2020-0301-man3516
万葉短歌3516 対馬の嶺は3261
対馬の嶺は 下雲あらなふ 可牟の嶺に
たなびく雲を 見つつ偲はも ○
3261 万葉短歌3516 ShuG509 2020-0301-man3516
□つしまのねは したぐもあらなふ かむのねに
たなびくくもを みつつしのはも
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第62首。男。
【訓注】対馬の嶺(つしまのね=対馬能祢)[「〔長崎県〕対馬の山の総称」]。下雲あらなふ(したぐもあらなふ=之多具毛安良南敷)[「偲ぶよすがの雲がない・・・。<下雲>は山の麓から湧き立って山峰にたちまちに這い上る雲・・・」。下記注]。可牟の嶺(かむのね=可牟能祢)[「神の嶺・・・。男にとっての国境の山」。依拠本は、共感しつつ次の賀茂真淵の説を紹介する―下に足がら〔足柄〕の御坂を神の御坂ともよめれば、是ならんか]。たなびく雲(たなびくくも=多奈婢久君毛)。
【編者注-あらなふ】「有らなふ」。(上代東国方言)あるわけではない。ない。(『詳説古語辞典』要旨)
【2020年03月01日】2010年11月01開設から 3407日
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