万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1522 たぶてにも1386

2014年10月16日 | 万葉短歌

2014-1016-man1522
万葉短歌1522 たぶてにも1386

たぶてにも 投げ越しつべき 天の川
隔てればかも あまたすべなき  山上憶良

1386     万葉短歌1522 ShuD578 2014-1016-man1522

たぶてにも なげこしつべき あまのがは
  へだてればかも あまたすべなき
 
山上憶良(やまのうへの おくら)=01-0063歌参照。
【編者注】「山上臣憶良七夕歌十二首」(1518~1529)の第5首。同前第二「反歌」。「秋雑歌」九十五首(1511~1605)の第12首。左注読下しに、「右は、天平元年の七月の七日の夜に、憶良、天の川を仰ぎ観る。」 その脚注に「一には<帥(そち)の家にして作る>といふ。」 以上三首、筑紫赴任三年目の憶良の作歌事情について、依拠本は非常に詳しい釈注を加えている。
【訓注】たぶてにも(多夫手二毛)。天の川(あまのがは=[本歌]天漢、[左注]天河)。あまたすべなき(安麻多須弁奈吉)。