キャンプ屋さんで里山暮らし 20年

茨城県北部の小さなファミリーキャンプ場からの便りです。自然豊かな里山暮らしの日々の気づきを綴ります。

自家製カイワレ

2013-07-23 12:13:50 | 里山暮らし
   
                

春のことです。
ご近所の畑が白菜の菜の花畑になって、しばらくするとその隣に白に近い薄紫の菜の花が咲き出しました。 

家和楽の方は大概畑を持っておられます。 
住んでいる人たちは中高老夫婦の二人暮らしよりも3世代家族がもしかしたら多いかもしれません。 でも、畑仕事をする人はほとんどが70,80,90代です。 
安全でおいしい野菜を息子や娘、孫たちに食べさせたい思いは勿論あるものの、田畑があるから、今までそうしていたから、ということで作り続けておられるようです。 
昔通りに作るととかく沢山作り過ぎになります。

結果、白菜、小松菜、油菜の黄色い菜の花や白い菜の花畑が出来ます。
白い菜の花は掘り出しそびれた大根の花です。

梅雨に入る前にはそれらの菜の花が種になり、スズメたちのごちそうになっていました。

散歩していると畑の持ち主のご主人がちょうど来ておられたので、白い菜の花の種をもらえないか聞いてみました。 「スズメが食べてもうあまりないかもしれないけど、好きなだけ持って行きな。」と言ってくださいましたので、喜んでいただきました。

大根の種は同じ十字架植物でも葉物のそれらの種と比べると大きさが全然違います。種の入っている鞘もふっくらしていて、内側がふわふわしていました。 さすが大根の種です。

先日、ココットの容器にカット綿を敷き、水を含ませ、その種を並べマグカップをかぶせておきました。 
翌朝、覗いてみるとなんと気の早い種はもう根を出していました!
2,3日霧吹きで水をやり、マグカップをかぶせていましたが、どんどん芽が伸びて来たので、カップをとると、30分もしないうちに黄色いもやしっ子の頭が緑がかってきました。

写真はそれから2日後に撮ったものです。 
スーパーで売っているもののように背が揃っていませんが、もうちゃんと、カイワレです!
今日か明日の夕食に使おうと思っています。 
お豆腐のお澄ましの上に乗せようか、卵とじの澄まし汁の方がきれいかな。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7月20日 アブのはなし

2013-07-21 20:09:06 | キャンプ場だより
家和楽はここ2,3日は朝晩涼しく、昼間は気持ちよく晴れて丸で高原の気候のようです。

キャンプ場のチェックインは11時からなのですが、20日はどういう訳か、ちょうど一番気温の高いぐらいの時間に3家族が続けて来場されました。 

1番目の家族はまずサイトに車をとめて、お母さんが受付をしておられる間にみんなで外にでておられました。 
2番目の家族はお父さんが受付をしておられる間、お母さんとこどもたちがエアコンのついたアイドリング状態の車の中で待っておられました。車は黒の大きなワンボックス車でした。 受付を終えて私とお父さんが車のそばに行って見ると、なんと!大きなアブが何匹も集まって来て、トントンと車体にぶち当たっていました。 
お父さんは奥さんとお子さんを車から出すのは危険だと思い、車に乗りこんで虫よけを買って来ることにされました。

最初に来た家族の車の色はシルバーでした。 アブは全然寄って来ていませんでした。

3番目の家族の車は大きなワンボックスの白い車でしたが、止めて直ぐでもアブは来ませんでした。 

アブは吸血性のアブとそうでないアブ(ハナアブなど)がいて、人や動物を刺すアブはメスで産卵のための栄養として刺すのです。 ハチは身を守るために刺します。

ハチもアブも黒が好きです。 また、炭酸ガスや香水の匂いに寄ってきます。 車の排ガスも炭酸ガスです。 大きな黒いブーブー言いながら炭酸ガスを吐く物体をアブはクマか黒ウシと間違っているのではないでしょうか。

  
 
車に寄って来たアブはもっと大きいアブでした。(体長25mmぐらい)
これは後で見たアブでサシバエかと思います。

 

  アブにクマかクロウシと間違われた黒い車。

アウトドアでは黒い服装は避けた方がいいです。 
タンクトップと短パンでなくて長袖、長ズボンがおすすめです。
帽子をかぶることはアブだけでなく様々な難を逃れるために更にお勧めします。
 
車はストップ・アイドリング!  

