熊澤良尊の将棋駒三昧

只今、生涯2冊目の本「駒と歩む」。配本中。
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作品 文章 写真 販売品

分かりました

2015-03-08 07:26:34 | 文章
3月8日(日)、曇り。

昨日の午後からは雨。
夜来の雨は止みました。

ーーーー
昨日の朝の電話。
「ハイ、熊澤です」。
  「前に電話したKです。これから伺います。10時半ごろになります」。
「ハイ、分かりました。待ちしています」。

そうでした。
あのカレンダー。
瞬間的に思い出しました。
神戸で何かがあり行くのではなく「神戸のKさんが訪ねてくる」のです。
ああ良かった、気分はスッキリと。

ーーーー
そのKさん。
最近、駒づくりを始められたとか。
これまで10組ほど。次は彫り埋めにチャレンジするので、ポイントを教えてほしいとのことでした。
以下は、やり取りの一部。

  「錆漆の漆は、どのくらい混ぜるのですか」。
「そうですね。見た眼50%ぐらい。厳密さは無用です。昔、木村作は漆が飛ぶのを良く見かけました。晩年の駒ですが、あれは漆をケチり過ぎ」。

  「塗り込むのは、何回」。
「そうですね。まあ5回ぐらいですかね」。

  「そんなにですか。東京の人が出しているビデオには1回とか2回と」。
「へーそうですか。その人なりのやり方でしょうが、一度に厚塗りするのは良くない。表面だけが乾いても、中の底の漆は中々乾かない。普通は一日で乾くのが理想。それが1週か10日間経ってもかわかない。中がブヨブヨ。乾いても漆の力が弱い。これがあとあと悪さをする原因にもなります」。

  「塗り込むのは、油絵ナイフですか」。
「油絵ナイフは金属でしょう。そんなものは使いません。駒にやさしい堅めの筆とか木を削ったヘラを使い分けています。先にも言いましたが、一度に早く埋めようと厚く塗り込むのは焦り過ぎ。塗料はすべからく厚塗りは禁物なのです・・」。

こんな会話を昼過ぎまで。
午後は所用があって、時間が無くなってしまいました。
「いずれ、また」。

コメント (3)
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