A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

こだわりが無くなったら人生終わりかも・・・・

2011-07-18 | MY FAVORITE ALBUM
SWINGERS ANYONE? / KYOICHI WATABANE & The Swingers

70年代に二十歳そこそこでデビューしたスコットハミルトンも今ではすっかりベテランの域だ。今年の秋はまた来日するようだ。元気なうちに行ってみることにしよう。ジャズの巨匠といわれた多くはすでに他界してしまった。その後継者といわれた人もすでに、還暦を過ぎつつある。自然と次の世代が気になるものだ。
ハミルトンに代表される良く歌うスイングするテナーの後継者は誰か?ふと気になったが生憎最近の若手事情には疎いので一度じっくり調べてみよう。きっと誰かが育っていることと思う。

それでは日本では?というと、実は一人いる。辰巳哲也のBig bandのサックスセクションに座っているテナーの渡辺恭一。辰巳哲也のビッグバンドはモダンなアレンジの曲を主に演奏するので、そのセッションワークやソロではあまり気がつかないが。しかし、他のバンドで演奏する時はスイング系のバンドが多い。そこでは、レスターヤングの流れを汲む中間派のテナーだ。



彼のスイングするテナーをタップリ聴けるのが、このリーダーアルバム。ピアノのイントロに始まる1曲目を聴いただけで最近のジャズとは異次元の世界に入る。40年代の徹底的にスイングするノリのアルバムを久々に聞いた。ジャズの録音もCDの時代に入って、鋭く研ぎ澄まされたような音はいいが、温かみのある柔らかい音はアナログの音に一日の長がある。きっと音の質というのは測定器の精度では計り知れない世界なのだろう。最近アナログ盤を聴き返すと改めて実感する。

このアルバムも、演奏自体にもこだわりを感じるが、録音にあったって録音機材はアナログ時代の機器を利用したとのこと。このこだわりが演奏にも繋がっているのだろう。最近の若者は要領だけ良くて、こだわりを感じる人物に出会うことが少ない。仕事でも遊びでもこだわりがなくなっては終わりだと思っている自分にとって、こだわりをもったアルバムに出会えて嬉しい。こちらもこだわっていいアルバムを捜していこうと思っている。

1. When I Grow Too Old To Dream (S. Romberg)
2. Hawk(K.Watanabe)
3. These Foolish Things(J. Starchey)
4. If Dreams Come True(E. Sampson)
5. I Was Doing Alright(G. Gershwin)
6. China Boy (P. Boutelje)
7. I'll See You In My Dreams (I.. Jones)
8. Oh, Lady Be Good ! (G. Gershwin)

渡邊恭一(Ts)
吉原聡(Gt)
田窪寛之(P)
小林航太朗(Ba)
田村陽介(Dr)

Recorded at Studio DEDE Nov. 11 ,2008


Swingers, Anyone?
渡邊恭一
SWINGER SMUSIC

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