さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

新刊紹介『戦火の馬』

2012-02-16 09:44:53 | 児童書
 イギリスの片田舎にある今は村の公会堂になっている昔の学校。今では止まったままの時計の下に古ぼけて色あせた一枚の馬の油絵が掛けてある。

この絵はジェームズ・ニコルズ大尉が1914年秋に描いたと記されている。馬の名はジョーイ。
本書はこのジョーイが主人公。時は第一次大戦前のイギリス。美しい子馬ジョーイが農場の主人に競り落とされ、農場にやってきた。

やがて農場主の息子アルバートと出会い、深い絆で結ばれる。しかし程なくして戦争が始まり、ジョーイは軍馬として戦場のフランスへと送られてしまう。

・タイトル『戦火の馬』

・著者  マイケル・モーパーゴ

・訳者  佐藤見果夢

・出版社 評論社  2012年1月初版 \1300+税

・グレード 中学生~

 この物語の特徴は馬のジョーイの視点で描かれている点であり、とても感動深い物語である。

尚 3月にはスティーブン・スピルバーグ監督による映画が日本でも公開される。この作品がどう映画化されるのか今から楽しみだ。