2019-0612-man3200
万葉短歌3200 笥飯の浦に3012
笥飯の浦に 寄する白波 しくしくに
妹が姿は 思ほゆるかも ○
3012 万葉短歌3200 ShuF781 2019-0612-man3200
□けひのうらに よするしらなみ しくしくに
いもがすがたは おもほゆるかも
○=出典未詳。
【編者注】悲別歌(3180-3210、31首)の第21首。男。
【訓注】笥飯の浦(けひのうら=飼飯乃浦)[03-0256飼飯海(けひのうみ)。兵庫県南あわじ市(淡路島)慶野(けいの)海岸辺。参考:下記注]。しくしくに(敷布二)。
【編者注-笥飯浦(けひうら)】「日本海を通した海外との交流も多く,《日本書紀》には崇神朝に加羅国王子の都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)が笥飯(けひ)浦(敦賀市気比神社付近)に来泊したという伝承が見える。また敦賀には松原客館が置かれ、渤海との交渉の拠点となった。」(平凡社『世界大百科事典 第2版』)
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