さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

終戦記念日におもう

2010-08-15 10:44:15 | ひとこと
 今日8月15日は日本にとっては65回目となる終戦の日。

私たち姉妹は昭和17年に生母と死別した。そんな幼い私たちのもとに、終戦後義母は朝鮮から命がけで引き上げてきて我が家に嫁ぎ、職業婦人として働きながら私たち姉妹を育ててくれた。

それから数十年、大正生まれの義母も今は病と闘いながらヘルパーさんの助けを受け、なんとか一人で生活している。

そんな義母の趣味の一つにオカリナ演奏がある。音楽が大好きな義母は、今は亡き弟の手ほどきのもとぐんぐん上達し、昨年には自宅近くのレストランでエレクトーン奏者の友人と二人でミニコンサートをおこなった。

義母は当日のコンサートの選曲に、洋の東西を問わず歌い継がれてきた平和を願う曲を選んだ。

・アメリカ南北戦争時代の「谷間の灯」・戦争に行っているお父さんの無事の帰国を待つ「里の秋」・ベトナム戦争の兵士と少女を歌った「花はどこに行った」・沖縄戦での「さとうきび畑」・多くの御霊を灯篭の灯とともに送る「精霊流し」・唯一の被爆国として、二度と原爆を許さない「原爆ゆるすまじ」がプログラム。

これらの曲に託す義母のおもいを、戦争を直接体験したものの心からの叫びとも受け止めて、私たちは日本を担う次の世代の若者に、是非とも戦争の悲惨さを語り継いでいきたいと改めて思う。