猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

「笑っていいとも」の客席に見る女社会の縮図

2006年01月11日 23時31分10秒 | ぶ~すか言ってやる!
普段は昼夜逆の生活を送っている私も、時折、様々な理由でフツーの生活を送るときがある。
それは、仕事の都合だったり、主婦としての用事でだったり、ま、文字通り色々な理由で、なわけだが.....。

そんなときは、なんとな~く「笑っていいとも」なんて見ちゃったりする。
まぁそれは別に「笑っていいとも」が特別好きなわけではなく、みのもんたはもっと好きではないから、という理由でチャンネルを合わせているに過ぎないだけなんだが。
しかし、あの番組では時折、なかなかに面白い現象を目にすることが出来る。
それは.....
出演者ではなく客席のほう。
日によって登場するゲストとか、素人参加者に対する客席の反応、についてのことである。

例えば。
若くてかわいい女性アイドルが出た場合。
客席は「キャ~ッ!」「かわいい~」「細~い」(これってどーゆう反応?)と、大いに盛り上がる。
また、個性派と呼ばれる女優なりタレントなりが登場したときも「キャ~」「かわいい~」となる。
しかし。
それがたまたま売り出し中の小綺麗な女優やタレントとなると、転じて「あんた誰?」「なんかヤな感じの女」とでも言いたげに反応は冷たくなり、その彼女が話す言葉に対するリアクションである笑い声すらが、せせら笑いに近くなる、という次第。

一体....なぜ?
偶像化している=人間離れしている綺麗さや可愛さならいいが、等身大のリアルな綺麗さはダメってこと?

私には。
あの客席を見ていて思い出されて仕方のない言葉がある。
それは、今を逆上ること十年近くも前。
私がTVショッピングの仕事をしていた時の出来事である。
その時.....
TVショッピングに出演していたと言っても、私の役目は、ただ商品である指輪やネックレスを着けて笑顔でいるだけであったのだが、撮影に臨むたび、メイクさんが私自身の肌よりもずっと暗い色に化粧を施す事に対し、常々疑問を感じていた。
そこで。
私は勇気を持ってメイクさんにその理由を尋ねてみたのである。
「なんでわざわざ暗い色の肌にするの?」と。
だって、美しいジュエリーを身に着けるのに、肌だって美しく見えたほうがいいだろう、白いほうがいいだろう、そう思ったから。
第一、その色の白さを保つため、当時の私のみならず、モデルの子達は大変な注意を払っているわけだから。

すると、メイクさんからの答えは私の予想しうる範囲のものと、まったく違っていたので、本当に驚いてしまった。
彼女曰く、
「あんまり色白だと、視聴者の反感を買うのよ」
そういうことだった。

?????
色が白いと反感を買う?
私の頭は疑問符でいっぱい。
なぜ、色が白いということに、見ている人が反感を抱くの?????
私はさらにメイクさんに聞いてみた。
「なぜ色が白いと反感を買うの?」と。
しかし.....彼女の答えは
「視聴者ってそんなもんなのよ」
それだけだった。

そうだろうか。
私自身にはいまだに、そのメイクさんの言ったことがわからない。
なぜなら、現在ただのおばさんとなった私は、若く美しい身近な女性を見たとき単純に「綺麗だな~」「可愛いな~」「羨ましいな~」と思うが、<反感>など持たないからだ。

しかし.....冒頭にも書いた通り、「笑っていいとも」の客席を見て、となれば、なんとな~くメイクさんの言ったこともわかるような気がしてくる。
要は、自分とかけ離れた雲の上の存在なら、美しくても羨ましくて許せるけど、等身大の美しさじゃ、なんか目障り、ってこと?
心狭っ!(笑)
な~んだ、妬み心ってことね。

なんか、そ~ゆ~人って一番<美>から遠いところにいると思うんですけど。
例えばTVショッピングで手に入れたプチ豪華なジュエリーでその身を飾っても、全然美しくない心を持っているのなら、そりゃ文字通り豚に真珠。
綺麗なOLさんが同僚にいじめられる話とか、よく聞くけど、あのね、根性は顔に出るもんじゃないの?

「笑っていいとも」を観覧しにいくお嬢さん方。
もっと広く美しい心を持ちましょうよ。
大体自分から希望してタダで見に行ってるのに、どんな演者が来たって温かい拍手を送るのが礼儀ってものでしょう。
会社じゃ、いや、社会じゃ、人を理不尽に妬んだり恨んだりすることなく、笑顔で人に対するのが礼儀ってもんでしょう。
第一、人を妬む歪んだ心は歪んだ顔を作り出し、さらにその歪んだ顔が益々心を歪ませて.....
と、いずれとんでもないことになっちゃうわけよ。
で、そのころには歳もとって、もうわけわかんない。
それでいいのかね?
なんて。

ちょっとだけ自分の若い頃の経験と照らし合わせながら、昼番組を見て、久しぶりに毒を吐く、今はフツーの主婦の私だった。
偉そうでごめんね。
(ちなみに私、「笑っていいとも年末特大号」の関根勉演ずるディープな物真似の大ファンです)
コメント (9)
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