秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

オネショ地蔵。

2010年12月18日 10時37分40秒 | 京都非観光迷所案内
オネショ地蔵といっても、夜尿症のお地蔵さんが安置されている訳ではありません。小児の
疾患に効くといわれるお地蔵さんです。大人の泌尿器系に悩む人にも効果があるそうです。

正式名は薬師寺ですが、「梯子地蔵」とよばれるほうが多いようですね。とはいえ、京都人
でもほとんど知らないと思いますけど。私も何度か前を通過していますが気がつかなかった。

松尾神社を北へ山沿いにそって歩いていると、小さな石塔が建っていますが、車だと絶対
見逃しますね。だってコレみて地蔵堂があるなんて誰も思わないでしょう。
  
ナンだかアトリエの表札みたいだし・・・。

開山は平安時代末期といわれていますが、正確な年は不明のようです。比叡山のエライお坊
さんが泌尿器系の病気(ナンだったんだろう)にかかり山をおりて自ら願をかけ全快。
  
そこで比叡山を望むこの地に小堂を結び、世俗万人の病を救う修法をなしたのが始まりだと
いわれています。梯子地蔵の由来は石仏が巌上にあったため参詣のため梯子で登ったから。

願をかけるときに年の数だけ段をつけたミニ梯子を奉納する習わしです。↓

ワタクシ、今のところ夜尿症でもないし、泌尿器系の病にもおかされていませんけど、将来
紙おむつの世話にならないようお賽銭をあげてお祈りしときました。

途中で見つけた隠れ家的カフェと、ちょいと過保護状態かな?って感じの庭木。
    

帰り道、松尾神社を通ったら、もうお正月の準備がなされていました。ああ、今年もあと
ワズカなんだ・・・・。
 

梯子地蔵の場所は松尾神社境内から北へ、小さな小川に沿って徒歩約5分左側です。(山手)
ま、ダレもいかないと思うケド・・・・。(阪急嵐山線、松尾駅下車)

参考文献 京の民間医療信仰 思文閣出版