私はギャンブルの類が大嫌いである。
なぜなら、私の母が根っからのギャンブル狂いであるのを見てきたから。
そして.....
いまだにそのギャンブル狂いに悩まされているから、である。
昨日のこと。
母から電話がかかってきた。
彼女が一番最初に発した言葉は
「何をしてるの?」
私の答えは
「家にいるよ」
これは普通の親子の会話。
で、次に母が発した言葉は
「ご飯食べるお金がないんだけど」
私の答えが
「またパチンコ?」
これは普通ではない。
私:「何?金持って来いってこと?」
母:「頼むよ~」
ね、普通じゃないでしょ。
で、もっと普通じゃないのがこのあと。
私:「.......」
母:「まったくあったまくるよ!どの台やっても出しやしない!ど~なってんのよ!」
私:「そんなの、パチンコの台がどーだとか私は興味ないよ!お金持って行きゃいいんでしょ!」
母:「悪いけど頼むよ」
母が。
こういった類の電話をかけてくるのは私のところへだけではない。
妹のところにも、弟のところにもである。
弟など、彼女には2年ほどしか育ててもらっていないのに、それでも母はそういった電話をかけ、弟から金を借りたりしている。
思い起こせば。
母自身も長年一緒に暮らした、ちびくんの兄弟であるぶっちゃんが死んだ時にも彼女はパチンコをしていたし、ぶっちゃんが死んだという知らせを電話で告げた後も、数時間帰ってこなかった。
また、私が昔の恋人との大切な思い出として持っていた、二人で貯めた500円玉貯金箱を無残に缶切りで壊し、中身をパチンコで使い果たしてきたこともある。
あのとき.....
泣きながらそれを責めた私を母は笑い、
「返せばいいんでしょ~。大げさな」
と言ったのだっけ。
私は。
そのとき本気で、親を選べない生き物としての、自分の運命を呪ったものである。
これは.....
すべての問題は金を返す返さないの問題ではない。
ギャンブルが人間らしいこころすら奪っていってしまうという、人にとっての根本的な問題である。
借金することを恥じず、人に迷惑、心労をかけ、それでも平気でいられるような人間になってゆく。
それがギャンブルというものなのだ。
毎日、金のことしか考えず、金に追われ、金に振り回され、それ以外のことは何も考えられない。
それはもう.....人間ではない。
私も妹も弟も真面目に生きているのに、なんでこんな思いをしなきゃなんないんだろ。
時おり愚痴も言いたくなる。
ま、それでも、私たち兄弟は母の借金など知ったこっちゃないし、彼女の人生のこれからがどうなろうと放っておくつもりではいるが。
母に食事代を渡しながら、それが、ゴンザが汗水たらして働いてきた金であることを思い、悔し涙がこぼれそうな私。
かといって、私が金を渡さなければ、母は妹か弟のところに電話をするだろうということを思えば、そうしないわけにもいかない。
たとえ母が借りた金を返すにしても、妹や弟が嫌な思いをして悩むのは私の場合と一緒なのだから。
長年向き合ってきたこの問題が、何をどうしても解決しないことを知っているからこそ、
「ごめんね、ありがとう」
そんな言葉しか、ゴンザに言うことしか出来なかった、帰りの車中の私だった。
あ~皆さん、愚痴でごめんね。
なぜなら、私の母が根っからのギャンブル狂いであるのを見てきたから。
そして.....
いまだにそのギャンブル狂いに悩まされているから、である。
昨日のこと。
母から電話がかかってきた。
彼女が一番最初に発した言葉は
「何をしてるの?」
私の答えは
「家にいるよ」
これは普通の親子の会話。
で、次に母が発した言葉は
「ご飯食べるお金がないんだけど」
私の答えが
「またパチンコ?」
これは普通ではない。
私:「何?金持って来いってこと?」
母:「頼むよ~」
ね、普通じゃないでしょ。
で、もっと普通じゃないのがこのあと。
私:「.......」
母:「まったくあったまくるよ!どの台やっても出しやしない!ど~なってんのよ!」
私:「そんなの、パチンコの台がどーだとか私は興味ないよ!お金持って行きゃいいんでしょ!」
母:「悪いけど頼むよ」
母が。
こういった類の電話をかけてくるのは私のところへだけではない。
妹のところにも、弟のところにもである。
弟など、彼女には2年ほどしか育ててもらっていないのに、それでも母はそういった電話をかけ、弟から金を借りたりしている。
思い起こせば。
母自身も長年一緒に暮らした、ちびくんの兄弟であるぶっちゃんが死んだ時にも彼女はパチンコをしていたし、ぶっちゃんが死んだという知らせを電話で告げた後も、数時間帰ってこなかった。
また、私が昔の恋人との大切な思い出として持っていた、二人で貯めた500円玉貯金箱を無残に缶切りで壊し、中身をパチンコで使い果たしてきたこともある。
あのとき.....
泣きながらそれを責めた私を母は笑い、
「返せばいいんでしょ~。大げさな」
と言ったのだっけ。
私は。
そのとき本気で、親を選べない生き物としての、自分の運命を呪ったものである。
これは.....
すべての問題は金を返す返さないの問題ではない。
ギャンブルが人間らしいこころすら奪っていってしまうという、人にとっての根本的な問題である。
借金することを恥じず、人に迷惑、心労をかけ、それでも平気でいられるような人間になってゆく。
それがギャンブルというものなのだ。
毎日、金のことしか考えず、金に追われ、金に振り回され、それ以外のことは何も考えられない。
それはもう.....人間ではない。
私も妹も弟も真面目に生きているのに、なんでこんな思いをしなきゃなんないんだろ。
時おり愚痴も言いたくなる。
ま、それでも、私たち兄弟は母の借金など知ったこっちゃないし、彼女の人生のこれからがどうなろうと放っておくつもりではいるが。
母に食事代を渡しながら、それが、ゴンザが汗水たらして働いてきた金であることを思い、悔し涙がこぼれそうな私。
かといって、私が金を渡さなければ、母は妹か弟のところに電話をするだろうということを思えば、そうしないわけにもいかない。
たとえ母が借りた金を返すにしても、妹や弟が嫌な思いをして悩むのは私の場合と一緒なのだから。
長年向き合ってきたこの問題が、何をどうしても解決しないことを知っているからこそ、
「ごめんね、ありがとう」
そんな言葉しか、ゴンザに言うことしか出来なかった、帰りの車中の私だった。
あ~皆さん、愚痴でごめんね。