もうだいぶん前、紋太の散歩の途中でふと気が付きました。
太目の枝から出ている細い枝が何本か丸裸ではありませんか!
付いていただろう葉っぱは葉柄のみになって欠片も残っていません。
「食べ残してはいけません。残さずきれいにいただきましょう。」
「あっちこっち迷い箸をするのは無作法です。」とお母さんや先生にしっかり教わったのかな?
何枚かの葉が平らげられているけど、
まだまだ葉っぱが残っている枝の細い茎にぴたっと沿うようにして食休み中の芋虫がいました。
5,6匹いました。
それぞれ、自分の枝を決めたのか、お互い離れて止まっているのです。
頭でっかちのこの子はだれ?
食草は桑です。 桑の枝の色そっくりの体色に丸い模様が付いています。
頭部と見える胸部には大きな目玉模様のある仮面を被っているみたいなオッカナイ顔になっています。
アゲハのようにきれいではないけど、愛嬌のある姿に思わず声を掛けたくなりました。
もしかしたら、野生の蚕? カイコ蛾の仲間は皆大きいのですが、この子はそんなに大きくはありません。
蚕は何千年も前から人が飼育しないと生きて行けない言わば家昆虫(家畜などのように)で、
野生はいないと聞いていました。
でも、この子は遠い先祖が同じなのではないかしら!??
調べてみました。クワコでした。 小学生だったころ蚕を学校で飼っていた記憶があります。
大きくなった蚕に似ているような気がします。
今日、その桑の木を見に行ってみました。
もう、1匹もいませんでした。
そして残った葉にいくつかの繭がぶら下がっていました。
連休などがあって虫めぐりの余裕がなかったからなあ~~。
一匹位奥手の子がいないかな~とキョロキョロしていると、別の木にいました! 1匹!
今年はアゲハの幼虫は飼わないことにしていましたが、代わりに見つかったこの子、クワコを飼って見ます。
食草はいっぱいあります。 おお食らいでも大丈夫。
繭を作るまで毎日新鮮な桑の葉をたっぷりと食べさせてやることが出来ます。
葉に巻かれた繭も2つ飼育箱に入れました。
葉っぱの中はふわふわの薄物に包まれた繭。黄色い小さな繭です。
いつごろ羽化するのかしら? 成虫は桑の木の辺りに放してやろうと思っています。