さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

新刊紹介『雨あがりのメデジン』

2012-08-14 16:41:42 | 児童書
 南アメリカ コロンビアのメデジン市を取り囲む山の中腹にはたくさんの貧しい家々がたちならぶ。ここはバリオと呼ばれている地区。
この地区に住む10歳の少年カミーロと親友のアンドレスは家が貧しいため、今は学校に通うことができない。二人はどこに行くにも一緒。朝から夜までバリオの上から下まで走り回りたくましく生きている。
そんな二人の住むバリオの山の斜面に数ヶ月前、一見まっ黒い岩のような形の図書館が出来た。でもカミーロとアンドレスは図書館には近づけない。そして・・・

・  書名『雨あがりのメデジン』

・  アルフレッド・ゴメス=セルダ 作  宇野和美 訳

・  出版社 すずき出版 2011年12月初版 1400+税

・  グレード 小学校中学年~


 小屋のような家がびっしり立てこみ、迷路のようなメデジンの貧しい地区で生きる二人の少年は、ここは世界でいちばんいい場所だという。しかし本を盗む目的で入った図書館でであった図書館の司書マールさんと出会ったことで、カミーロに微妙な変化がおき始める。
本書は本のもつ力ってすごいと感じることができるお勧めの一冊です。