いやぁ、親元を離れた時の開放感たらなかったねぇ。
うるさい存在がいないのだから。
部屋のみんなもそうだったろうなあ。
30畳の部屋が入り口側と奥とで2つに別れていて、4人ずつの住まいになっている。
そう、最初の1週間の思い出だ。
まだ部活も本格的になっていなかったと思う。
1つプレッシャーを感じたのが、番格の先輩方の部屋周りである。
明らかにおっさんのような風体の先輩が各部屋を回っているのである。
きっと生意気な奴を見つけようとしていたに違いない。
夜ふとんに入ってからはもう修学旅行状態である。
寝るわけがない。
いろいろな話をして盛り上がる。
時には8人で歌を歌う。
もちろん大きな声は出さないが、疲れ果てて寝るまでそれは続く。
最初の1週間はそんな感じで大変楽しかった。
秋川高等学校12…夜の筋トレ に続く