さて。
思いつきで「チャリンコでに決定!」となった鎌倉行き。
用事も済ませ、観光も済ませ、美味しいものもおなかに詰めた、となれば、
あとは帰りのことを考えるだけです。
「あ、でも帰る前に何か新鮮な地場野菜でも買ってく?」
「って、この時間だと、もうやっぱり何にもないねぇ.....」
(しかもよく考えれば、自分ちで作ってる野菜が一番新鮮なんじゃ?笑)
いえ。
もちろん、『帰り』とは言っても、我々のことですから、
「すんなり真っ直ぐに」といくわけがないのはしっかり予想済み(笑)
と、いうことで、少々余裕を持っての出発です。
帰り道として二人が選んだのは、海沿いを走り、途中市街地へ入って、
藤沢を抜けるコース。
おお、海だ~♪チャリンコだとまた新鮮~!
しかしやっぱりすごい人だねぇ~。
波間に点々と見えるのはぜ~んぶサーファーだし.....
こちら上空に見える点々はぜ~んぶトンビだ(笑)
そう。
『せっかく海沿いの街にきたのだから、行きとは違う道で、
海を存分に眺めてから』と、そう考えたわけです。
この日は、昨日の【行き・編】でも書きましたように、
絵に描いたようなお天気。
と、なれば、当然のごとく、キラキラと反射眩しい海辺は人でいっぱいです。
うっ、そういえば忘れてた。
ここら辺って、山もあったんだよね.....
当然上り坂(笑)
でも気持ちいい~♪
「みんな楽しそうだねぇ」「しかしトンビがすごいねぇ!」
「あっ!あの人、トンビにおにぎりさらわれた!」
そんな景色と、なぜかここにきて遭遇率の高い黒いラブラドールちゃん。
我々は、それを横目で見ながら、ペダルを踏み続けます。
そういえば、片瀬海沿いをそれて街中へ入っていくと、こんなものがありました。
こちら家屋の中にすっぽり収められた江ノ電車両。
どうやら『江ノ電もなか』とやらを売る店舗らしい。
当然、目の前には江ノ電が通ってます。
一方、海と並走する道路では、予想通りの大渋滞。
中には何を張り切っているのか、
バイクで何度も行ったり来たりしている若者などもおり.....
二人は苦笑まじりに車の横をすり抜けます。
「これからの季節はこのあたりは大変だねぇ」
「ホント、迷惑だろうねぇ」
そんなことを言い合いながら、小さな山を越え、江ノ島を臨み.....
そして、『江ノ電もなか』のすぐ横に聳えるのは【龍口寺】さん。
この日は骨董市を開催の模様でした。
こちら山門。
一路、市街地へ入れば、途端に、
とあるお寺の境内で骨董市が開かれているのを目にし、
ここで当然のごとく寄り道です(笑)
「そういえば何年か前、二人で江ノ電に乗って鎌倉へ来た時、
車窓から見たのがこのお寺だったねぇ」
こちら本堂もすごいです。
だってこんなところまで彫っちゃってるんだもの(笑)
「こーゆーのは初めて見たねぇ!」「ホントだねぇ!」
そんな、思い出話をしながら、キョロキョロうろうろ。
「あれはなんだ?」「おお、これは!」と、
見るもの触るもの面白くて仕方のない我々は、
相変わらずの残念っぷり全開で、境内を所狭しと駆け回ります(笑)
そういえばこちらのお寺では、フツーの人も鐘を撞いてもいいんですって!
(撞いていい時間は決まってますが)
そういえばこの鐘って「大仏様と同じ」と聞いたことがあります。
ぽつぽつしてるのが「螺髪(らほつ)」だっけ?(煩悩の数だけあるらしい=108)
.....で、龍頭と呼ばれるらしい部分(上)のお顔はなんだろう?
あっ!さっそく撞かせていただいてる男がっ。
こちら『延寿の鐘』ということで、どうかご利益がありますように。
「まだまだ私たちの身近には、すごいもの、見るべきものがいっぱいあるねぇ」
何かに出会うたび、発見するたび思うのは、そんなこと。
そして、その遭遇が予定外であればあるほど、
その気持ちはどんどん強くなってゆくのです。
「しっかしまたこの屋根もすごいねぇ!」
「やっぱ、まだまだあるねぇ!」
「そういえば本堂のところにあるこれ、なにかなぁ?」
「う~ん.....あっ!もしかして提燈をかけるところじゃない?屋根ついてるし」
「おお!」
(って、真相はわからないままだけど・笑)
今回の旅は、ルート上、
ちょい排気ガスくさい、健康にはあまり良くなさそうなものだったけど(笑)
たくさんのものに出会えて、無事また帰ってこれて大満足。
今回のことでさらに味をしめた我々は、
「さて、次はチャリでどこへ行こうか?」と、
またしてもさらなる長距離移動への野望を膨らませたのでありました(笑)
ほんと、まだまだあるわぁ。