万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌2110 人皆は1941

2016年05月21日 | 万葉短歌

2016-0521-man2110
万葉短歌2110 人皆は1941

人皆は 萩を秋と言ふ よし我れは
尾花が末を 秋とは言はむ  

1941     万葉短歌2110 ShuE524 2016-0521-man2110

ひとみなは はぎをあきといふ よしわれは
 をばながすゑを あきとはいはむ
=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第17首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第115首。
【訓注】萩(はぎ=芽子)。よし我れは(よしわれは=縦吾等者)[10-2001吾等(=われ)。下記注]。尾花が末(をばながすゑ=乎花之末)[下記注]。
【依拠本注-よし我れは】「よし」は放任・許容の意を表わす副詞。原文「縦」は許す意。「我れ」の原文「吾等」はその場の人びとを代表する気持を示す。宴歌と見なされるゆえん。
【依拠本注-尾花が末(要旨)】08-1577歌同様、尾花なのでウレ(狭い末端)訓ではなくスヱ(広い末端)訓。憶良の秋七草歌08-1538は、萩が第一、尾花が第二。