この子は何度見に行っても、羽が伸びないで
空の蛹の下にぶらさがったままです。
寒いからかもと、思って枝を切ってうちの中に持ち込みました。
明日、朝になったら、部屋を飛び回っている・・・
そんなことはないかも。
樹液も飲めないから、死んでしまうのじゃないかと思っています。
気になってウェブ検索で「赤星ゴマダラ」をあれこれ見てみました。
在来種のゴマダラと食草で競合するから外来種の悪者とレッテルを張られている
ようですが、そうでもないとの記事もありました。
赤星ゴマダラは日本ではもともと奄美大島にはいたのだそうです。
それは中国南部にいるものとも、台湾にいるものとも違うとのこと。
3種の亜種がいるわけですが、調べると関東で見つかったものは、
中国のとDNAも羽の模様も同じだそうです。
どうやら、人によって日本に持ち込まれたらしいとのこと。
では、本当に在来種の敵かと調べられた結果はまだ決めつけられないとのこと。
在来種のゴマダラやオオムラサキは高木のエノキの葉を食べるそうです。
ところが、赤ゴマは低いエノキの幼木に付くとのこと。
そういえば、私が見つけたのは、巨木のエノキのそばの、小さな低い木でした。
写真でもわかりますが、確かにエノキです。
種が落ちて出て来た幼木です。
在来種と競合しない。外来種といえどもそういう点では悪者と言い切れない。
ということでした。
セイタカアワダチソウが極悪外来種だと一時騒がれていましたが、
あまり蔓延って自家中毒的に一時勢力をなくしました。
パニックになって、駆除してしまおうというのは、差別と偏見では。
あの子はどうしてるかと、見てみると、相変わらずです。
とりあえず、枝を挿している容器の口まで水を入れておきました。
もし、飛び立てたら、水でも飲んでくれればいいと思って。