リフトで楽々登山

2017-09-04 23:09:59 | 山行
今年三つ目の山行きは剣山。
標高1,955m。
大昔に一度登ったことがある。
だから知ってるはずなのだが、西日本第二の高峰と書いてあるのを見て、意外な感が否めない。
近畿以西に標高2,000m以上の山はないらしい。
一番は石鎚山の1,982mだって。
石鎚山は尖がってるが、剣山はなだらかな山だ。
登山リフトを使えば山頂まで40分で登れてしまう。
お手軽百名山である。

<一人乗り>


しかしそれは登山口からの話で、登山口までが大変である。
国道ではあるがセンターラインの無い狭く曲がりくねった道路を延々運転して行かねばならない。
カーブの向こうから対向車がいつ現れるかとずっと気を張って運転しなければならず、たいそう疲れる。
とても山深いところにある山なのである。

<柱の長さが違う鳥居>


剣山だけだともったいないので、お隣のジロウギュウと一ノ森を周遊しようとしたが、リフトの上の駅である西島駅からジロウギュウへ行く道が通れなくなっていて、仕方なく剣山山頂への直登ルートをとった。
お天気は雨のち晴れ。
登山用に手に入れた防滴ズームレンズがまた役に立った。

<シコクフウロ>


山頂への道は2ルートあり、大剱神社のある方の道を選んだ。
カッパを着て歩くとやはり暑い。
ムレムレして汗をかく。
カッパの外は山の風がとても涼しそうだ。
神社に着く頃には雨は上がり、また降りそうだったが降るならまた着ればいいと上だけカッパを脱ぐ。
おー、スースーして気持ちよし。

<大剱神社>


神社の横の道を下ると名水百選の剣山御神水があるらしい。
行ってみた。
小さなお社があり、岩に囲まれた穴から地下水を汲むような水場になっていた。
なんかすごく効き目のありそうな(なにに?)御神水である。
ひんやりした山の水だった。

<神水を守るお社>


大剱神社から山頂へはも少し歩く。
今度は下半身が暑い。
見晴らしのいい岩場で下のカッパも脱いだ。
おー、スースーして気持ちよし。
雲に覆われ真っ白な景色を眺め、木道を歩いて一旦頂上を極めた。
ジロウギュウへの尾根道が伸びているが食事の時間がうまく合わないので諦める。
頂上ヒュッテまで降りて食堂でソバの昼食にした。
私の好みはも少し固めである。

<頂上ヒュッテ>


食後、一ノ森へ向かう。
雲が切れ、晴れ始めた。
真っ白だった景色の向こうには、笹に覆われ柔らかそうな山肌をしたジロウギュウがいた。
そのまま晴れてくれたらいいのに、またガスったり晴れたりを繰り返す。
一ノ森への道の周りには白骨林というのか、枯れて白っぽくなった木々がたくさんある。
鹿に樹皮を食べられたに違いない。

<白骨林>


一ノ森ヒュッテのベンチで一休みし、そこからなだらかな一ノ森山頂までは一足だった。
リフト乗り場へと道を下る。
この道には途中に行場がある。
白装束の山伏さんには出会わなかったけど、ここで修行する(修行した?)のだろう。
行場の中には二つルートがあり選択を迫られる。
「おくさり」ってポイントが気になった。
鎖場なんだろう。
こちらのルートにした。

<林床は湿潤である>


行場の中を通過する登山道は急坂なだけで特に難所はなかった。
「おくさり」は一見の価値あり。
鎖は普通の登山道に設置されてるものとは違い、大振りだ。
それより岩の形が不思議。
どうしたらこんな風に円柱形にくりぬかれるのだろう。
この上はどうなっているのだろう。
興味があったが、注連縄があってお気軽に登ってみれるような雰囲気で無かったので、入口から覗いたのみ。
看板の標記だとこれだけでなく、この後も結構な長さで続いていそうである。

<おくさり>


ほどなく刀掛に到着。
誰かが刀を置いて休んだという松より、狛犬が気になった。
ここから参道が始まるのだろうか、それともここから御神体なのか。
いつの間にかお天気はすっかり回復し、ジロウギュウよりさらに西にある三嶺がすっきりと見えた。
刀掛からリフトの西島駅はすぐ。
帰りも楽して下った。

<狛犬>




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