2019-0524-man3182
万葉短歌3182 白栲の2994
白栲の 袖の別れは 惜しけども
思ひ乱れて 許しつるかも ○
2994 万葉短歌3182 ShuF765 2019-0524-man3182
□しろたへの そでのわかれは をしけども
おもひみだれて ゆるしつるかも
○=出典未詳。
【編者注】悲別歌(3180-3210、31首)の第3首。女。
【訓注】白栲(しろたへ=白妙)。袖の別れ(そでのわかれ=袖之別)[下記注]。惜しけども(をしけども=雖惜)[語法保留]。
【依拠本注-白栲の袖の別れ】男女の別れを簡潔に具象化した、注目すべき表現。当時の男女は、共寝にあたって互いの着物を重ね合わせて床に敷いたらしい。