2022-0722-man4430
万葉短歌4430 荒し男の4102
荒し男の いをさ手挟み 向ひ立ち
かなるましづみ 出でてと我が来る 〇
4102 万葉短歌4430 ShuJ608 2022-0722-man4430
□あらしをの いをさたはさみ むかひたち
かなるましづみ いでてとあがくる
○=作者未詳。男歌。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第138首。4432歌左注参照。
【訓注】荒し男(あらしを=阿良之乎)[「私的な感情に捉われたりしない剛直無比な男」。ほかには、17-3962(長歌)安良志乎須良尓(あらしをすらに)、20-4372(長歌)阿良志乎母(あらしをも)、の2か所]。いをさ(伊乎佐)[「狩猟用の矢をいうと思われるが、<いを>は未詳」]。手挟み(たはさみ=太波佐美)[「中央語ならタバサミというところ」]。かなるましづみ(可奈流麻之都美)[「<かなる>は騒がしく音を立てる意で、<か鳴る間静み>の意か」]。出でてと(いでてと=伊埿弖登)[「<出でてと>は<出でてぞ>の東国形」]。我が来る(あがくる=阿我久流)。
最新の画像[もっと見る]
- 万葉短歌9999 閉緘献詠 2年前
- 万葉短歌4516 新しき4187 2年前
- 万葉短歌4515 秋風の4186 2年前
- 万葉短歌4514 青海原4185 2年前
- 万葉短歌4513 磯影の4184 2年前
- 万葉短歌4512 池水に4183 2年前
- 万葉短歌4511 鴛鴦の棲む4182 2年前
- 万葉短歌4510 大君の4181 2年前
- 万葉短歌4509 延ふ葛の4180 2年前
- 万葉短歌4508 高円の4179 2年前