秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

ぽんぽん山。

2010年12月13日 09時14分01秒 | 京都非観光迷所案内
二年ほど前に暮らしていた白川は、三階の部屋のドアを開けると目の前は比叡山でした。

今は愛宕山を眺めつつ、桂川を渡る毎日。山頂部は雲のベールに包まれています。


昔、比叡山と愛宕山が背比べをしたそうです。

どちらも「ワシがいっとう高いんや!」と言い張って、頭にきた比叡山が愛宕山をポカリ
と殴ってしまいました。で、愛宕山にコブができてその分愛宕山が高くなったとか。

どこかでも似たような話を聞いた気もするけど、まぁボーリョクはイケマセンって事です。
(特にお酒を飲んで殴った、殴られた、なんてのはいただけません)

この愛宕山から南方向へ目をやると見えるのが「ぽんぽん山」です。へんナ名前でしょ。
        
小学生の頃、昼休みにボーと周辺の山を眺めていたら、隣に友人のG君がやってきて言うことにゃ、

「あの山なぁ、ぽんぽん山っていうんやで。なんでそんな名前がついたかというとな、昔、
あの辺りは古戦場やってんて。ほんで鎧を着けたままの武者がいっぱい埋められているから
頂上のへんに空洞ができて、足で踏むとぽんぽんって音がするんやて。」

「ほぇ~、なんやオソロシげな山やなぁ」と、ワタクシ感心したもんです。

あのころ、もう帰化してたから、彼の名字はM君に変わってたけど、ずっとG君って呼んで
たから今でも多分出合ったらG君ってよぶんだろうな。

教室の窓辺で二人ならんで、ぼんやりぽんぽん山のある西山連邦を眺めていたあの日から
数十年の時が流れてしまったんやなぁ・・・・。
            
販売者 丸正高木商店  生産者 松尾剛志  コシヒカリ100% お試し価格 3kg1200円

その「ぽんぽん山」山ろくで収穫された新米を相方が買ってきました。G君は今頃ナニを
しているんだろう。なんて思い出に浸りつつ味わってみますか・・・・。

※「ポンポン山」標高678,7メートル。古くは加茂背山と呼ばれていました。ポンポンと音
がするのは山頂近くの石灰岩の切り出し場所の影響、地下に鍾乳洞がある、山の地層の一部
に空洞があるため、と諸説あります。「武者埋め説」はG君以外からは聞いたことはアリマセン。