「鉄は熱いうちに打て」
次の日もコーチに出かけた。
脇の下が空かない状態でターンなど覚えられたら修正にどれだけかかるか。
両手で持って2回回し、両肩が前に伸びる辺りで少し寄りかかる。
それで体の軸とハンマー(シュロイダーバル)の間に張りができる。
鉄棒にぶら下がって体の力を抜いた状態と言えば伝わるだろうか。
それを繰り返していくうちに、両腕が伸びるようになってきた。
膝は突っ立ったままだが、体の余分な力が抜け、腕が伸びている。
これが出来れば、自分の体で作れる最大半径で回ることができる。
飛距離は、ハンマーが手から離れる時の初速と角度で決まる。
そのハンマーのスピードを上げるのに一番大切な要素は回転半径なのである。
これから1週間、スイングからターンの入りの練習を繰り返しやるように指示した。