2020-0203-man3498
万葉短歌3498 海原の3243
海原の 根柔ら小菅 あまたあれば
君は忘らす 我れ忘るれや ○
3243 万葉短歌3498 ShuG489 2020-0203-man3498
□うなはらの ねやはらこすげ あまたあれば
きみはわすらす われわするれや
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第44首。女。
【訓注】海原(うなはら=宇奈波良)[「ここは海岸の意」]。あまた(安麻多)[07-1184数悲哭(あまたかなしも)、08-1520余宿毛(あまたよも)、-1522安麻多須弁奈吉(あまたすべなき)、など]。忘らす(わすらす=和須良酒)[「<忘る>の尊敬態」。集中ここだけ]。我れ(われ=和礼)。忘るれや(わするれや=和須流礼夜)[下記注]。
【依拠本注-忘るれや】「忘れめや」(・・・)が将来にわたって忘れないことをいうのに対して、「忘るれや」は現在忘れないことをいう。〔以下編者付記〕02-0110吾忘目八(われわすれめや)、04-0595忘目八(わすれめや)、08-1482吾将忘哉(われわすれめや)、など。