽を伸ばしてました。

少しだけ、いまだ潤いを残した、ゆえにまだ鮮やかとはいえない紋様の羽を震わせ、おずおずと動く美しい生まれたての姿。胴体は眩しいほど白く、見るからに柔らかで.....。しかし力強い、見まごう事なき美しい命。

中(あたる)、蝶々になったんだね。
あんた、中(あたる)なんだね。

すると、中(あたる)が脚を滑らせ、床にボタッと落ちた。
そこからはもう、またまた我が家は大騒ぎですよ。
やれつかまれる棒を持って来いの、やれこの鉢をどかせだの、もう右往左往。
結局、中(あたる)はゴンザの差し出した棒にはつかまらず、ゴンザの手によじ登って、ベランダの薔薇の木へと移送。

そして。
しばらくの間、そこで羽をたたんだまま静かに旅立ちのときを待っていた中(あたる)は.....。
そっと私が羽に触れると、ゆっくりと大きく羽を広げる仕草を数回にわたって繰り返し、その優美な姿を披露した次の瞬間、この小さな、本当に小さなベランダから飛び立って行ったのです。
空へ。命をつなぐ、出会いが待つ空へ。

それからすぐ、私はベランダへ走り出て中(あたる)探したけれど、どこを見渡しても、その姿はすでになく.....。
「元気でね。鳥に食べられないように気をつけて。頑張ってパートナーを見つけてね」
と、今は風に乗った中(あたる)に届くよう、願いを籠めてつぶやいたのでした。

部屋に戻ると、交代でベランダへ出たゴンザがひたすら中(あたる)の姿を空に探し、私と同じようにつぶやく姿が窓越しに見える.....。

大丈夫。中(あたる)はきっと天寿を全うしてくれる。
きっと遠くまで飛んで、見守ってくれたみんなに挨拶をする。

7月29日、午前9時33分。
中(あたる)、空へ。
蝶道に乗って.....つなげ、命を!
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流行言葉は恥ずかしい

2005年07月28日 21時50分23秒 | ぶ~すか言ってやる!
髪を切りに行った。
女性にとって、美容室に行くというのはとっても贅沢で大切な時間である。
トリートメントもしてもらってさらさらツヤツヤになった髪で歩くと、なんだか生まれ変わった気分。街並みまでいつもと違って見える。

だが、髪を切ったり染めたりしてもらっている間、私はいつも時間を持て余す。
担当者はいつも決まった人なので、その人とは話題に事欠かないが(彼はとっても話題豊富。その上前回何を話したか、たぶん顧客全員分憶えてる)、若いアシスタントさんたちはまだまだ勉強中なので、無口になりがち。そして何より1番困るのは、例えば髪が染まるまでの放置時間なのである。

美容室にはどこにも雑誌が置いてあるように、私の行っているところもその例に漏れないが、その雑誌の種類が私の趣味に合わない。
どこをめくっても服や化粧品の写真、写真、写真。
もっと活字のあるのはないの~?と聞けば、占いなんかがびっちり載ってる雑誌なんかで、「今年のあなたの恋の行方は?」とか、んも~、私にとってはそんなのどうでもいいよ!ってなことばかりが書き連ねてある。
そういえば電車の中吊りなんかで女性ファッション誌の見出しを見ると、
「夏のモテメイク」とか、「愛されコスメ」とか、はたまた「ワンランク上のライフスタイル」とか、「デキる女は何とかかんとか」とか、そんなんばっか。

そんなにみんなもてたいか?そんなにみんな愛されたいか?
大体ワンランク上って何なんだ?
本当に人生を楽しんでいて魅力ある人は、メイクでもてたいとか、ファッションで愛されたいとか、ましてや人と自分を比べてランクづけなんてしないんじゃないのか?
そう言いたいのである。

そういえばその担当者が何かの折に「今のセレブはそうらしいよ」なんて言ったっけ。私は「だからさ、そのセレブってのは何なわけ?って話よ」と言ったけど、そんなにセレブが溢れてるんじゃ、セレブリティの意味を成さないわけで。
いつもそうだ。カリスマが流行れば何でもかんでもカリスマ。イケメンが流行ればなんでもイケメン。
でもね、私は実際にセレブもカリスマもイケメンも、言葉として使っている人に会ったことないけどね。聞いたり見たりするのは雑誌かTVでだけでだし。だって恥ずかしいよね、こんな言葉(笑)

なんでこう、何でもかんでも決まった形におさめたいかな、この国は。
私は私のスタイル。あなたはあなたのスタイル。
自分がいいと思ったものを身に着け、自分が良いと思った生き方を貫いて初めて、
その人の魅力って出るもんなんじゃないの?

最近じゃその担当者氏。
私が行ったときにはグルメ雑誌ばかり持ってくる(笑)
これなら、写真だけでも楽しいや♪
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別にいいけどね.....

2005年07月27日 21時59分16秒 | ぶ~すか言ってやる!
だいぶ昔のことになるが、私は性転換した男性、つまり「オカマ」さんと間違われたことがある(笑)
1度目は朝方の六本木アマンド前(ベタやな~)で、出会いがしらに。
当時の私より少し年上かと思われる女性に
「イヤッ!ニューハーフッ!!!」
と言われたこと。
2度目はロケ帰り、急いでいたために化粧も落とさずタクシーに乗っていたとき、信号待ちの車内で外をボーっと見ていたら、隣に停車した車の運転手に.....。
彼は隣の恋人と思しき女性に、こちらを指差し、「オカマだ、オカマ」
と言ったのである。

別にいいんだけどね。
私が気になるのは、私に向かってそう言った人々が、本当の「オカマ」さんに会った時もそう言うのかな、ということだ。
それって例えば、普通に歩いている人間に出会いがしら、
「うわっ!太った人!!!!」とか、
「イヤッ!短足っ!!!!」
とか言ってるのと同じなんじゃない?
と思うのだ。

誰だって人と違うところは持っているし、そりゃみんな胸の中では他人に対して色々思っていることはあるだろうけれども、わざわざそれを大声で言うなんてことはそうそうないはずだ。
しかしそれがこと、社会的に「マイノリティ」とされている人物が相手となれば、堂々と口に出す。
大体「マイノリティ」って何なのよ、って話だけどさ。

ちなみに最近、私は歩道を歩いていてすれ違いざまに
「イヤッ!すごい美容整形っ!!!!!」
と叫ばれたことがあります(爆)
私は誓って美容整形などしていないので(っーか、顔直すぐらいだったら胸を大きくするわ!)、一瞬自分のことを言われているとは思わなかったのだけど、周囲を見回しても他には通行人もいないし、「え?まさか私のこと言ってるの???」と思って振り返ると、その言葉を叫んだと思われる女性が口を押さえてこちらを怯えた目で見ていたから(笑)たぶん私のことを言っていたのだろう。
しかしまさか追いかけて行って「整形なんてしてませんよ」とわざわざ否定するわけにもいかないし、そのまま立ち去りましたがね。

その後、それらのエピソードをまとめて馴染みのお寿司屋の大将に話したら、大ウケ。
実はその大将。私のことを日頃から「ニューハーフ」と呼んでいるんだよね~(笑)

コメント (4)
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