2012-0119-man0488
万葉短歌0488 君待つと0429
君待つと 我が恋ひ居れば 我がやどの
簾動かし 秋の風吹く 額田王
0429 万葉短歌0488 ShuB386 2012-0119-man0488
□きみまつと あがこひをれば わがやどの
すだれうごかし あきのかぜふく
○額田王(ぬかたの おほきみ)=第7歌参照。
【編者注】題詞原文は、「額田王思近江天皇作歌一首」。「近江天皇」は天智天皇。
【編者注-秋風閨怨】429~430の2歌は、秋風を主題にした二人の王朝女性歌人の作品である。これを依拠本は秋風恋歌とか王朝閨怨と表現する。天智・天武など古代王朝要人を巻き込んでの成立事情、重出(1606~07)について、依拠本は詳述している。
【訓注】我が恋(あがこひ=吾恋)。我がやど(わがやど=我屋戸)。