熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
残部僅少ながら、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

駒の配列

2011-07-22 06:28:24 | 文章
7月22日(木)、雨。

空は、摺りガラス模様。
いつもは見える奈良の春日原始林の山影は見えず、音もなく雨が降っています。

先ほど起きて、ブログを立ち上げようとしたら、ある方のブログに懐かしい駒を発見しました。
平成15年の佐藤・丸山、棋聖戦で使っていただいたものです。

平箱に入っている駒の並べ方に気になるところがあり、そのことをお伝えしようとブログにコメントさせていただきました。

ーーーー
「小生の平箱」について

20年近く前、一般に売られていた(今もそうですが)平箱は図体が大きく、無駄なスペースが多い代物でした。
如何にするのが良いか。小生なりに考えました。
条件としては、
①、駒は全て正対させて並べる(逆トンボリにしない)。
②、無駄なスペースは省いて箱そのものを極少にする(タテヨコ、厚み)。
③、タテヨコのバランスは、ノートや本など同じように、合理的で見慣れた比率感覚にする。
④、仕切り棒は、スペースが無駄、使わない。
⑤、枠は、出来るだけ細くして、箱全体をスマートにする。
⑥、桐は、上等のものを使う。

など。
結果、小生なりに設計して、箱自体は桐箱屋さんに発注し、仕切り段は誰にも頼めないので、自分で加工して取りつけています。

余談ですが、以前、何でも鑑定団で50組ほどの駒が出た時がありました。
スタジオの台の上に、それらが並べられていましたが、2つだけ他とは違って、やや小さい箱がありました。
「多分、あの2つは小生作に違いない」と、遠眼にも分かりました。
あとで確認すると、その通りでした。



「並べ方」

並べ方を、手持ち駒を例示に、示しておきます。



最上段は「玉将」が入る高さ。
余り歩が2枚の場合、1枚はここに置くことになります。
あとのスペースは空白ですが、写真のようなラベルやメモを納めておくこともできます。

2段目3段目は、「歩兵」の高さ。(他の駒をここへ並べると、頭がはみ出してしまうね)
4段目は、「香車」の高さ。
5段目は、「桂馬」の高さ。
6段目7段目は、「飛車角」が入る高さ。
(1段に飛・飛・角・角と4枚並べると、残りのスペースに、金銀を2枚並べることが出来なくなる。
飛車角は2枚ずつ2段に分けてくださいね。)

時々、最上段の「玉将」の横に「飛車角」を並べ(飛車角だと玉将を入れて6枚は並びません)て、
2段目の狭いところに、「角行」1枚と、「金銀」を並べたり、以下、最後の広いところに、
一番小さな「歩兵」を並べて、頭の方がスカスカ状態の写真を、見かけることがあります。
若し、そのように並べておられる方がいらっしゃいましたら、間違いですので、修正しておいてください。

なお、賢明な方なら、以上の文で、「一般に市販されている平箱に入った良尊駒は、無い」とお思いかもしれませんが、20年以上前に作ったものも、極く少ないですが、ありますし、非常に稀なことですが、わざわざ市販の平箱を持って来られて「ここに・・」と頼まれたこともあります。
コメント
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駒の写真集

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