-- 巻十 春雑歌・春相聞・夏雑歌・夏相聞・秋雑歌・秋相聞・冬雑歌・冬相聞 --
(10-1812 ~ 10-2350)
2015-0718-man1812
万葉短歌1812 ひさかたの1648
ひさかたの 天の香具山 この夕へ
霞たなびく 春立つらしも 柿本人麻呂
1648 万葉短歌1812 ShuE250 2015-0718-man1812
□ひさかたの あめのかぐやま このゆふへ
かすみたなびく はるたつらしも
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=原文は無記名、10-1818歌左注に拠る。01-0030歌参照。
【編者注】題詞は「春雑歌」(巻頭7首)、その第1首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第1首。
【訓注】ひさかたの(久方之)。天の香具山(あめのかぐやま=天芳山)[大和国三山の一つ]。霞たなびく(かすみたなびく=霞霏霺)[09-1706歌注]。