アブに刺されないようにするには、ジェチルアミドが主成分の虫スプレーがよいとありました。
うちにあるスプレーにはその成分が入っていませんでした。今度、薬局で探して来ます。

他に柑橘系の匂いや、昔の衣類の虫よけのパラゾールもアブが嫌うそうです。

ハチとアブを比べるとハチの方が危険です。 
中でもスズメバチはもっとも攻撃性が強いので、飛んでいるのを見ると急に走って逃げたりせずその場をゆっくり離れるといいそうです。 
ハチは自らの命を掛けて刺しますが、アブはそれほど必死で刺すわけではないのです。 

私の知っている昔自然児のおじさんはアブを手づかみします。 掴んでも刺されないのです。 子どものころは捕まえて羽をむしって放したものだと言っていました。
真似をしなくてもいいのですが、自衛さえしていればアブは過剰に恐れなくていいようです。 
でも、あの目、グリーンのあの目が恐ろしいですよね。

 

       
 

       

アブ騒ぎがありましたが、今週末も皆様にキャンプを楽しいでいただくことが出来てうれしく思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やまゆり

2013-07-18 21:52:53 | 自然


     
            
川向うの崖に突然白い塊がたくさん出現しました。 
ヤマユリが咲いているのでした。

ここに越して来たころは林道を歩いているとそこここにヤマユリが見られました。
 
ヤマユリはユリの王様、背が高く、その大輪の白い花の反り返った花弁には赤い斑点と黄色い筋があります。
その上、甘くかぐわしい香りを放ち、とても山野に自生する植物とは思えない豪華絢爛ぶりです。 

それ故、掘り出して庭に植えられたり、「山取り」されて山野草として売られたりし、その結果、最近では人の手が届くところにはあまり見られなくなりました。 

ヤマユリの球根(鱗茎)は特上のユリ根で薬効もあります。 
そのためにも堀り起こされてしまうのです。 
掘り起こして食用にするのは人間だけではありません。 
イノシシにとってもヤマユリはご馳走です。



対岸のヤマユリは線路の下の崖に自生しているので、人もイノシシも手が出ません。 そのおかげで何年もその場で咲き続け、たくさんの花をつけているのです。

ユリは球根が大きくなると花数が増えてきます。 ここのヤマユリは1本に10から20個ぐらいの花がついているように見えます。
球根はあまり大きくなりすぎると自然に分割されて何本かの芽を出すようです。 新しい茎にはまず1個の花が付き、翌年になると2個になるそうです。 球根の1枚の鱗片からも芽が出ます。また、花が実になって種が風に飛ばされると、種からも発芽します。

イノシシは人間のように丸々1個のユリ根を掘り出すのではなく、齧り残すでしょうから、イノシシに食べられても新しいヤマユリが出こそすれ、絶滅することはないはずです。 
自然界では動物と植物はうまく共存しているのですよね。

  

この写真の花はヤマユリに似ていますが、うちの庭の園芸種のユリです。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海の日の連休 7月13,14,15日

2013-07-16 21:20:54 | キャンプ場だより
13,14、15日は海の日の連休。 茨城の海は賑わったのでしょうか? 
私たちのキャンプ場は山並みに囲まれた久慈川沿いの里山キャンプ場ですが、1才半から中学生までのお子さまとご両親が1泊、あるいは連泊でご来場くださり、和やかなファミリーキャンプ場となりました。

 

         

 
この休み中は猛暑も一段落し、少々雨がぱらつき、蒸しましたが、激しい雷雨もなく、よいキャンプ日和でした。
子どもたちは水遊びや花火をじゅうぶんに楽しんだ様子でした。

    

         

    

         


虫大好き少年のお父さんが特製自家製蜜をカブトムシやクワガタに振舞うべくご持参になり、キャンプ場の奥の栗の木に塗られました。
果たして、その夜(8時ごろ)行って見るとちゃんとコクワがペアで来ていたとの事。 
その後、カブトムシ(♀)もゲットされました。

次の日に見せてもらった飼育箱の中にはクワガタとカブトの他、なんと!数匹のコハクオナジマイマイが入っていました。

「畑と庭の迷惑住民」としてこのブログに書き込んだカタツムリです。 国内外来種のこのカタツムリが可愛がられて移住していいのかな!? この少年の家は埼玉で、茨城より南です。 きっともう既に仲間が住んでいるはずだから、問題ないでしょうね。 


15日は大人の男性2人がカヤックでのツーリングに来られ、主人がガイドと搬送をしました。 ここ数日、雷雨もないので久慈川は水が澄んでいますが水位が低い状態です。

   

         
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遊歩道で森林浴

2013-07-10 17:21:43 | キャンプ場だより
家和楽も毎日30度を超える暑さが続いています。
でも、ここは朝夕温度が下がりますし、昼間でも大きな木の下は
涼しく、空気の質が違うと訪ねてくる人はいいます。

うちの老犬紋太は家犬で、ゴロゴロ寝てばかりいますが、
日に3,4回遊歩道や河原、農道を歩いてきょろきょろ
犬のお巡りさんをします。

でも、さすがこの暑さは堪えがたいらしくお勤めはやめて
自分の用事だけさっさと済ませて回れ右してしまいます。

陰のない歩道はハアハア言いながら急ぎ足になり、遊歩道の
杉と檜とサワラの並木に来ると立ち止まって呼吸を整えています。

この場所は川が微かにカーブしているところで川風が涼しい上、
3種の針葉樹の香りが漂っているのです。 
川面を眺めながらの森林浴に暑さを忘れ、心身ともに癒される思いは
人も犬も同じなんですね。

     

                  

     

上の写真の葉と実は檜(ヒノキ)か椹(サワラ)か!?  答え: 椹です。

見分け方わかりますか?  

葉の裏に白いところがあります。 それがVの字形をしているのが椹です。
檜はYの字形をしています。 実は椹の方が小さいように思えます。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする