秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

松尾大社「神幸祭」

2011年04月25日 09時20分14秒 | 京都非観光迷所案内

 昨日24日は松尾大社の「神幸祭」。私たちは「おいで」、とよんで
いましたけどね。幼少時(ガキの頃のほうがふさわしいけど)はこの
日が来るのを指折り数えて心待ちにしていたもんです。

何しろ今みたいに娯楽が溢れていませんでしたから、あの頃。神輿
を担いでいるのは何度か見たけど、この川渡りは初めて目にしました。

西岸から6基の神輿が船で順次渡されるのですが、人だけ乗船する
船は船外機付きだけど、神輿の船は昔ながらの手漕ぎです。

この神事が始まる少し前にもの凄い雷雨がありました。愛宕の天狗の
しわざだったのかも?そのせいで水はややササ濁りでした。

一旦、上流に漕いでから、川の流れを利用しつつ対岸を目指します。

先に人を乗せた船が着き、その後神輿の船が到着して、担ぎ手の
半分は川に入って神輿を担ぎ上げて桂大橋の下を潜ります。

その間、大橋は通行止め。神輿の上を人や車が通るなんて恐れ多い
ってことですナ。

いつも野球に使用されているグランドが待機場所になっています。この
後、すべて揃ったら、七条御前の御旅所へ。

この七条御旅所はワタクシが勉学に励んだ(おおウソ)小学校の隣です。

学校が終わるとカバンを家に放り込んで御旅所へダッシュの日がこれから
数日続くわけですナ。(今は昔の面影もなく寂しい縁日ですけど)

なにしろ、境内はもちろんのこと、八条御前から、七条御前まで、ずぅ~と、
屋台が並んでいたもんなぁ・・・。

限られたコヅカイをいかに使って夕方まで過ごすか?という課題を午前中か
らずっと頭の中で試行錯誤してました。(その頭を他の事に使っていれば・・)

今でもあるのかは知らないけど、私がけっこうハマっていたのが「ヌキ」。

薄っぺらい板状の菓子にヒョウタンなどの図形が切り込まれているんです。
これを形を壊さないように、慎重に抜いていくんですが・・・。

上手くいくと何がしかの景品が貰えるんだけど、オオムネ、途中で割れてしま
うんですよね。針も用意されているから、それも使ったりするけどほとんどアウト。

難しい図形ほど、景品が良かったのですが、まず成功した子はいなかったと
思いますョ。でもそのウサン臭さが祭りの屋台なんですよね。

なんの肉使ってるんだか分からない串カツも美味かったよなぁ・・・。

食品衛生もあってないような時代だったし、よく食中毒が出なかったもんだ、と
今は思いますけど、あのころの子供はたいがいのモン食っても大丈夫でしたね。

今みたいに無菌状態で飼育、いや違った、食育していて大丈夫なんだろうか?と、
余計な心配してもしょうがないか・・・・。(食育自体は良いことだと思いますけど)